2021.04.18
《ブログ》不二竹鼻町屋ギャラリー「ひとのかたち」展
不二竹鼻町屋ギャラリー(岐阜県羽島市)に出かけてまいりました。
2018年に開館したばかりの羽島市の美術館です。
市内のコレクターから寄贈された油彩画、日本画、陶芸など、多彩な収蔵品で知られています。
今回は、開催中の企画展「ひとのかたち」を楽しみに訪問いたしました。
チラシに掲載されている東郷青児《女》をはじめ、19作品が鑑賞できます。
旧蔵者の方がお好きだったのか、熊谷守一、前田青邨、小磯良平、東郷青児、棟方志功など、品のある作家の作品が揃っていました。
熊谷守一作品は裸婦の油彩画2点です。
そのうち1点は、熊谷守一の初期作品《轢死》の流れを汲むと思われる《裸》という油彩画で、一見、モデルを用いた裸婦画のようにも見えますが、少し作品から距離を置いてみていると《轢死》の景色が見えるような、不思議な作品でした。
また、不二竹鼻町屋ギャラリーすぐの竹鼻別院では、天然記念物「竹鼻別院のフジ」が見頃を迎えています。樹齢300年以上の大木で、今年も美しい藤が咲いています。
今年は新型コロナの影響で「美濃竹鼻ふじまつり」は残念ながら中止となってしまいましたが、来年には出店も楽しみつつ藤見ができるようになればと願うばかりですね。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2021.04.17
《ブログ》岐阜新聞様に取り上げていただきました
昨日、4月16日付の岐阜新聞様に弊社記事を掲載いただきました。
『柳ケ瀬画廊の百年 熊谷芸術と資料』刊行にあわせた、
岐阜新聞社の杉山最高顧問と弊社社長による対談会です。
熊谷守一作品のことや、柳ケ瀬のまちの懐かしいお話などが紹介されています。
弊社・柳ケ瀬画廊のある柳ケ瀬地区は、いまも「劇場通り」という通りの名前が残っているように映画で知られた場所だったそうです。一時は岐阜劇場、岐阜東宝、松竹地下劇場、岐阜小劇場、満映画劇場、満鉄会館、岐阜東映、岐阜日活、自由映画劇場、金華映画劇場、豊富座、衆楽館…たくさんの映画館が立ち並んでいたと知り、驚きました。
対談のなかでは、昔の映画館は最終上映が22時頃に終わるので、その頃から柳ケ瀬が多くの人で賑わい、画廊も夜中まで営業していたことなども話されていました。
私自身も初めて聞く柳ケ瀬の姿です。
柳ヶ瀬画廊 市川瑛子
2021.04.15
《ブログ》美江寺公園の銅像
いよいよ来月5月6日に岐阜市新庁舎が開庁するそうです。
この新庁舎のお隣に美江寺公園がありますが、ここにひとりの男性の銅像が置かれています。
とても大きな立派な銅像です。
この方は松尾国松さん、第6代岐阜市長をつとめた方です。
1925年から1946年にかけて、21年以上の期間を市長として活躍しました。
松尾さんは土木や衛生など、岐阜のまちのため、市民のために働いたことから、初の岐阜市名誉市民章も贈られています。銅像の裏面には、松尾さんの生涯や功績、この銅像が建てられた経緯なども記されていました。
新しい庁舎のお隣の公園に、こうした方の銅像が立っていることにご縁を感じますね。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2021.04.12
《ブログ》岐阜のパブリックアート
岐阜市内では、岐阜駅から柳ケ瀬にかけて、
神田町通り沿いに 12作品 のパブリックアートが設置されています。
例えば、織田家ゆかりの円徳寺(岐阜市神田町6-24)前では、薮内佐斗司さんの作品が見られます。
作品名は《楽市童子・楽座童子の像》です。
薮内さんらしいブロンズの童子ですが、この岐阜市バージョンは、設置された場所が楽市楽座発祥の地であることに合わせて商売をしている童子で可愛らしいです。
こうした彫刻群は、現在12作品残っているはずです。
昔、神田町にアーケードが新設される際、関連事業として「モニュメントづくり委員会」が13作家を選び、1994年度から1995年度にかけて設置したときいています。その後、1作品はなくなってしまいましたが、小清水漸、星野暁、林武史など国際的に作家する彫刻の大家の作品がいまも揃っています。
ちょうど現在「ぎふの画廊めぐり」も開催中です。
画廊めぐりの合間に、彫刻群をめぐるお散歩コースもおすすめです。
ぜひ春の美術巡りにお出かけになってみてくださいませ。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
(お詫び)
本日、改めて当時の新聞記事を確認したところ、設置された彫刻は当初13作品、現在残っている彫刻がそのうち12作品と判明いたしました。
最初のブログ記事では、1点ずつ少ない数で記載しておりました。
本文を修正して、過去にご覧いただいたお客様向けに本説明記事を掲載させていただきます。
2021.12.03 市川瑛子
2021.04.11
《ブログ》愛知県美術館「トライアローグ」展
画廊のお仕事で嬉しいことのひとつに、各美術館さんからのご案内があります。
特にゴールデンウイーク、夏休み、シルバーウィ-クにかかる時期は各館の目玉展覧会の案内が多く、案内が届くたびにわくわくいたします。
この春の一番の豪華な展覧会は愛知県美術館さんの「トライアローグ」展でしょうか。
展覧会の正式名称は「トライアローグ 横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション」とあり、日本でも有数のコレクションを誇る3つの美術館から名品が揃う期待がふくらみます。
ピカソ、ミロ、クレー、エルンスト、ダリ、マグリット、ポロック、ベーコン、ウォーホル、リヒター、、、作家名を見ているだけで心が躍りますね。約120作品が一堂に会すそうです。
他にも三重県立美術館さんでは「若冲と京の美術 京都 細見コレクションの精華」展がはじまりました。
京都の細見美術館といえば細見家3代が蒐集した名コレクションで知られる美術館さんですね。江戸絵画でも有名な館なので、琳派や若冲の名品がたくさん見られそうです。
春が過ぎ、7月には豊田市美術館でモンドリアン展が、9月には名古屋市美術館でフランソワ・ポンポン展もはじまります。
新型コロナウイルスの感染者の方が再び増えてきて不安な日が続きますが、早く県外の美術館も気軽にまわれる日が来るように願うばかりです。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子