2025.11.15
《作品紹介》熊谷守一 墨彩画 蟻
柳ケ瀬画廊では「文化の日 熊谷守一展」を開催しています。
油彩画3点、日本画8点、書6点、版画4点、合計21点を展示しています。
本展では熊谷守一先生の描いた動物の作品を多く展示しています。
登場する動物はアリ、ハチ、ねずみ、からすです。
アリは熊谷守一先生の言葉に「蟻は左の二番目の足から歩きはじめる」という有名な言葉があり、熊谷先生が生き物を観察し尽して描いた画家という意味で度々引用されるため、アリがぜひ欲しいとおっしゃられる方の多いモチーフです。
今回の作品は花とアリが描かれた作品で、桃色の花と、緑色の葉、そしてアリの青色のカラーバランスも美しい墨彩画です。何匹かのアリが描かれているため、日によって会話しているように見えたり、自由に楽しそうに歩き回っているように見えたり、その日の気候や気分で色々な見方ができる構図になっています。
熊谷先生のアリの作品はなかなか手に入らないため、柳ケ瀬画廊でも久しぶりの展示です。
ご興味ございましたらぜひお出掛けくださいませ。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
