2021.09.25
《予告》熊谷守一・香月泰男展(10/7~11/7)
今年も秋恒例の展覧会を開催いたします。
毎年、文化の日にあわせておこなう大家・巨匠の展覧会、
今年は「熊谷守一」「香月泰男」の二人展です。
10月7日から11月7日まで、15点ほどを展示する予定です。
皆さまの御清鑑を心よりお待ち申し上げております。
(展覧会詳細)
名称 文化の日 熊谷守一 香月泰男 展
会期 10月7日(木)~11月7日(日)火曜水曜休廊(11/3は開廊)、10時~18時
会場 柳ケ瀬画廊(岐阜県岐阜市柳ケ瀬通3-21)
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2021.09.23
《ブログ》スイスで咲いた 横井照子展(古川美術館)
柳ケ瀬画廊では9月の常設展を開催中です。
お近くにお越しの際はぜひお出かけくださいませ。
さて、本日は岐阜ゆかりの画家の展覧会のご紹介です。
現在、名古屋にある古川美術館さんの別館にて、
「スイスで咲いた 横井照子展」が開催されています。
岐阜の方ですと、チラシに掲載されている優しい ひなげし の絵に見覚えのある方も多いのではないでしょうか。恵那川上屋さんの紙袋や包装紙を描けている方が、この横井照子さんです。
この時期になると 恵那川上屋さんは 栗きんとんで大人気ですね。
恵那川上屋さんは岐阜高島屋さんにも店舗がありますが、この時期になると毎年行列ができて、皆さんが嬉しそうなお顔でこのひなげしの柄の紙袋を手に帰られる姿を多く見かけます。
恵那川上屋さんの本店(岐阜県恵那市)のお隣にも、横井照子さんを顕彰した「横井照子ひなげし美術館」さんが運営されています。
こちらも横井さんの人柄が伝わるような優しいアットホームな美術館です。
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「スイスで咲いた 横井照子展」
9月10日(金)から10月31日(日)まで
古川美術館別館・爲三郎記念館(愛知県名古屋市)
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柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2021.09.20
《ブログ》明日は「中秋の名月」
2021年 中秋の名月は、9月21日。中秋の名月が満月と重なるのは8年ぶりとのことです。
満月といえば 熊谷守一先生「夜の月」作品のファンの方が多くいらっしゃいます。
シーンとした空気の中に 美しい黄色い満月が輝いている作品です。
シルクスクリーン作品として制作されましたので、9月になると この作品を飾るのが楽しみですとおっしゃっていただけるお客様も多くいらっしゃいます。
作品をお探しの方がいらしたら お声がけくださいませ。
お月見は 満月の輝く月と夜空。テーブル奥には花瓶にすすき。一番手前には四角い高さのある三宝に飾った立体形に盛ったお団子の構図はシンプルで美しいですね。
ただ、お月見の用意をしていて 毎年疑問に思うのですが、神棚や仏壇、お正月の門松、おひなさまなどなど 基本左右対称の形ですが、お月見の すすきは一対ではなく花瓶にひとつ。対に飾らないのはなぜなのか疑問です。対に飾るお家もあるのでしょうか?
毎年、お月見に疑問に思いながら、すぐ忘れて一年後におもいだす私です(笑)
明日は 河原にすすきの穂を探しに行き、お供えのお芋さんを買って、和菓子屋さんへお団子 (一番のメイン) を買いに行きます(#^.^#)
お天気が良いといいですね!
市川たけよ
2021.09.18
《ブログ》切手「美術の世界」
柳ケ瀬画廊では9月の常設展を開催中です。
お近くにお越しの際はぜひお出かけくださいませ。
さて、先日、美術の切手が販売されました。
「美術の世界」シリーズの第3回目、「緑の世界」バージョンです。
緑が印象的な古今東西の名品が登場しています。
熊谷守一、竹内栖鳳、東山魁夷、ゴッホ、モネ、ミレイなど。
画廊の仕事をしていると、郵便物を送ってくださる方も送る方も美術関係の方が多いので、こうした特殊切手によく出会います。
切手の図柄も素敵ですし、台紙の紙もこだわって作られることが多いので質感も楽しいことが多いです。先日発売された「郵便創業150年」の特殊切手は美濃機械すき和紙が使われていました。岐阜の人間としてはちょっと嬉しいですね。
切手のデザインについては、デザイナーの方がなんと8名だけで制作されているそうです。
下記のウェブ記事でデザイナーの方がインタビューに答えていらっしゃいますが、時代にあわせていろいろな取り組みをされているのだな…と、驚かされました。
https://www.walkerplus.com/article/207450/
これから迎える芸術の秋に、切手にもこだわって素敵なお手紙などいかがでしょうか。
なかなか人と会うことの難しいコロナ禍のなか、手紙や切手は素敵な交流になりそうです。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2021.09.10
《ブログ》昨日の空
夏も終わりに近づき、9月に入ってからは日没の時間も少しずつ早くなり
夕方の5時を過ぎると夕暮れの気配が漂い始めます。
帰宅したばかりの夫が 玄関口で『おーい』と何度も私を呼びます。
重い荷物でもあるのかしらと走っていくと、空を見上げています。
「牛島先生の作品ような美しい空だよ」と一言。
空には
パステル調の水色の空を背景に 少しグレーがかった 真っ白い雲と茜がかった夕焼け色が少し差し色となって、見事な風景が広がっていました。
画家は一瞬の美をキャンバスに写して、自分の感動をそこに描いているのだなと感じながら
『今日の牛島の空はすばらしかった!』と話しながら玄関に入りました。
そういえば 数年前から 岐阜で有名になった、どこにでもありそうな人気スポットに「モネの池」がありますが、ネーミングの素晴らしさを感じます。モネの描いた池の作品の魅力がその風景に重なります。
ただ「透明で綺麗な池」だけでは、気持ちが動きませんが、「モネの池」という表現で、一度ぜひ行ってみたい場所になります。
日本中に「ゴッホの木」「クールベの海」「ルソーの密林」があちこちにあると思いますし、どこの家の庭にも 熊谷守一の描いた庭があるのだと思います。
絵画は人の心深くにある感動の心を教えてくださる師なのだなと いつも感じます。
柳ケ瀬画廊 市川たけよ