柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

   

画廊ブログ「絵画のたのしみ」

2024.06.20

《ブログ》愛知で3つの北川民次展が始まります

柳ケ瀬画廊では「香月泰男展」を開催中です。
県外からも多くの香月ファンの方々がお出掛けくださって、改めて香月先生の人気を感じています。
6月23日までの開催です。
ぜひお出かけくださいませ。

 

さて、今日はこれから楽しみな美術館の展覧会のお話です。
今年は洋画家・北川民次の生誕130年ということで、愛知で3つの民次展が予定されています。
弊社でも時折取扱いのある民次先生ですが、没後35年を経てもなお愛好家が多く、特にバッタや母子がお好きという方のお声をいただくことが多い作家です。

今回開かれる展覧会は下記の3箇所です。

【1】
名古屋市美術館
「生誕130年 北川民次展」(6月29日~9月8日)
メキシコ美術に力を入れている名古屋市美術館の民次展です。民次はメキシコで画家としてだけでなく、児童美術教育の普及者としても活動し、帰国後にはその知識を生かして愛知で児童美術学校を主宰するなどしていました。
そうした「愛知」と「メキシコ」と繋がる名古屋の美術館での大回顧展です。
作品70点をはじめ、180点ほどが展示されるそうです。

【2】
瀬戸市美術館
「生誕130年記念 北川民次と久保貞次郎」展
(8月3日~9月29日)
久保貞次郎は民次と同時代を生きたコレクターで美術評論家です。コレクターとして作品を蒐集するだけでなく、アーティストが制作する環境を整えたり画材を提供することもあり、それぞれのアーティストと深く付き合ったことから交流を記した著書も様々に執筆している方です。
そんな久保は教育者としての顔も持っていて、民次とともに児童美術教育活動を行っていました。この展覧会では久保のコレクションした民次作品などが鑑賞できるそうです。

【3】
瀬戸信用金庫アートギャラリー企画展
「生誕130年記念 北川民次母子像展」
(6月29日~8月12日)
瀬戸信用金庫さんは、瀬戸市にアトリエを構えた民次と生前の1958年から縁があり、現在でも同行の毎年のカレンダーには民次作品が用いられるなど、深いゆかりのある信用金庫さんです。同行のアートギャラリーではよく民次作品が展示されていますが、今回は民次作品のなかでも愛好家の多い母子像をまとめて展示するそうです。
絵付けした陶器やリトグラフなどの25点が見られるそうで、民次の世界が楽しめそうです。

他にも瀬戸には瀬戸市立図書館で民次の壁画が今も見られるなど、市内にアトリエを構えた民次の痕跡がみられますので、【2】【3】とあわせて市内を歩いても楽しそうですね。

名古屋市美術館と瀬戸信用金庫アートギャラリーの民次展のチラシは画廊店頭でも配布しています。
お気になられましたらどうぞお持ちくださいませ。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2024.06.15

《ブログ》中日新聞さんに掲載いただきました

6月14日付の中日新聞さんにて香月泰男展を取り上げていただきました。

本展では戦後の油彩画を中心に14作品を展覧しています。
香月先生がシベリヤ抑留から帰国して、手がけはじめた「シベリヤ・シリーズ」に繋がるような太陽や運ぶ人の油彩画から、母子の連作や海外旅行で出会った風景の連作まで、香月先生の魅力の全貌が感じられるような作品群が揃いました。

柳ケ瀬画廊の香月泰男展は23日(日)までの開催です。
油彩画8作品を含む、合計14作品を展示して皆さまをお待ちしております。
ぜひお出かけくださいませ。

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2024.06.13

《作品紹介》香月泰男、リトグラフシリーズ

柳ケ瀬画廊では「香月泰男展」を開催中です。
油彩画、グワッシュ、版画など16作品を展示しています。

展覧会では版画作品6点も飾りました。
最晩年に制作された海外風景や花、太陽の作品などです。
香月先生の版画シリーズは1969年から亡くなる1974年にかけて作られたもので、1969年という年は有名なシベリヤ・シリーズが第1回日本芸術大賞(新潮文芸振興会)を受賞して世の中に香月泰男という画家の存在が広く知られたころでした。
多くの香月泰男版画作品は大阪フォルム画廊さんとフジ美術版画工房さんによって作られています。大阪フォルム画廊さんは香月先生の個展を開催していたゆかりの深い画廊で、フジ美術工房さんは初期から香月先生の版画制作に関わっていた摺り師・木村希八さんが設立に関わった工房です。木村希八さんは香月作品のほかにも、草間彌生、篠田桃紅、靉嘔や、熊谷守一の版画を摺ったことで知られています。

画廊では「ホテルから(カサブランカ)」や「司教の家」といった優しい色彩の風景画や、オレンジ色の空に黄色の太陽が描かれた作品、ハイビスカスの花の作品などの版画をご紹介しています。どれもリトグラフという技法で刷られた作品で、すべての作品に香月先生の鉛筆による直筆署名が入れられています。
香月先生の人柄が感じられるような、どのような場所に飾っても調和して優しくなじむような色彩の作品ばかりです。

お探しの作品、お気になられる作品などございましたらお気軽にお問合せくださいませ。
柳ケ瀬画廊の香月泰男展は6月23日までの開催です。

 

柳ケ瀬画廊

2024.06.08

《ブログ》岐阜新聞さんに掲載いただきました

6月8日付の岐阜新聞さんにて弊社の香月泰男展を取り上げていただきました。

記事でもご紹介いただいていますが、本展ではシベリヤ・シリーズを思わせるような「運ぶ人」や、晩年に次々と孫が生まれたことで描きはじめた「母と子」シリーズの作品、晩年の欧州旅行で出会った景色を描いた「闘牛」など、戦後の香月先生の油彩画8点を展覧中です。

油彩画「闘牛」は、画面中とカンバス裏に「Las palmas」という地名が書きいれられています。
Las palmasは、スペインの都市ラス・パルマスのことで、香月先生が欧州旅行の際に立ち寄られた場所だそうです。

柳ケ瀬画廊の香月泰男展は23日(日)までの開催です。
油彩画8作品を含む、合計15作品を展示して皆さまをお待ちしております。
ぜひお出かけくださいませ。

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2024.06.06

《作品紹介》香月泰男 グワッシュ作品(人物、昆虫)

柳ケ瀬画廊では「香月泰男展」を開催中です。
油彩画、グワッシュ、版画など16作品を展示しています。

今回の香月展では2点のグワッシュ作品を展示しました。
グワッシュとは水彩絵具の一種で、透明な水彩絵具のなかでも不透明水彩を指し、グワッシュ、ガッシュなどとも呼ばれます。香月先生は油彩画作品のほか、生前にこうした紙に描いた作品を多く描きました。紙に描く時に用いられた画材が水彩絵具、グワッシュ、クレヨン、コンテです。複数の画材を用いることもありました。

今回展示されている作品もグワッシュとはされていますが、グワッシュを弾いているような部分もあるのでクレヨンとの混合技法かもしれません。
2点ともブラックを基調とした画面のなかからモチーフが浮かび上がるように描かれた作品で、それぞれ人物と昆虫が描かれています。長いほうの辺が50cmほどの大きさの作品です。

お探しの作品、お気になられる作品などございましたらお気軽にお問合せくださいませ。
柳ケ瀬画廊の香月泰男展は6月23日までの開催です。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

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