柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

ブログ「絵画のたのしみ」

2025.10.19

《ブログ》日本郵便発行・フェルメールの切手

柳ケ瀬画廊では秋の常設展を開催しています。
10月30日からは熊谷守一展も開催の予定です。

先日郵便局に出かけましたら、
まもなく発売が開始される記念切手の紹介がされていました。
フェルメールの3作品がプリントされた豪華版の記念切手シートです。

今年の春に新しく始まった記念切手のシリーズの「切手趣味への招待シリーズ」の第二段だそうです。第一弾がアール・ヌーヴォーで、今回の第二段が「オランダ黄金時代の巨匠たちの絵画」をテーマとして、シートにレンブラントの《夜警》が、切手としてフェルメールの《窓辺で手紙を読む女》《真珠の耳飾りの少女》《牛乳を注ぐ女》の3作品がプリントされています。

毎年発行されている「切手趣味週間」の記念切手は、日本人の日本画家・洋画家・浮世絵師などの作品が伝統的に採用されているので、そちらとはまた異なる趣きで素敵ですね。

なお、フェルメールの《窓辺で手紙を読む女》は近年の研究で画面の中央上部にキューピッドの絵が塗りつぶされていることが分かり、昨年の修復で加筆部分を取り除き、キューピッドがある画面に戻して公開が再開されている作品です。
当初この塗りつぶしはフェルメール自身が行ったと言われていて、画家の意思を尊重して修復は行われずにいました。しかし、さらなる研究の結果、塗りつぶしはフェルメールではない第三者の手のものと分かったそうでキューピッドのある姿への修復が決まったとされています。
フェルメールはオランダの顔とも言える画家なので研究も盛んで、没後300年以上を経ても新しい発見や研究結果が出てきて面白いです。オランダの方たちの情熱が伝わってくるエピソードですね。

この記念切手は10月22日に全国郵便局、郵便局オンラインストアで発売されるそうです。
記念切手は発行数も少なく、人気のシリーズはすぐに売り切れてしまうので、お気になられましたらお早めのお出かけをおすすめいたします。

また、柳ケ瀬画廊では10月30日より熊谷守一展を開催いたします。
芸術の秋にぜひあわせてお出かけくださいませ。
皆様の御清鑑を心よりお待ちしております。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2025.10.18

《作品紹介》熊谷守一 白猫 墨彩画

柳ケ瀬画廊では10月30日より、
秋恒例の「文化の日 熊谷守一展」を開催いたします。

今年は墨彩画、水墨画、書といった墨の作品の名品が多数揃いました。
20点前後を展示する予定です。

熊谷守一展の開催までまだ少し日にちがございますが、
ウインドウに熊谷守一先生の墨彩画の《白猫》を飾りました。

熊谷先生は猫が好きで、『熊谷守一の猫』という画集が出るほど多くの猫を描きました。
熊谷邸には猫たちが家の中を自由に出入りできるように、障子に切れ込みをいれるなど、猫のための様々な仕掛けがされていたといわれています。

そんな熊谷邸での生活が心地よかったのか、本作の《白猫》もとてもリラックスした姿で横たわっています。香箱座り(こうばこ-すわり)と呼ばれる姿勢で、体の下に前足と後ろ足をしまいこんで、箱のような形をとっています。リラックスしたときにとる姿勢だそうです。

お時間ございましたらぜひ白猫に会いにお出かけくださいませ。

10月30日からは熊谷守一展も開催の予定です。
皆様の御清鑑を心よりお待ちしております。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2025.10.17

《ブログ》「月刊美術11月号」に熊谷守一記事が掲載されます

柳ケ瀬画廊では秋の常設展を開催しています。
10月30日からは秋恒例の「文化の日 熊谷守一展」を開催予定です。

また、来週20日発売の美術雑誌『月刊美術 11月号』では熊谷守一先生の掲載記事に協力いたしております。11月号では近代・現代の物故巨匠の特集が組まれるとのことで、そのひとりとして熊谷守一先生が見開きで紹介される予定です。柳ケ瀬画廊では作品画像と寄稿文のご提供をいたしました。

『月刊美術 11月号』は10月20日発売予定です。
全国書店のほか、オンライン書店でも販売されています。
よろしければご覧くださいませ。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

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