2022.02.20
《ブログ》貝殻旅行 三岸好太郎・節子展(一宮市三岸節子記念美術館)
柳ケ瀬画廊では「2月の常設展」を開催しています。
3月には東京で「アートフェア東京 熊谷守一・篠田桃紅展」を、
4月には画廊で「ぎふゆかりの作家たち 熊谷守一・篠田桃紅展」を開催予定です。
春は画廊でも美術館でも展覧会がいろいろ開催されますね。
画廊を営んでおりますと、美術館さんから店頭配布用にチラシやポスターをたくさん送っていただけるので、届くたびにわくわくいたします(*^^*)
そんななか、昨日、ひと足早く 楽しみな展覧会がはじまりました。
「貝殻旅行 三岸好太郎・節子展」です。
愛知県の一宮市三岸節子記念美術館さんで開催されています。
さっそく初日の昨日に出かけてまいりました。
三岸節子記念美術館さんは、三岸節子生家跡に建てられた美術館です。
三角屋根が印象的な建物ですね。この形は生家の敷地内に織物工場があったことをイメージして作られた「のこぎり屋根」モチーフだそうです。他にも遺品を展示した土蔵展示室などもみられます。
昨日はじまった「貝殻旅行 三岸好太郎・節子展」は、夭折の天才画家・三岸好太郎と、その妻で女流画家の先駆者として活躍した三岸節子の二人展です。展覧会名にもなっている「貝殻旅行」とは、ふたりが新婚旅行につけた名前で、ふたりが生まれ、出会い、結婚する人生の展開を作品とともに追う展示になっていました。
(この2作品のみ撮影許可が出されていました)
左は三岸好太郎《のんびり貝》(北海道立三岸好太郎美術館蔵)、最晩年の好太郎作品を代表する「蝶と貝殻」モチーフのひとつです。右は三岸節子《さいたさいたさくらがさいた》(一宮市三岸節子記念美術館蔵)、制作の数年前に脳梗塞を患い、麻痺と軽い言語障害が残る中で数年かけて描いた晩年の大作です。
さらに この作品の左には好太郎と節子のそれぞれの絶筆が展示されていました。
今回の展覧会にあわせて、ご遺族が、好太郎の絶筆を北海道立三岸好太郎美術館に、節子の絶筆を一宮市三岸節子記念美術館に寄贈したことで実現した展示だそうです。
また、今回の展覧会は三岸好太郎の名品が揃って展示されていました。
東海地方に美術館のある節子作品と違い、好太郎作品は北海道や北陸や九州に多くが収蔵されているので、このあたりではなかなか鑑賞する機会に恵まれません。東海地方でこんなにも多くの名品が鑑賞できるなんてとても贅沢な空間でした。
好太郎の初期作品《檸檬持てる少女》にはじまり、1930年前後に描かれた道化師やマリオネット、コラージュを利用した《金魚》、ひっかきを試みた《オーケストラ》(宮城県美術館)、そして、最晩年の《海洋を渡る蝶》《海と射光》《雲の上を飛ぶ蝶》まで。名品が豪華に同時期に展示されています。
この展覧会は北海道、富山、神戸と全国を巡回してきて、この愛知会場が最後の会場になります。
お好きな方はぜひお出かけになってみてはいかがでしょうか。
また、柳ケ瀬画廊でも三岸節子《花 大磯にて》を展示中です。
エネルギッシュに厚く明るく塗られた赤色と橙色のお花です。
展覧会とあわせてぜひご覧にお越しくださいませ。
皆様のご清鑑を心よりお待ちしております。
***展覧会詳細***
展覧会名:特別展「貝殻旅行 三岸好太郎・節子展」
展覧会期:2月19日(土)から4月10日(日)まで
展覧会場:一宮市三岸節子記念美術館(愛知県一宮市)
一宮市三岸節子記念美術館・公式ウェブサイト
http://s-migishi.com/
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2022.02.19
《お知らせ》熊谷守一カレンダーが再入荷いたしました
2月の常設展を開催中です。
日本近現代洋画を中心に15作品ほどを展覧しています。
熊谷守一、黒田清輝、梅原龍三郎、三岸節子、難波田龍起、元永定正などを展覧中です。
また、本日「熊谷守一カレンダー2022年版」が再入荷いたしました。
2012年以降、毎年発行されている恒例のカレンダーです。
例年、常に画廊でも販売しているのですが、今年はとりわけ人気が高かったそうで、弊社もなかなか再入荷が届かず長らく欠品が続いておりましたが、ようやく数冊だけ再入荷いたしました。
「熊谷守一カレンダー」は、月替わりで12点の熊谷作品を楽しめるカレンダーです。
毎年カレンダーの表紙は猫作品が飾っていて、その作品がどこかの月に振り分けられていますが、今年は表紙を飾っている斑柄の《牝猫》に加えて、緑の目が可愛い《白猫》と、二匹の猫が収録されています。猫ファンには嬉しい一年ですね。
カレンダーを発行している求龍堂さんは、『熊谷守一油彩画全作品集』など、数々の画集を出している美術の出版社ですので、カレンダーも色の再現度や美しさがとても素敵な仕上がりになっています。
これから12月まで、熊谷作品とともに過ごす日々はいかがでしょうか =^_^=
「熊谷守一カレンダー2022」は柳ケ瀬画廊店頭で販売中です。
再入荷は数部だけですので、お求めの方はお早めにお出かけくださいませ。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2022.02.17
《ブログ》雪ですが、通常営業しております
本日の岐阜市は昼すぎまで雪の予報です。
朝から深々と雪が降り続けて、久しぶりに積もりはじめました。
岐阜高島屋さんの前のアテネ像も雪化粧をしています。
これからさらに雪が降るようです。
お出かけの方はどうぞお気をつけてお越しくださいませ。
尚、本日の柳ケ瀬画廊は通常通り18時まで開廊しております。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2022.02.13
《ブログ》日本近代洋画の名作展(パラミタミュージアム)
柳ケ瀬画廊では「2月の常設展」を開催しています。
3月には東京で「アートフェア東京 熊谷守一・篠田桃紅展」を、
4月には画廊で「ぎふゆかりの作家たち 熊谷守一・篠田桃紅展」を開催予定です。
また、今週からは三重県で2点の熊谷守一作品の展示もはじまりました。
三重県三重郡菰野町のパラミタミュージアムで開催されている「ひろしま美術館コレクション 日本近代洋画の名作展」という展覧会で、熊谷守一《瓜》《薔薇》が出品されているそうです。
パラミタミュージアムさんは岐阜市から1時間半ほどの距離にある美術館で、長快の仏像から陶芸、絵画まで幅広い収蔵作品と展覧会で知られる館です。パラミタガーデンというお庭も素敵で、散策を楽しまれる方の姿もよく見かけます。
今回の展覧会は、広島にある「ひろしま美術館」の名品を集めた展覧会です。
「ひろしま美術館」は広島銀行さんが百周年を記念して設立した美術館で、国内外の油彩画を中心とした名品揃いの美術館として知られています。私も、コロナ前に広島出張があると時間をみつけては立ち寄って名画を楽しませていただいた思い出のある美術館です。
ゴッホ、モネ、ピカソ、マティスなどの海外作品も名品揃いですが、日本洋画も名品を揃えていて、熊谷守一、岸田劉生、黒田清輝、鴨居玲などの作家のそれぞれの名品が収蔵されていることが特徴です。
今回はその日本洋画の名品が三重で出張展示されているようです。
コロナで海外からの借用が難しいためか、最近は国内美術館の名品を他の地方で展示する美術展をよく見かけますね。いつもは広島まで行かないとみられない名品が東海地方で鑑賞できてとても嬉しいです。
来月下旬までの開催です。
春のお出かけにいかがでしょうか(*^^*)
***展覧会詳細***
展覧会名:ひろしま美術館コレクション 日本近代洋画の名作展
展覧会期:2月11日(金・祝)から3月28日(月)まで
展覧会場:パラミタミュージアム(三重県)
パラミタミュージアム・公式ウェブサイト
https://www.paramitamuseum.com/
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2022.01.31
《ブログ》新春逸品展、終了いたしました
昨日、今年の新春逸品展が会期を満了いたしました。
会期中にお出かけいただきました皆さま、
お問合せをいただきました皆さまに厚く御礼申し上げます。
2月は常設展の予定です。
その後、3月11日から13日にかけて「アートフェア東京2022」に出展予定です。
今年は岐阜ゆかりの熊谷守一先生と篠田桃紅先生による二人展の予定です。
こちらでも皆さまの御清鑑をお待ちしております。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子