柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

ブログ「絵画のたのしみ」

2024.04.20

《ブログ》4/21夜の岐阜放送さんにご紹介いただきます

岐阜放送さんの「クニちゃんの昭和ほろ宵紀行」にて、
柳ケ瀬商店街を紹介するなかで柳ケ瀬画廊にもお立ち寄りいただきました。

4月21日(日)18時30分から放送予定です。

柳ケ瀬画廊創業時の柳ケ瀬界隈は劇場が多く、現在も「劇場通り」などの地名が残っているように多くの人で賑わっていて、弊社もブロマイドなどを取扱っておりました。当時の新聞記事などを読むとジョセフィン・ベーカーなどの海外ジャズシンガーのブロマイドなども扱っていたようです。
その後、岐阜では珍しい洋画材を取扱っていた縁から洋画も扱うようになり、次第に現在の画廊業に専門化していくことになるのですが、今回は柳ケ瀬の懐かしい話として、そのような当時のことを弊社社長がお話させていただきました。

ちょうど熊谷守一展開催中のため、作品もご紹介いただけるかもしれません。

お時間ございましたらよろしければご覧くださいませ。

 

番組公式サイトはこちら
https://www.zf-web.com/tv/variety/horoyoi/post.html

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2024.04.18

《作品紹介》熊谷守一 五風十雨

春の恒例展「熊谷守一展」もいよいよ来週28日までの会期となりました。
少しだけ展示替えをして、油彩画・日本画・書・版画の22作品を展示しています。

本展では書を4作品展示しています。
熊谷先生は、支援してくださっていたコレクターの木村定三氏(愛知県美術館に100点以上の熊谷作品を含めた数千点の古今東西の美術作品を寄贈した大蒐集家)の影響もあって、中国古典などを題材にした書の作品を多く手がけていますので、画廊では言葉の解説用紙とともに作品をご紹介しています。

ウインドウには「五風十雨」の書を飾っています。

中国後漢の王充が手がけた書籍『論衡』に登場する「太平之世、五日一風、十日一雨、風不鳴条、雨不破塊」の一節からとった言葉で、五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降るような気候だと農作物が豊かに実り、天下が太平であるという意味ののびのびした言葉です。
熊谷先生らしいこの言葉は、熊谷先生もエッセイのなかで好きな言葉のひとつとしてあげています。

熊谷先生は岐阜県恵那郡付知村(現在の岐阜県中津川市付知町)に生まれ、東京で文展で作品が入賞するなどして画家としてスタートを切ったのち、30代の一時期に裏木曾に戻って山奥で木を切り出し運搬する日傭という仕事に就いていました。
熊谷先生もエッセイのなかで、そのころに後年描くことになる多くの草花の名前や効能を覚えられたとおっしゃっています。山の仕事は天気や生きものとともにあるものなので、五風十雨と言う言葉に気持ちをお寄せになったのかもしれませんね。

作品「五風十雨」は店頭販売中です。
お気になられましたらお気軽にお問合せくださいませ。

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2024.04.14

《ブログ》中日新聞さんに掲載いただきました

12日付の中日新聞さんにて熊谷守一展を取り上げていただきました。

記事でもご紹介いただいていますが、
熊谷先生が91歳のときに描いた揚羽蝶の油彩画を展示しています。

熊谷先生は1971年、91歳の年から画風を少し変化させていて、それまで赤鉛筆で描いていた輪郭線を木炭の黒色で描くようになっています。
当時、もう熊谷先生は世間でも評価され、美術館や百貨店や各地の画廊で取扱いがはじまり、巨匠といわれるような立場でしたが、そのなかで画風を変える探求心に驚かされます。黒色は全ての色を詰め込んだ色で、かなり強い色なので扱いが難しいのですが、絵具の厚みや取り合わせを変えて、新しい展開が楽しめる時期です。

柳ケ瀬画廊の熊谷守一展は28日(日)までの開催です。
熊谷守一作品23点を展示して、皆さまをおまちしております。
ぜひお出かけくださいませ。

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

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