柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

   

画廊ブログ「絵画のたのしみ」

2021.02.12

《ブログ》モリカズデゼール

昨日、石川県立美術館さんではじまった熊谷守一展。
会期中には美術館併設のカフェで、コラボスイーツが食べられるそうです。

カフェのプロデューサーは、有名なパティシエ・辻口博啓さんです。

どんなスイーツかしらと思っていたら、
北陸中日新聞事業部さんがツイッターでお知らせをしていました。

こちらのリンクから該当ツイートを見ることができます。
https://twitter.com/hokuchu_jigyo/status/1359445933419732993

辻口さんはショコラティエとしても有名なので、
チョコレート色のこのスイーツもとても美味しそうですね。

私は今回は岐阜県の緊急事態宣言もあって会期中に石川に行くことは難しそうですが、いつか復刻モリカズデゼールを出して欲しいです。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2021.02.11

《ブログ》石川県立美術館・熊谷守一展

本日、石川県立美術館さんで熊谷守一展がはじまりました。
北陸中日新聞発刊60周年を記念した展覧会で、180作品が勢ぞろいしています。

 

 

今回の展覧会では、これまでの熊谷展ではあまり展示されていない個人蔵の作品が多く展示されているそうです。

上記のメインビジュアルになっている油彩画《牝猫》もそのひとつ。
よく似た油彩画《猫》(愛知県美術館蔵/1965年制作)は数年前の東京国立近代美術館での熊谷守一展の際にもチラシなどに印刷され、ミュージアムグッズなどにもなって広く知られています。
ただ、本展出品の《牝猫》(個人蔵/1959年)は、美術館ではなく、個人コレクターが所蔵している作品のためこれまでの熊谷展ではほとんど出品されることがありませんでした。

そうした「ここでしか見れない熊谷守一」が見られることがとても魅力な展覧会です。

会期中には石川県出身のパティシエ辻口博啓氏とのコラボスイーツもカフェで食べられるそうです。私も岐阜県の緊急事態宣言が解除され、コロナが落ち着いたら伺いたいなと思っています!

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2021.02.08

《ブログ》偽版画新聞記事

今朝の読売新聞一面に 大きく偽版画流通の記事が掲載されました。
片岡球子・東山魁夷・平山郁夫 らの偽版画 約800枚が
国内の美術オークションと大手百貨店にて売買されたとのことです。

美術品を大切に取り扱いをしている画廊には、大変不愉快な事件です。

柳ケ瀬画廊は 今年で創業100年となります。
以前は 画廊部門と額縁部門がありましたので、額縁の素材・構造・取扱いの知識は豊富です。
油彩画作品はもちろんですが、版画作品も入手しますと、まず作品を額縁から取り出して確認作業をいたします。

作品を裸にしますと、紙の種類 、作品の正確なサイズ、サインがコピーではないか、
変色の有無、汚れの状態 など 丁寧に確認ができます。
時間と手間はかかりますが 大切な作業と考えています。

柳ケ瀬画廊では、この作業で お客様からの買取希望の作品から、
内外画家の贋作を何点も確認しています。

画廊は美術の専門店です。
美術品のご相談は 信頼ある画廊へどうぞ (#^^#)

 

柳ケ瀬画廊 市川たけよ

 

2021.02.07

《ブログ》アンドリュー・ワイエスと丸沼芸術の森コレクション展

多治見にある岐阜県現代陶芸美術館さんに出かけてまいりました。
「アンドリュー・ワイエスと丸沼芸術の森コレクション展」が開催中です。

岐阜県現代陶芸美術館さんの高橋館長は、
ワイエス研究の第一人者のひとりとして知られている方です。
そのため、本展でもワイエスの紙の作品が34点も展示されていました。展覧会の入口にはオルソンハウスのミニ模型も置かれていて、ワイエスの世界を楽しめます。

また、この展覧会は埼玉にある「丸沼芸術の森」のコレクションで構成されています。
「丸沼芸術の森」は、株式会社丸沼倉庫オーナーの須崎勝茂さんが1985年に設立した個人美術館。須崎さんは自身も陶芸をたのしむ方で、作陶にあたり良い作品を多く見ようと各所をまわっていた際に岐阜の加藤孝造さんと出会い、その後300点もの作品をコレクションしています。

そのため、この展覧会にも加藤さんをはじめ、多くの岐阜の陶芸家の作品が展示されていました。地元出身の私たちには特に楽しい展覧会だと思います。

また、「丸沼芸術の森」は陶芸家だけでなく画家の支援もおこなっています。
上のお写真OKのお部屋に展示されていた入江明日香さんもそのひとりです。

ひとりのコレクターの方がひとりで集めたコレクションは、公立の美術館とは異なり、コレクターの趣味や考えが伝わってきます。展覧会にお出掛けの際は、コレクターになりきって、自分だったらどの作品を買ってどのように飾ろうかと思いながら展示室を歩いても楽しそうです。

岐阜県現代陶芸美術館さんの「アンドリュー・ワイエスと丸沼芸術の森コレクション展」は3月14日までの開催です。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2021.01.30

《ブログ》ロートレックとその時代 展

雪明けの岐阜県美術館さんに出かけてまいりました。
前庭のマイヨールの裸婦もなんだかとても寒そうです。

岐阜県美術館さんのお目当ては、本日はじまった「ロートレックとその時代」展です。
東京の三菱一号館美術館さんが世界有数のロートレックコレクションで知られていますが、いま、その作品群が岐阜に来ています。

展示室は、パリの街並みを再現したような素敵な空間でした。
ロートレックだけでなく、三菱一号館美術館さんが所蔵しているモネやルノワールの油彩画、黒田清輝や梅原龍三郎といった洋画家の作品、山本芳翠や北蓮蔵といった岐阜ゆかりの画家の作品がたくさん展示されています。

個人的には大好きな坂本繁二郎の初期代表作「うすれ日」が展示されていたことが嬉しかったです。
当時、夏目漱石が評価し、坂本繁二郎を一躍有名にした油彩画です。

 

この展覧会にあわせて柳ケ瀬画廊でも、ショーウインドウでロートレックの作品を展示しています。
美術館の展示室で調光された光のもとで見るロートレックも素敵ですが、ロートレックといえばパリの街並みを芸術的に彩ったポスター作品で知られる画家です。
自然光のなかで見るロートレックもぜひお楽しみにお立ち寄りくださいませ。

柳ケ瀬画廊のロートレック作品は、岐阜県美術館さんの「ロートレックとその時代」展の最終日の3月14日まで展示予定です。

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

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