柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

   

画廊ブログ「絵画のたのしみ」

2023.12.03

認定特定非営利活動法人飛鳥「ウッドバーニング展 ~アフガニスタンを想って~」(12/3~12/16)

本日より柳ケ瀬画廊では「認定特定非営利活動法人飛鳥 ウッドバーニング展 ~アフガニスタンを想って~」を開催しております。

岐阜でアフガニスタンの子どもたちの学びや就労支援を長年行っていらっしゃる「認定特定非営利活動法人飛鳥」さんに寄付された作品による展覧会です。
展示中の作品はいずれも「ウッドバーニング」という技法でつくられています。
ウッドバーニングとは、電熱ペンで木の表面を焦がして描く技法のことで、油彩画とも日本画とも異なるあたたかな木のぬくもりを感じさせてくれます。本展では13作品を展覧中です。

12月16日(土)までの開催です。
火曜水曜休廊。11:00~17:00。

皆さまの御清鑑を心よりお待ちしております。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2023.11.23

《ブログ》熊谷守一カレンダー販売中です

「文化の日 熊谷守一展」開催中です。

今週からぐっと寒くなり、冬の訪れを感じますね。
来年の足音も聞こえてきたためか、
来年の「熊谷守一カレンダー2024」のお問合せも増えてまいりました。
今年も全国書店・ショップ、出版社の求龍堂さんのオンラインストア(https://www.kyuryudo.co.jp/shopdetail/000000002182/)のほか、柳ケ瀬画廊店頭でも販売しています。

「熊谷守一カレンダー」は2012年から好評を受けて毎年制作されている月替わりカレンダーで、熊谷先生の作品の魅力に加えて、制作している求龍堂さんが普段は美術書籍や画集をつくっていらっしゃる出版社のため色がとても綺麗なことも魅力です。
美術作品はどの作品もそれぞれの画家が色を選び、どの色とどの色を隣あわせにしたら美しく見えるか、どの色を画面をどの場所に配置したら良いかを考えて制作されているので、一色だけでも色が違っていると全体の作品の印象まで変わって感じられて ガッカリしてしまいがちです。その点、「熊谷守一カレンダー」は色の再現度が高くて、実作品に近い色となっています(*^^*)♪

2024年版のカレンダーの表紙は「茄子と仔猫」です。
真っ白い仔猫が茄子の実の下でくつろいでいる愛らしい作品です。
来年が来るまでは表紙を飾って楽しめますので、せっかくですのでお早めに飾って楽しんでいただけたら嬉しいです。

税込1980円、A4変形判サイズです。
12月の月替わりカレンダーで、どの作品が選ばれているかは店頭にてご確認いただけます。
来年のお楽しみにぜひお求めくださいませ。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2023.11.18

稲沢市荻須記念美術館「長谷川潔展」(10/28~12/10)

柳ケ瀬画廊では「文化の日 熊谷守一展」を開催中です。

 

さて、現在  弊社で展覧会開催中の熊谷守一先生と同時代を生きた版画家の展覧会が、隣県・愛知の美術館で開催されています。
黒と白だけで情感ゆたかな世界を表現した版画家・長谷川潔の展覧会です。
京都国立近代美術館が所蔵している62点が展示されています。

長谷川潔といえば「マニエル・ノワール」(黒の技法)と呼ばれる美しい黒色の発色で知られていて、没後40年以上を経た現在でも根強いファンの多い作家です。柳ケ瀬画廊でも時折展示させていただいています。
マニエル・ノワールはメゾチントとも呼ばれる銅版画の技法のひとつで、17世紀にうまれ、18世紀の画家ターナーなどが愛用した方法です。銅板の表面に細かい傷をつけて作成するため、以前に版画家の方とお話した際には、本当に細かい作業になるので目と腕を酷使してしばらく使うことがおっくうになるほど疲労するとおっしゃっていました。長谷川が生きた時代は既に写真が普及していて、黒と白の陰影は写真でも表現できましたが、長谷川は自らの手の動きと時間から生まれる漆黒の色を愛して、たくさんの作品を残しました。

今回の展覧会では珍しい長谷川の油彩画なども鑑賞でき、画業の全貌が楽しめるそうです。
また、開催されている稲沢市荻須記念美術館さんでは、館名にもなっている荻須高徳作品の常設展示もされていますので、荻須作品の鑑賞もあわせて楽しめます。荻須も長谷川もフランスで活躍していた作家ですので、異国で評価を受けた東洋の画家の見比べも面白そうです♪

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《ご紹介した展覧会の詳細》
展覧会名:「長谷川潔展」
展覧会期:10月28日(土)から12月10日(日)まで
展覧会場:稲沢市荻須記念美術館

稲沢市荻須記念美術館さんの公式ウェブサイト
http://www.city.inazawa.aichi.jp/museum/

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柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2023.11.16

【予告】認定特定非営利活動法人飛鳥「ウッドバーニング展 ~アフガニスタンを想って~」(12/3~12/16)

現在、柳ケ瀬画廊では「文化の日 熊谷守一展」開催中です。

 

本日は来月開催する展覧会の告知をさせていただきます。

柳ケ瀬画廊では、
12月3日(日)から16日(土)にかけて、
「ウッドバーニング展 ~アフガニスタンを想って~」を開催いたします。

長年アフガニスタンの子供たちの学びや働きの支援をおこなってきた「認定特定非営利活動法人飛鳥」さんという団体の企画するアートの展覧会です。木の表面を焼いて作られるウッドバーニングという技法で作成された作品13作品を展覧予定です。

いつも柳ケ瀬画廊で展示している油彩画や日本画とは少し違った、年末らしい新鮮な展覧会です。
お時間ございましたらぜひお出かけくださいませ。

会期初日にはアフガニスタン支援のチャリティーコンサートも開催されます。
12月1日まで参加受付をされていますが、先着順のためご希望の方はお早めにお申し込みくださいませ。

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《展覧会の詳細》
展覧会名:認定特定非営利活動法人飛鳥「ウッドバーニング展 ~アフガニスタンを想って~」
展覧会期:12月3日(日)から12月16日(土)まで
開廊時間:11時から17時まで
休廊日 :火曜、水曜
展覧会場:柳ケ瀬画廊(岐阜県岐阜市柳ケ瀬通3丁目21番地)

柳ケ瀬画廊ウェブサイト
https://yanagase-web.com

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柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2023.11.11

《ブログ》熊谷守一先生の油彩画・日本画・書・ブロンズ

柳ケ瀬画廊では「文化の日 熊谷守一展」を開催中です。
毎年、春と秋におこなっている熊谷守一先生の恒例展のため、毎年楽しみにしていますとおっしゃってくださる声もあり、とても嬉しいです。

今回の熊谷守一展では油彩画3作品、日本画と書15作品、ブロンズ1作品を展示しています。

油彩画は花と、風景の作品を飾っています。
今回の展示作品は戦前の作品と、戦後の画風過渡期の1956年の作品と、晩年の1972年の作品の3点です。作品を追っていくと熊谷先生の画風の変遷が追えて、どのようにして代表的な技法・モリカズ様式がつくられたかが伝わってくるようです(*^^*)

日本画は動植物の作品を中心に飾りました。
岐阜の秋にぴったりな柿の墨彩画や、熊谷先生らしい昆虫のいきいきとした墨彩画、可愛らしい猫の水墨画などです。額装、軸装どちらも展示しておりますので、ご自宅の飾りたい場所にあわせてスタイルもお選びいただけます。

書は「ほとけさま」「五風十雨」「獨樂」などの良い字が揃いました。
熊谷先生のひらがなの書は、先生の言葉にからすの「か」と柿の「か」は違う、というものがあり、それぞれの文字に絵のような魅力が感じられてファンの多いシリーズです。「五風十雨」と「獨樂」は熊谷先生が気に入っていらした言葉です。「五風十雨」は五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降るという意味で、天下が平安であることを意味していて、「獨樂」は「ひとりたのしむ」と読めます。

ブロンズは裸婦をかたどった、手のひらに乗るサイズの作品です。
熊谷先生はテラコッタでオブジェをたまに作っていらしたそうですが、主に油彩画を制作する際にものをみる補助に使っていたためか、すぐに壊してしまわれたそうで、それを惜しんだ方がブロンズに仕立てたものと聞いています。何種類かありますが、今回は臥せた裸婦のブロンズが手に入りました。

 

熊谷守一先生の幅広い画業をお楽しみいただける展覧会となっております。
お時間ございましたらぜひお出かけくださいませ。

皆さまの御清鑑を心よりお待ちしております。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

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