柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

   

画廊ブログ「絵画のたのしみ」

2021.04.03

書籍刊行のお知らせ

このたび、弊社・柳ケ瀬画廊は創立百年を迎えました。
これもひとえにコレクターの皆様と関係各位の皆様のご支援・ご厚情の賜物と深く感謝いたします。

つきましては、画廊活動の一区切りとして、また、百年のまとめとして記念書籍を刊行させていただきました。
これまで柳ケ瀬画廊が取り扱ってまいりました 熊谷守一油彩画全作品のほか、水墨淡彩画や書の名品などを掲載するとともに、創業からのあゆみなども掲載いたしました。加えて、岐阜新聞社様のご厚意により『特集 超俗の巨匠 熊谷守一画伯』『超俗の巨匠 故熊谷守一画伯をしのぶ』といった、熊谷先生のご存命中に発行された連載記事も転載させていただいております。

発行日は、熊谷守一先生の誕生日にあわせて4月2日となりました。
4月14日からは順次、全国書店でも販売の予定でございます。

今後とも倍旧のご支援ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

*****

販売情報

書籍名:柳ケ瀬画廊の百年
発売日:2021年4月14日、全国書店・柳ケ瀬画廊店頭にて販売
価 格:3300円(税込)

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2021.04.02

《ブログ》本日は熊谷守一先生の誕生日です

本日4月2日は熊谷守一先生の誕生日です。

今から141年前の1880年4月2日、
熊谷先生は岐阜県恵那郡付知村に熊谷孫六郎氏の三男として生まれました。
その後、父親の仕事の関係で3歳から17歳の期間を、柳ケ瀬画廊からほど近い岐阜市司町付近で過ごしています。司町は現在メディアコスモスのあるあたりです。

熊谷先生が生まれた頃は、司町のあたりには尋常中学校や県庁などが置かれていました。
熊谷先生の父である熊谷孫六郎氏は、このあたりで事業をおこないながら、政治家として活躍し、岐阜に市政が敷かれたときには初代岐阜市長も務めています。

全国の様子をみてみますと、1880年(明治13年)は、現在の法政大学や専修大学、美術関係ですと京都画学校が開校した年でした。
日本の国が大きな変革の時を迎えていた頃に、熊谷先生は生まれたのですね。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2021.04.01

熊谷守一・藤田嗣治展(4/1~4/25)

本日、柳ケ瀬画廊では春恒例の展覧会の初日を迎えました。
今年は「熊谷守一・藤田嗣治展」を開催いたします。

熊谷守一と藤田嗣治は、現在でも各地で展覧会が開かれるような近代洋画の大家です。
同時に、画家仲間として一緒に展覧会をしたり、語り合う友人同士でもありました。
関連書籍を読むと、オシャレな藤田が熊谷のヘアスタイルに興味をもったり、美術団体・二科会の審査会で審査員をしていた熊谷と藤田の意見がよく合ったことなど、様々な記録がみられます。

今回の展覧会では、そうした二人の作品を展覧いたします。

熊谷守一作品は、蟻や鳥、亀などの油彩画6点をメインに。
藤田嗣治作品は、裸婦や子供などの油彩画3点をメインに。
合計20作品を展覧いたします。

皆さまの御清鑑を心よりお待ちしております。

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2021.03.29

《ブログ》守屋多々志美術館さん・春朧展

大垣市守屋多々志美術館さん(岐阜県大垣市)に出かけてまいりました。
企画展「春朧」が開催中です。

今回の企画展は文学や花に関する作品が揃っていました。
なかでも六曲一双屏風の《花源氏》は、与謝野晶子版《源氏物語》に着想を得、五十四帖を四季の花に見立てて描いた晩年の名品です。

大垣市守屋多々志美術館は大垣城にも近い美術館さんです。
とても素敵な建物だと思っていたら、館の方が「もともとは丸物百貨店の建物なんですよ」と教えてくださいました。大垣丸物、もしくは名鉄サルビアと言う名前で馴染みのある方もいらっしゃるかもしれません。
古い建物が美術館として現代に引き継がれているだなんて素敵ですね。

美術館は二階建てで、守屋画伯の中学時代の作品や、アトリエに遺された貴重な遺品などを鑑賞できます。
新型コロナウイルスでなかなか遠出が難しい時期、地元の巨匠の作品をゆっくりご覧にお出かけになってみてはいかがでしょうか。

大垣市守屋多々志美術館さんの「春朧」展は5月16日までの開催です。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2021.03.28

《ブログ》岐阜市役所前の銅像《鵜》

岐阜市役所前で羽ばたく銅像の《鵜》。

通勤通学で毎日この作品の前を歩く方も多いのではないでしょうか。
弊社でもよく「あれはどなたの作品ですか?」とお尋ねがございます。

私も気になって探してみましたがキャプションなどもなく、悩んでいましたが、先日加藤栄三・東一記念美術館さんに行って判明しました!

大須賀力先生という東京生まれの彫刻家の作品でした。
大須賀先生は、岐阜市生まれの日本画家・加藤栄三先生と東京美術学校の同級生だったそうです。
そのご縁があり、栄三先生のご紹介で、この《鵜》が制作されたとのことでした。

加藤栄三・東一記念美術館さんのエントランスには、この経緯が説明されたパネルと、原型の《鵜》の銅像が展示されています。
原型の銅像《鵜》は手のひらサイズの可愛い姿をしていました。
加藤栄三・東一記念美術館さんのある金華山一帯は桜の名所でもあるので、春のお出かけの際にぜひご覧になってみてくださいませ。

今年の初夏に岐阜市役所さんは移転しますが、せっかくなのでこの《鵜》も連れて行ってあげて欲しいですね(^^)/

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

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