柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

   

画廊ブログ「絵画のたのしみ」

2024.04.29

ゴールデンウイーク休廊のお知らせ(4/30~5/8)

ゴールデンウイーク休廊のお知らせです。

柳ケ瀬画廊では下記期間を休廊とさせていただきます。

【GW休廊:4月30日(火)から5月8日(水)まで】

通常営業は5月9日(木)より再開いたします。
5月は常設展を開催し、次回企画展は6月1日より香月泰男展を開催予定です。

皆様のご清鑑をお待ちしております。

 

柳ケ瀬画廊

2024.04.27

熊谷守一展(十六銀行本店ギャラリー)(4/30~5/24)

この度、名鉄岐阜駅すぐの「十六銀行本店ギャラリー」様にて、
熊谷守一先生の展覧会を開催するご縁をいただきました。

「熊谷守一 書と日本画と生前版画展」と題して、
4月30日から5月24日にかけて熊谷作品10点を展示予定です。

熊谷先生というと油彩画の印象が強いですが、10代で上京して、最初に学んだ画塾は共立美術学館という日本画の画塾だったと言われています。そこで墨や紙の扱いを学び、特に50代以降に多くの墨の作品を描きました。
今回はそうした墨の日本画や書の作品をメインに、生前版画の作品を添えて展示しています。
墨の作品としては、白猫や草花の日本画、五風十雨などの熊谷先生らしさの伝わる書などを揃えました。

また、生前版画の作品は、シルクスクリーン、リトグラフ、木版画の三種類の技法の作品を展示しました。
生前のゴッホが1点の作品しか売れず、亡くなってから評価されたことで知られるように、生前はなかなか認められず苦労した芸術家の話はしばしば聞かれますが、熊谷守一先生は幸せなことに生前から評価され、各地の美術館や百貨店で展示が行われ、多くのファンに恵まれた作家でした。そのため、より多くのファンのために版画が多く作られています。
ファンの声にこたえるため、どの版画も熊谷先生らしいモチーフがとられています。
ぜひそれぞれの技法を比べてお楽しみください。

尚、こちらの会場は銀行さんのギャラリーのため、土日休み、9時~15時の展示です。
開廊日と開廊時間にご注意くださいませ。

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《ご紹介した展覧会の詳細》
展覧会名:「熊谷守一 書と日本画と生前版画展」
展覧会期:2024年4月30日(火)から5月24日(金)まで
展覧会場:十六銀行本店ギャラリー(岐阜県岐阜市神田町8丁目26)
休廊日 :土日祝
開廊時間:9時から15時まで
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柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2024.04.25

《ブログ》風神雷神の世界展(加藤栄三・東一記念美術館)

すっかり春らしい気候になりました。
画廊の熊谷守一展で展示している花々の作品が、花の季節を迎えて綺麗に見えています。

さて、昨日は画廊が休廊日でしたので、岐阜市内にある加藤栄三・東一記念美術館さんに出かけてまいりました。
加藤栄三・東一記念美術館さんは金華山のふもとにある市立美術館です。この時期の金華山は名前の通り、ツブラジイの木が金色に色づいて山全体を彩り、美術館に向かう道すがら綺麗な姿をみせてくれています。

昨日初日を迎えたばかりの特別展「風神雷神の世界」展は、加藤栄三先生が描いた日本画「雷神」と、加藤東一先生の描いた日本画「風神」が28年ぶりに対で展示されていることで話題の展覧会です。
地元の岐阜信用金庫さんが財団(公益財団法人ぎふしん記念財団さん)を通じて、平成30年から同館の修復事業同館を支援つづけて実現したそうで、今年はちょうど岐阜信用金庫さんの100周年記念の年なので嬉しい記念の展覧会ですね。

メインの風神雷神の作品は、もともと栄三先生が「雷神」を描いていて、栄三先生の死後、東一先生が亡き兄への鎮魂の思いから描いた作品が「風神」といわれています。普段は「雷神」は東京の国立劇場に飾られているため、揃って見られるのはかなり貴重な機会だと思います。

また、会場には東一先生に師事していた日本画家・土屋禮一先生のオマージュ作品「出現 (雷神)」と「青空騒ぐ(風神)」も展示されていました。同じ画題でも画家によって解釈や描き方が違っていて、加藤栄三先生、加藤東一先生、土屋禮一先生、三人の日本画家の個性を見比べて楽しめて素敵な展覧会でした。

6月16日までの展示だそうです。
美術館さんのある岐阜公園・金華山エリアは冒頭のツブラジイをはじめ、ツツジや牡丹などの花も綺麗な時期でもありますので、ゴールデンウイークの散策にいかがでしょうか。

柳ケ瀬画廊の店頭でも展覧会チラシを配架しています。
お気になられましたらお気軽にお持ちくださいませ。

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《ご紹介した展覧会の詳細》
展覧会名:「風神雷神の世界」展
展覧会期:2024年4月24日(水)から6月16日(日)まで
展覧会場:加藤栄三・東一記念美術館(岐阜県岐阜市)

加藤栄三・東一記念美術館さんの公式ウェブサイト
https://www.rekihaku.gifu.gifu.jp/katoukinen

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柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2024.04.20

《ブログ》4/21夜の岐阜放送さんにご紹介いただきます

岐阜放送さんの「クニちゃんの昭和ほろ宵紀行」にて、
柳ケ瀬商店街を紹介するなかで柳ケ瀬画廊にもお立ち寄りいただきました。

4月21日(日)18時30分から放送予定です。

柳ケ瀬画廊創業時の柳ケ瀬界隈は劇場が多く、現在も「劇場通り」などの地名が残っているように多くの人で賑わっていて、弊社もブロマイドなどを取扱っておりました。当時の新聞記事などを読むとジョセフィン・ベーカーなどの海外ジャズシンガーのブロマイドなども扱っていたようです。
その後、岐阜では珍しい洋画材を取扱っていた縁から洋画も扱うようになり、次第に現在の画廊業に専門化していくことになるのですが、今回は柳ケ瀬の懐かしい話として、そのような当時のことを弊社社長がお話させていただきました。

ちょうど熊谷守一展開催中のため、作品もご紹介いただけるかもしれません。

お時間ございましたらよろしければご覧くださいませ。

 

番組公式サイトはこちら
https://www.zf-web.com/tv/variety/horoyoi/post.html

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2024.04.18

《作品紹介》熊谷守一 五風十雨

春の恒例展「熊谷守一展」もいよいよ来週28日までの会期となりました。
少しだけ展示替えをして、油彩画・日本画・書・版画の22作品を展示しています。

本展では書を4作品展示しています。
熊谷先生は、支援してくださっていたコレクターの木村定三氏(愛知県美術館に100点以上の熊谷作品を含めた数千点の古今東西の美術作品を寄贈した大蒐集家)の影響もあって、中国古典などを題材にした書の作品を多く手がけていますので、画廊では言葉の解説用紙とともに作品をご紹介しています。

ウインドウには「五風十雨」の書を飾っています。

中国後漢の王充が手がけた書籍『論衡』に登場する「太平之世、五日一風、十日一雨、風不鳴条、雨不破塊」の一節からとった言葉で、五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降るような気候だと農作物が豊かに実り、天下が太平であるという意味ののびのびした言葉です。
熊谷先生らしいこの言葉は、熊谷先生もエッセイのなかで好きな言葉のひとつとしてあげています。

熊谷先生は岐阜県恵那郡付知村(現在の岐阜県中津川市付知町)に生まれ、東京で文展で作品が入賞するなどして画家としてスタートを切ったのち、30代の一時期に裏木曾に戻って山奥で木を切り出し運搬する日傭という仕事に就いていました。
熊谷先生もエッセイのなかで、そのころに後年描くことになる多くの草花の名前や効能を覚えられたとおっしゃっています。山の仕事は天気や生きものとともにあるものなので、五風十雨と言う言葉に気持ちをお寄せになったのかもしれませんね。

作品「五風十雨」は店頭販売中です。
お気になられましたらお気軽にお問合せくださいませ。

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

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