柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

   

画廊ブログ「絵画のたのしみ」

2021.09.01

常設展(9月)

8月は「お盆秀作鑑賞展」に多くの方々にご来廊いただきまして、ありがとうございました。
新型コロナウイルス感染症など、ご不安の多い時期にお越しいただきました皆様に改めて厚く御礼申し上げます。

9月の柳ケ瀬画廊は「常設展」を開催いたします。
国内洋画の巨匠大家を展示しつつ、郷土作家も飾りました。
いまは熊谷守一先生、加藤東一先生、傍島幹司先生をご覧いただけます。

企画展としては次回は10月7日より香月泰男展を開催の予定です。
案内状ができあがってまいりましたら、ホームページにも掲載予定です。
こちらも皆様の御清鑑をお待ちしております。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2021.08.29

《ブログ》香月泰男 全国巡回展

柳ケ瀬画廊では引き続き「お盆秀作鑑賞展」を開催中です。
いよいよ展覧会も明日8月30日(月)までの開催となりました。
皆様の御清鑑をお待ちしています。

さて、今回の「お盆秀作鑑賞展」では香月泰男作品を展示しています。
柳ケ瀬画廊ではこれまで熊谷守一作品を専門的に取り扱ってまいりましたが、
昔から熊谷作品と香月作品のコレクターは重なることが不思議と多いです。

そのご縁で、柳ケ瀬画廊では香月作品の取扱いも多くおこなってまいりました。

その関係か、このごろ 全国巡回中の香月展についてお問合せをよくいただいております。
つきましては下記に展覧会の巡回スケジュールをご案内申し上げます。
皆様のご参考になりましたら幸いです。

***

展覧会名:「生誕110年 香月泰男展」

第一会場:宮城県美術館(開催中~9月5日)

第二会場:神奈川県立近代美術館 葉山(9月18日~11月14日)

第三会場:新潟市美術館(11月27日~2022年1月23日)

第四会場:練馬区立美術館(2022年2月6日~3月27日)

第五会場:足利市立美術館(2022年4月5日~5月29日)

※新型コロナの影響で会期が変更になることがございます。お出かけの際は事前に必ず開催館へのご確認をお願いいたします。

※柳ケ瀬画廊でのチケットの前売り等は行っておりません。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2021.08.28

《ブログ》コウモリ

先日まで長く続いた雨上がりの夕暮れに、川沿いを散歩していましたら
何十匹ものコウモリが、超高速の不規則な動きで 羽を真横に拡げてビュンビュンと飛びまっていました。
川縁を飛ぶ小さな虫を 口を開けながら食べているそうですが、
初夏に 明るい太陽の下 燕尾服姿のつばめが可愛い姿で大きく口を開けて飛んでいる姿とは対照的で不吉で、暗い不気味な生きもののイメージです。
眼の前を何度も飛び回りますので、じっと観察していますと
羽の間はグレーに透けていて、黒色で三角尖った姿は 何となく悪役のイメージです。

熊谷守一先生は ツバメやカラスはもちろん蠅まで。。 身近な生きものを描いた画家ですが、コウモリは記憶にありません。(代表作の一つ「宵月」に描かれているのはコウモリではなく枯葉です。)

ぼんやり考えてみると、他の画家でも
コウモリを描いた絵画はあまり見たことが無いような気がいたします。
日本中どこにでも生息しているはずですが あまり描かれることはないコウモリ。
デザイン的には面白い形だとは思いますが 昼間は隠れて夜に出没する生態から、作品として描きにくいのかもしれません。

最後に、コウモリについて検索してみましたら、
中国では「幸盛」という事で縁起のよい生きものとされているとのこと。
また、「漢字の蝙蝠の蝠が福と同音であることから中国人の最も好むものの一つとされ、吉祥を意味し寿福を冀うものには必ず蝙蝠を用いる。」とあります。

嫌われてばかりではなくてよかったです。

 

PS
コウモリの作品ですが、熊谷守一にお詳しい先生から
「世界文化社の『虫時雨』29ページに鉛筆デッサンが掲載されています」とご指摘をいただきました。確認いたしましたら、12月1日午後5時の作品として「蝙蝠」の作品が掲載されていました。
訂正申し上げます。
コウモリは「幸盛」でしたよね(#^.^#)
いつか、熊谷先生のコウモリ作品に巡り会える日を楽しみにしていようと思います。

 

柳ケ瀬画廊 市川たけよ

2021.08.26

《ブログ》今夜放送 美の精華

柳ケ瀬画廊では引き続き「お盆秀作鑑賞展」を開催しています。
毎年お盆の時期にひらいている大家巨匠の名品展です。
お近くにお越しの際は ぜひお出かけくださいませ。

さて、今夜は岐阜放送さんの《美の精華》の放送日です。
月に1度(第4木曜 18時~18時15分)に放送されている文化番組です。
画家、陶芸家、彫刻家、書家、作曲家、演奏家、能楽家などなど。
毎回、岐阜ゆかりのおひとりを特集して放送されています。

第53回目の今夜は、オノセイゲンさんが特集されるそうです。
レコーディングエンジニアとして、映画「戦場のメリークリスマス」のサントラなどを手がけた方です。
今回は、サラマンカホールの嘉根支配人も登場して、今年6月に岐阜市のサラマンカホールでひらかれたレコーディングの密着映像がみられると告知されていました。

詳細は岐阜放送さんのウェブサイトに記載されています。
放送が楽しみですね(^^)/
https://www.zf-web.com/tv/culture/binoseika/post.html

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2021.08.22

《ブログ》座談会 加藤栄三 加藤東一

柳ケ瀬画廊では引き続き「お盆秀作鑑賞展」を開催中です。

さて、昨日(8月21日付)の岐阜新聞さんに美術座談会が紹介されていました。
加藤栄三・加藤東一の兄弟画家について、ゆかりの方たちがお話になったものです。

加藤栄三さんの最晩年の作品《流離の灯》が親交のあった川端康成さんから提案された画題であったことや、温厚な加藤東一さんが一度だけ口にした厳しい言葉が「人間が駄目なら絵も駄目だ」だったことなど。当時を知る方たちの貴重なお話です。

ちなみに日展出品作の《流離の灯》は、東京の山種美術館さんがご所蔵されています。
最近では、今年初めの「東山魁夷と四季の日本画」で展示されていたようです。
記事のなかで岐阜新聞の杉山最高顧問が、栄三先生は長良橋北詰にあった「うお鉄」さんでいつもスケッチをしていたとお話になっているので、そこからの景色なのでしょうか。
今年もコロナで花火が見られずに寂しい夏になってしまいました。
早く花火が再開されて、栄三先生もご覧になっていた長良川の景色を再び見たいですね。

柳ケ瀬画廊の「お盆秀作鑑賞展」でも加藤東一先生のパステル画2点と版画1点を飾っています。
お近くを通られた際は、ぜひお立ち寄りくださいませ。
皆様の御清鑑をお待ちしています。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

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