2021.03.06
《ブログ》梅林公園さんの梅
2月26日のブログでもご紹介した「梅林公園さん」の話題です。
柳ケ瀬画廊から徒歩15分ほどにある梅林公園さん。
約50種類1300本の梅の花があり、今年はコロナで中止になってしまいましたが、例年は梅まつりで多くの人々で賑わう公園です。
いよいよ梅の花が満開に近づいてまいりました。
広い公園で、敷地内には梅の形の噴水のある池や、蒸気機関車(D-51)の運転席まであがれる展示場や、篠ケ谷神社なども散策できます。今日も親子連れや、大きなカメラを持った愛好家の方で賑わっていました。
いよいよ春を感じます。
柳ケ瀬画廊では、来週3月16日から24日を臨時休廊として、その間に東京で開かれる「アートフェア東京2021」に出展予定です。顔写真や住所などの事前登録を整え、感染対策も行って開催されるフェアです。
その後、岐阜の画廊でも4月1日より「熊谷守一・藤田嗣治展」を開催予定です。
皆さまのお出かけを心よりお待ちしております。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2021.03.05
《ブログ》篠田桃紅さんの展覧会
今月1日に篠田桃紅さんが亡くなられました。
亡くなる少し前に、偶然桃紅さんの展覧会を見ていて、ブログでご紹介しようと思っていた矢先でした。寂しい気持ちのなかでのご紹介となりますが、2つの展覧会をご紹介したいと思います。
ひとつめは、岐阜県関市の篠田桃紅美術空間さんの桃紅展です。
「桃紅とその時代 百人一首」、3月26日までの開催です。
1983年に刊行された『篠田桃紅書 守屋多々志画 百人一首』の原画が展示されています。桃紅さんが文字をかいた百枚の料紙は、全て異なる唐紙で、紫、黄、水色などの染料で彩られた模様のある姿をしています。
ただ文字が書かれているのではなく、紙の空間全体で百人一首の世界が感じられる作品ばかりでした。
もうひとつは、岐阜県関市の岐阜現代美術館さんの桃紅展です。
「篠田桃紅 1980年代の作品から」、3月19日までの開催です。
桃紅さんは107歳まで長く人生を過ごされたので、その創作活動は90年間にもおよびます。この展覧会では、そのなかでも伝統から桃紅スタイルへと洗練の度合いを増していった1980年代の作品が特集されています。
上の篠田桃紅美術空間さんとは車で20分ほどの距離です。
土日にお休みされていることもある美術館さんなので、お出かけの際はホームページなどをご確認になってからの御訪問をおすすめいたします。
他にも岐阜県美術館さんでも「篠田桃紅と抽象の世界」が開催されています。
エッセイの名手としても知られている作家なので、御本などとあわせても桃紅さんの足跡がたどれそうです。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2021.03.04
《ブログ》篠田桃紅さんがお亡くなりになられました
悲しい知らせがはいりました。
3月1日、美術家の篠田桃紅さんが亡くなられました。
初期の伝統的で優美な作品から、桃紅さんにしか描けないスタイルを確立し、国内外に多くのファンのいる美術家であり、美しいエッセイなどの文筆家としても知られる方です。
岐阜とゆかりの深い方でもあり、桃紅さんのお父さんは岐阜市の出身です。
偶然、現在 岐阜県内では3つの篠田桃紅展も開催されています。
訃報を受ける前から開催されていた展覧会というところに、岐阜での桃紅さんの人気が感じられると思います。
篠田桃紅美術空間(関市)の「桃紅とその時代 百人一首」展(3月26日まで開催)、
岐阜現代美術館(関市)の「篠田桃紅 1980年代の作品から」(3月19日まで開催)、
岐阜県美術館(岐阜市)の「篠田桃紅と抽象の世界」(3月28日まで開催)です。
篠田桃紅美術空間さんには記帳台も設けられているそうです。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2021.03.01
《告知》アートフェア東京2021(3/18-3/21)
東京での展覧会のお知らせです。
今月、都内で開催される「アートフェア東京2021」の御案内状ができあがりました。
本年も柳ケ瀬画廊ブースでは「生誕141年 熊谷守一秀作展」を開催いたします。
会期は3月18日から3月21日まで。
フェア会場は東京国際フォーラム(JR東京駅徒歩5分/JR有楽町駅徒歩1分)です。柳ケ瀬画廊のブースは「G47」ブースとなります。
皆さまの御来場を画廊一同お待ち申し上げております。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2021.02.28
《作品紹介》ミロ クレヨン
先日まで、ミロ 銅版画 大作「鳥の森」を展示いたしておりましたが
新しく入手いたしましたミロ クレヨン「無題」を飾りました。
1976年12月、ミロ83歳のときの作品です。
この前年には故郷バルセロナにミロ美術館もできて、画家としても良い時期を過ごしていました。
ピカソ、ダリとならびスペインの三巨匠と呼ばれるミロは1993年に90歳で亡くなりますが、その二年後にはミロが晩年を過ごしたマヨルカ島にふたつめのミロ美術館が開館しています。
愛知県美術館が所蔵している1925年の油彩画「絵画」、岐阜県美術館が所蔵している1950年制作の油彩画「人と月」に比べると、今回飾った作品はクレヨンの優しい色彩もありますが、多くの実りを得た後半生の穏やかさが感じられる作品です。
作品は画廊の奥の応接室に飾っています。
店頭でお声をかけていただければご案内いたします。
お気軽にお知らせください。
尚、この作品にはミロの子孫やレゾネ発行人ら7名よりなる「ADOM(Association pour la Défense de l’œuvre de Joan Miró)」の鑑定書がついています。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子