2025.04.26
《再掲》4/27の周辺道路の交通規制につきまして
柳ケ瀬画廊では「生誕145年 熊谷守一展」を開催中です。
明日4月27日(日)に最終日を迎えます。
ただ、明日4月27日の岐阜市は、
毎春恒例の「高橋尚子杯 ぎふ清流ハーフマラソン」開催のため、
朝7時半から12時半にかけて順次規制が敷かれます。
画廊のある商店街付近は朝早くの規制予定ですが、
規制解除後も混雑が予想されますのでお気をつけてお越しくださいませ。
規制の詳細は下記公式サイトをご確認くださいませ。
ぎふ清流ハーフマラソン公式サイト 交通規制について
https://www.gifu-marathon.jp/race/traffic(外部リンク)
皆様のお出かけを心よりお待ちしております。


柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2025.04.25
《ブログ》岐阜県現代陶芸美術館「鈴木蔵の志野展」を鑑賞してまいりました
柳ケ瀬画廊では「生誕145年 熊谷守一展」を開催しています。
油彩画を中心に、22作品ほどを展覧中です。
ぜひお出かけくださいませ。今週末27日(日)までの開催です。
さて、先日岐阜県現代陶芸美術館に出かけてまいりました。
多治見にある美術館で、卒寿記念の「鈴木蔵の志野展」が開催されていました。
国立工芸館をスタートして、北海道、山形、富山と巡回してきた展覧会です。

岐阜出身の鈴木蔵さんは60年近く志野を手掛けつづけ、
荒川豊蔵さんに続いてふたりめの重要無形文化財保持者(人間国宝)となっています。
会場に入ると多彩な技法を用いた志野茶碗がずらりと並んでいました。
第二章にうつると造形への挑戦作品として、力強くて新しい彫刻的な作品が鑑賞できます。
数多くの花器も手掛ける鈴木蔵さんですが、2010年代後半からは「花器」を「陶塑」と呼び、より彫刻的な存在感のあるかたちに変化させています。

鈴木蔵さんといえば志野のイメージですが、出身地岐阜の展覧会ということもあり、1970年代に手がけた織部の作品も展示されていました。

第三章にうつると、茶碗と水指の制作が色々紹介されています。
鈴木蔵さんはお父様が多治見で窯業技術者として働いており、釉薬研究の大切さを教えられていたことから、一万点以上ものテストピースで様々な実験を試みていました。なかには重要文化財「鼠志野茶碗 銘「峯紅葉」」の文様を試したような掻き落としのテストも見られます。
この作品の関連として、五島美術館から重要文化財の「鼠志野茶碗 銘「峯紅葉」」も実物展示されていました。この作品は撮影禁止でしたので目で鑑賞するのみでしたが、桃山時代を代表する貴重な志野の美しさも鑑賞できました。

最終章の第四章は、鈴木蔵さんが「流旅轉生」と呼んだ懐石の器が紹介されていました。
焼き物の里・多治見はおいしい料理店も多く、それぞれが美しい器に盛りつけてだしてくれます。同じ料理でも器が美しいと互いに引き立て合って素敵で、美術館を出たらどこかギャラリーや販売所で器を買いたいなと思ってしまうような展示になっていました。

あと、陶芸家・画家の方は箱書きを書いたり、書を依頼されることも多いため書を手掛ける方が多いです。書に関しては鈴木蔵さんの「志野」の字の変遷をまとめたパネルなどもあり、勉強にもなりました。

鈴木ファミリーでは、ご長男の徹さん、三男の健さんも陶芸家となっていて、奥様とともに一緒に窯から作品を出す写真なども紹介されていました。ご子息ふたりの作品も鑑賞できます。
お父様とはまた異なる魅力が感じられますね。

「鈴木蔵の志野展」は6月1日までの開催だそうです。
多治見は若手の方のギャラリーや展示施設も増えてきているので、連休のお休みのお出かけにいかがでしょうか。
柳ケ瀬画廊の熊谷守一展も4月27日まで開催中です。
岐阜県現代陶芸美術館からは少し距離がありますが、こちらもぜひお出かけくださいませ。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2025.04.24
《ブログ》加藤栄三・東一記念美術館「立ち現れる空間 久野利博展」を鑑賞してまいりました
柳ケ瀬画廊では「生誕145年 熊谷守一展」を開催しています。
油彩画を中心に、22作品ほどを展覧しています。
ぜひお出かけくださいませ。
さて、先週岐阜市内の加藤栄三・東一記念美術館さんで新しい展覧会がはじまりました。
「立ち現れる空間 久野利博展」です。
愛知出身の久野先生ですが、岐阜での展覧会は初めてだそうです。
日常的に使われる身の回りの道具などを用いて空間を構成するインスタレーション作品で知られ、国内外で活躍をしている現代作家です。第24回サンパウロ・ビエンナーレに日本代表として作品展示をおこなったことをはじめ、作家活動とともに名古屋芸術大学でも教鞭を執っていらっしゃいます。
岐阜でこうしたインスタレーションの展示を見る機会は多くないのでわくわくいたしますね。


会場の加藤栄三・東一記念美術館さんは金華山のふもとの岐阜公園内の美術館です。
普段は第一展示室で日本画家の加藤栄三・加藤東一兄弟の展示を、第二展示室で企画展示を行われることが多いですが、今回は第一・第二展示室を全て使った久野利博展となっています。

作品との距離感も近く、自分も作品空間のなかに飛び込んだような気がします。

中庭にも展示があり、出られるようになっていました。
中庭に作品が飾られることはこれまでもありましたが、外に出て鑑賞できることはなかったと思うので新しい建築の楽しみ方ですね。加藤栄三・東一記念美術館の建築は吉村順三さんの設計です。皇居新宮殿や奈良国立博物館、愛知県立芸術大学の建物の設計などで知られています。

春になり、あちこちで展覧会がはじまりましたね。
気候の良い時期ですので、アートめぐりが楽しい春となりそうです。
柳ケ瀬画廊でも27日まで熊谷守一展を開催しています。
こちらもぜひ併せてお出かけくださいませ。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2025.04.20
《ブログ》岐阜アートフォーラムさんに協賛・協力しています(5/4-5/11)
柳ケ瀬画廊では「生誕145年 熊谷守一展」を開催中です。
熊谷先生の油彩画・日本画・書・版画22点を展覧しています。
さて、もう少ししますと岐阜市内ではGW恒例イベントが開催されます。
毎年GW付近で開催されている「岐阜アートフォーラム」です。
岐阜市内で美術活動をしている方たちの集まりで、メディアコスモス近くにある上宮寺さんを中心に岐阜市内各所でアートの展示活動を行われます。
地元のイベントということで柳ケ瀬画廊も協賛・協力させていただいています。
画廊店頭にてイベントチラシを配布するとともに、
5月8日(木)から5月18日(日)にかけて柳ケ瀬画廊ウインドウにて洋画家・小笠原宣先生の作品を展示予定です。お時間ございましたらぜひお出かけくださいませ。


柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2025.04.19
《ブログ》愛知県美術館さんに熊谷守一作品6点が展示されています(4/11-6/8)
柳ケ瀬画廊では「生誕145年 熊谷守一展」を開催中です。
油彩画7点を中心に、22点の熊谷守一作品を展示しています。
さて、先日愛知県美術館さんで新しい展覧会がはじまりました。
江戸東京博物館の所蔵品からなる「どうぶつ百景」展です。
動物の作品を通して、江戸の人々の暮らしや生きものとの関わり方が感じられる展覧会だそうです。
また、展覧会にあわせて常設展示室では愛知県美術館さんが所蔵している動物作品の展示も行われているそうです。熊谷守一作品も下記の6作品が鑑賞できます。
・熊谷守一「白仔猫」油彩画、1958年
・熊谷守一「白猫」油彩画、1958年
・熊谷守一「猫」油彩画、1962年
・熊谷守一「猫」油彩画、1963年
・熊谷守一「かたつむり図皿」、絵付け皿1947年
・熊谷守一「石亀」油彩画、1957年
熊谷先生の猫の油彩画が4点揃うのは久しぶりですね。
ファンの方も多い猫シリーズ、お好きな方はこの機会にぜひお出かけくださいませ。
6月8日まで常設展示室で鑑賞できるそうです。

柳ケ瀬画廊 市川瑛子