柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

   

画廊ブログ「絵画のたのしみ」

2025.07.19

《ブログ》三連休も通常営業いたしております

柳ケ瀬画廊では夏の常設展を開催しています。
本日からの三連休も通常通り11時から17時まで営業中です。
お時間ございましたらぜひお出かけくださいませ。

三連休にあわせて今朝ほど少し展示替えをいたしました。
新しく北川民次、三岸節子の油彩画が手に入りましたので展示しております。
ともに花を描いた、それぞれの作家「らしさ」のでた作品です。

皆様の御清鑑を心よりお待ちしております。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2025.07.17

《ブログ》碧南市美術館さんで橋口五葉展がひらかれます

柳ケ瀬画廊では夏の常設展を開催しています。
油彩画、日本画、彫刻、版画など多彩な18作品を展示中です。

さて、来週から愛知県の碧南市藤井達吉現代美術館さんで楽しみな展覧会がはじまります。
「橋口五葉のデザイン世界 夏目漱石本の装丁から新版画へ」展です。
栃木 – 東京 – 福岡とまわる全国巡回展の愛知会場です

橋口五葉の仕事で最も有名なものは『吾輩は猫である』の装丁でしょうか。
もともとは熊谷守一と同じ東京美術学校(現在の東京藝術大学)に入学し、黒田清輝らから油彩画の専門的な知識を学び、同校を首席で卒業した画家です。現在も続く俳句雑誌『ホトトギス』の挿絵を手掛けていたことから漱石の知遇を得、谷崎潤一郎、森鴎外、漱石門下の森田草平や鈴木三重吉らの多くの作家の装丁もおこないました。

その後、油彩画の世界でも評価されることになりますが、橋口は浮世絵に深い関心を持っていたようで、浮世絵の研究をし、復刻版画を手掛けるなどし、「大正の歌麿」などと呼ばれました。

残念なことに若くして橋口は亡くなってしまいますが、技法や交友関係が多岐に渡るので、橋口を通じて展覧会では色々な景色が見られそうです♪

開催館の碧南市藤井達吉現代美術館さんはいつも面白い展覧会を精力的におこなっているので、同館の開催ということもあって、なおさら楽しみです。

展覧会は来週7月23日から8月末までの開催です。
夏のお出かけにいかがでしょうか。

 

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2025.07.12

《作品紹介》前田青邨 群青 風景

柳ケ瀬画廊では夏の常設展を開催しています。

前田青邨先生の群青の美しさが目を惹く風景画が入りました。
掛軸の作品で、群青の岩絵具で描かれた美しい山と白い雲が描かれています。

奥田玄宗など日本画の大家たちも描いた禅の思想に基づいた作品で、
青色と白色の対比や形を通じて、人の生き方を語りかけてくれるようです。
共箱もついています。

青邨先生の群青色は「青邨ブルー」と呼ばれるような独特の青色ですね。
日本画は平面の作品なのに、奥へ奥へと吸い込まれていくような深い青色です。

先生の故郷である岐阜県中津川市に鉱物博物館があるのですが、
以前そこで青邨先生も用いていた群青と緑青の岩絵具の元となった鉱物が展示されていました。
日本画で用いられる岩絵具は、膠と呼ばれる動物の骨や皮などを煮詰めて作る天然の接着剤の成分に、色の付いた粉を混ぜて作るのですが、その粉が鉱物・宝石であることも珍しくありません。
群青は藍銅鉱、翠青は孔雀石が素材になっています。

作品は画廊にて展示中です。
前田青邨先生の作品はもう一点、色紙の書の額装作品もご紹介しております。
お時間ございましたらぜひご覧くださいませ。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2025.07.11

《御案内》夏季休廊(7/26-8/22)のご案内

決算棚卸に伴う夏季休廊のご案内です。

誠に勝手ながら柳ケ瀬画廊では夏季期間をお休みとさせていただきます。

【7月26日(土)から8月22日(金)まで】

なお休廊中も電話・メールは繋がっております。
ご連絡の際は通常の番号058-262-3481および
メールアドレス(art@yanagase-web.com)までお知らせくださいませ。

少し長い期間のお休みで恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2025.07.10

《作品紹介》村上華岳 日本画 二作品

柳ケ瀬画廊では夏の常設展を開催しています。

久しぶりに村上華岳の作品が2点入りました。
どちらも軸装で、ご遺族の鑑定箱に納められています。

一作品が舞妓、もう一作品が菩薩様です。
華岳といえば「線」が特徴的で、流れるような美しい線描で様々なモチーフを描きました。
舞妓は20代半ばから30代半ばの大正期に多く描かれたモチーフで、全国の美術館などで見ることもできます。色鮮やかな作品が多いことも特徴のひとつで、今回展示の作品も舞妓の白い肌に着物の赤・緑の色が映えて印象的な姿になっています。
菩薩様も多く描かれたモチーフで、学生時代から仏教美術に興味を持って模写をするなど、興味を寄せて長年描いたことで知られています。最近開かれた村上華岳展では華岳がキリスト教の教義や絵画を学んだのではないかとの指摘もあり、構図の新鮮さはもしかしたらそうした研究の成果なのかなと感じることもございます。

作品は青邨先生の群青の美しい作品とともに画廊に展示中です。
普段は近現代の油彩画が中心の画廊ですが、今年の夏は日本画の名品が揃いました。

夏の常設展は7月21日まで開催しております。
お時間ございましたらぜひお出かけくださいませ。
皆様の御清鑑を心よりお待ちしております。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

 

 

 

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