2024.10.21
てくてくアートぎふ 文化の日 熊谷守一 展
この数日で季節が移り替わり、朝晩は特に秋の気配を感じるようになりました。
紅葉の季節も近づいてまいりました。いかがおすごしですか?
11月1日から
てくてくアートぎふ参加、文化の日「熊谷守一展」を開催いたします。
油彩画作品は、未公開作品「椿」をはじめ、「石亀」「裸婦」など5点展示予定です。水墨画・書・版画・彫刻の展示もございます。
版画作品は人気の高い作品を少しずつ集めました。
お探しの方の多い、熊谷守一先生の生前版画作品「石亀」も入手いたしました。
コンディションはとてもいいです。
原画「石亀」油彩画作品も展示いたしますので、比べてご覧いただけます。
ダイレクトメールの用意も調いましたので、展覧会のご案内状をご希望のお客様はお申し付けくださいませ。
この2年間程は、家族に新しい命の誕生など大きな変化が続き、お休みの日が多くお客様にはご迷惑をおかけいたしましたが、この秋からは展覧会の開催にも力を入れていく所存でございます。
どうぞよろしくお願いします。
市川たけよ
2024.09.26
《ブログ》9/28-9/29の周辺道路の混雑について
柳ケ瀬画廊では引き続き「秋の秀作鑑賞展」を開催中です。
ようやく暑さも落ち着き、過ごしやすい気候になってまいりましたね。
画廊の作品に描かれた動物や植物たちもほっと一息ついた様子に見える気がいたします。
さて、本日のブログは今週末の周辺道路についてのご案内です。
今週末は周辺道路や駐車場が混雑する予定のため、お気を付けいただけましたらと存じます。
開催されるイベントは秋好例の「柳ケ瀬ジュラシックアーケード」です。
今回で12回目を数えるイベントで、原寸大の恐竜ロボット10体が商店街のあちこちに登場し、毎年5万人ほどが来場する人気のイベントです。恐竜ロボットは岐阜県の郡上の職人さんたちが作った作品で、近くで見ても皮膚の質感などが生々しくて、たまに小さなお子さんが怖くて泣いてしまうほどです。
ジュラシックアーケードは9月28日(土)29日(日)の開催です。
好評のイベントのため、毎年周辺道路や駐車場が混雑しますので、お出かけの際はどうぞご注意くださいませ。柳ケ瀬画廊も土日ともに開廊予定です。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2024.09.23
《ブログ》中日新聞さんに掲載いただきました
昨日9月22日付の中日新聞さんにて、
弊社で開催中の「秋の秀作鑑賞展」を取り上げていただきました。
本展では近現代の油彩画を中心に17作品をご紹介しています。
この地方にゆかりのある熊谷守一や三岸節子、北川民次、篠田桃紅、加藤東一から、海外巨匠のミロの珍しい銅版画まで飾っています。ショーウインドウには東郷青児の女性の油彩画を展示いたしました。
記事内でも弊社社長の言葉として「街の小さな美術館であることが願い」とご紹介いただいているように、街の方たちに気軽に楽しんでいただける画廊であり展覧会になれば嬉しいです。
本展では質の高い作品が揃えられました。
三岸節子は燃えるような赤い花、
北川民次は自画像とも言われる力強いバッタ、
加藤東一は地元の金華山とともに描かれた鵜飼、
それぞれの画家の良さを楽しんでいただける作品をご覧いただけるかと思います。
お時間ございましたらぜひお出かけくださいませ。
来月10月20日(日)までの開催です。
火曜水曜休廊、11時から17時の開廊です。
皆さまの御清鑑を心よりお待ちしております。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2024.09.22
《ブログ》ジュアン・ミロの表記について
柳ケ瀬画廊では「秋の秀作鑑賞展」を開催中です。
近現代の油彩画を中心に、
熊谷守一、三岸節子、北川民次、
東郷青児、ミロ(銅版画)などを展覧しています。
少し暑さが落ち着いたこともあり、
初日から多くのお客様にお出かけいただけて嬉しいです。
来月20日までの長めの会期です。ぜひお出かけくださいませ。
さて、本日は昨日のブログでも触れたジュアン・ミロについての続けてのお話です。
昨日のブログの冒頭でも書きましたが、この画家については「ホワン・ミロ」「ジョアン・ミロ」「ジュアン・ミロ」という3つの読み方が主にされています。往年の美術ファンの方のなかには「ジョアン・ミロ」の呼び名がしっくりくるという方もいらっしゃるかもしれません。
最初の「ホワン・ミロ」の名前は、スペインのカスティーリャ地方での呼び方です。
カスティーリャは、一説にはカステラの語源になったともいわれる地域名ですね。
ミロ自身はスペインのバルセロナ生まれですので、地域としてはカタルーニャ地方の出身にあたりますが、ミロが活躍した1936年から1975年にかけてのスペインはフランコ体制のもとにあり、カスティーリャ地域以外のスペインの言葉が禁じられていたのでこの名が使われました。
その後、英語の読み方の「ジョアン・ミロ」が主流になります。
世界的に活躍していたミロは生前もアメリカやヨーロッパ各地をまわり、日本にも二度訪れています。二度目の来日のときには大阪万博で「無垢の笑い」という作品を制作・発表しました。この作品はいまも大阪の国立国際美術館で常に常設展示されています。
そして、このジョアン・ミロの呼び名は長く使われ、「ジョアン・ミロ展」が各所で開催され、「ジョアン・ミロ画集」なども多く発行されてきました。なので、もしかしたら日本で最も知られている呼び方はこのジョアンかもしれません。
ただ、近年アーティストについて、世界的に出身地での呼び方を大切にしようという考えが広がっておりまして、ミロもその流れで出身のスペインのカタルーニャ地方の呼び方「ジュアン・ミロ」に変わりつつあります。
一昨年、愛知県美術館さんで開かれたミロ展でも、このジュアン・ミロが用いられました。
私もそのときに「あれ、誤植かな?どうしてかな?」と調べて呼び方の変化を知りました。
作家の呼び方ひとつにも色々な意味があって面白いですね。
ミロ作品を含めた17作品を展示する「秋の秀作鑑賞展」は10月20日までの開催です。
お時間ございましたらぜひお出かけくださいませ。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2024.09.21
《作品紹介》ジュアン・ミロ 銅版画 限定75部
柳ケ瀬画廊では「秋の秀作鑑賞展」を開催中です。
毎年お盆に開催していた秀作展を、今年から秋に変えて、
巨匠大家の秀作等17点を展覧中です。
画廊の正面にはジュアン・ミロの大きな銅版画を飾りました。
ホワン・ミロ、ジョアン・ミロとも呼ばれるスペインの巨匠の作品です。
“I painted as if in a dream, with the most total freedom. ”
(私はまるで夢を見ているかのように、自由に解き放たれて絵を描きました。)
これはミロの言葉です。
若い頃は写実的な絵画も描いていたミロですが、30代になるとシュルレアリスム運動に共鳴してオートマティスムの技法を用いた絵画制作をはじめます。それは自由で大胆でありつつも、事前にスケッチ等を用いて絵画の構想を練った上での無意識下の描画でした。まるで夢をみているような画風はこの頃から始まります。
また、40代後半には星座シリーズがはじまり、様々な意味を持った記号が登場します。
今回、画廊に飾った作品にも、ミロの作品に多数登場するアスタリスクの記号(* 星を意味します)や、二重丸(◎ 人や動物の眼を意味します)などがみられます。記号を辿っていくと、抽象的な画面に様々なかたちが浮かび上がってきて面白いです。
本作は大きな作品ですので記号が多数登場し、画面にはミロらしい遊び心あふれるエネルギーがたくさん詰まっています。
ぜひ実作品をご覧にお出かけくださいませ。
柳ケ瀬画廊の「秋の秀作鑑賞展」は来月10月20日までの開催です。
火曜水曜休廊、11時から17時まで開廊しております。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子