柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

   

画廊ブログ「絵画のたのしみ」

2023.07.04

清須市はるひ美術館「画家たちの眼 さまざまな表現への挑戦」(7/4~8/20)

愛知での熊谷守一作品展示のご案内です。

清須市はるひ美術館さんにて現在、「愛知県美術館のコレクションから 画家たちの眼 ―さまざまな表現への挑戦―」展がひらかれています。
愛知県美術館さんが定期的に行っている「移動美術館」という試みで、愛知県内の各地で同館のコレクションが見られる企画です(*^^*)

今回は、高橋由一、黒田清輝、香月泰男、猪熊弦一郎などの洋画が多く含まれていて33作品が出品されているそうです。熊谷守一作品からは「伸餅」(油彩画4号、1949年)が展示されています。

7月30日には学芸員さんのギャラリートークもあり、
また、会場では熊谷守一グッズの販売もされているようです。

熊谷守一作品からは1点のみの展示ですが、
いつもと違った場所で多彩な33作品が楽しめる貴重な機会です。
夏の美術鑑賞にいかがでしょうか♪

 

***展覧会の詳細***

展覧会名:「画家たちの眼 さまざまな表現への挑戦」展
展覧会期:7月4日(火)から8月20日(日)まで
展覧会場:清須市はるひ美術館(愛知県清須市)

清須市はるひ美術館さんの公式ウェブサイト
http://www.museum-kiyosu.jp/

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2023.06.24

《ブログ》講談社さんの美術修復コラムのおはなし

柳ケ瀬画廊では常設展を開催中です。
油彩画・日本画・書・版画作品など、多彩な16作品を展示しています。

 

さて、本日のブログは美術に関するウェブサイトのご案内です。

熊谷守一先生の御本も出していらっしゃる講談社さんが「学術文庫&選書メチエ」というサイトを運営されていらっしゃって、そちらで修復家の小谷野匡子先生が4つのコラムを連載されました。

小谷野先生は東京藝術大学美術学部を卒業後、米国で科学的手法を取り入れた美術調査・修復を学んだ方で、西洋画や浮世絵の修復でも知られていますが洋画界隈ですと藤田嗣治の修復で有名な方です。
テレビや新聞、美術雑誌のほか、大学で講義もされていらっしゃいます。

サイトでは「絵画修復家が教える名画のウラおもて」と題して、下記が公開されています。

【第一回】
ゴッホの作品の下から、こんなものが!
調査から見えた天才の技術
https://gendai.media/articles/-/111485

【第二回】
持ち込まれた作品を見てみたら…
ゴーギャンに覚えた違和感の正体
https://gendai.media/articles/-/111486

【第三回】
謎の絵師、写楽の傑作!
科学的調査からつかんだ正体の手がかり
https://gendai.media/articles/-/111487

【第四回】
華やかさの秘密はここにあり!
《職人尽絵》にみる日本画の色づかい
https://gendai.media/articles/-/111488

 

1年間だけの期間限定コラムだそうです。

美術修復家の方のお話が聞ける機会はなかなかないので面白いですね(*^^*)
とても素敵なコラムです。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2023.06.22

《ブログ》山中現さんの木版画

柳ケ瀬画廊では常設展を開催中です。
巨匠から手ごろな版画作品まで、幅広い16作品を展示しています。

山中現さんの木版画2点も展示しました。
夜の空気や、星を描いた、山中さんらしいシックな作品です。

 

山中現さんは東京藝術大学で油彩と版画を学ばれたあと、
国内外で版画作品を発表し、今も活躍を続ける版画作家です。

1980年前後から始まったキャリアの初期には、
モノトーンで宇宙や夜をテーマにして抽象的な世界を展開しました。
そして、10年ほど経ったころから、優しいパステルカラーの作品も展開しています。

今回展示している作品はモノトーンの2作品です。
どちらも限定30部で刷られた少部数の木版画です。

 

山中さんといえば今年の春に、
群馬県立館林美術館にて個展 「山中現展 描かれた詩」も開かれました。
会期中には山中さんのトークショーもあったそうです。

山中さんとは母が以前お話をしたことがありますが、
作品のイメージそのままの、穏やかな方だったと聞き、
私もいつかお話してみたいなと思っています。
やはり作品と作家はどこか似た方が多くて、作品の世界が会話のあちこちに散りばめられていて、この仕事をしていて作家のかたたちとお喋りできることはとても楽しい時間のひとつです。

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2023.06.16

《ブログ》今秋開催のフェア出展について(告知)

柳ケ瀬画廊では常設展を開催中です。
巨匠から手ごろな版画作品まで、幅広い16作品を展示しています。

さて、少し先のお話しですが、
今年の秋の柳ケ瀬画廊は「東美アートフェア」に出展予定です。

東京美術倶楽部さんが開催されているフェアで、
お道具や骨董類の業者の方が多く出展されている恒例のフェアです。

これまで柳ケ瀬画廊の都内での出展は、
毎年 春に開催される「アートフェア東京」のみの参加でしたが、
それ以外での初めての出展となります。

熊谷守一先生のお軸の名品を揃えて展覧の予定です。
これまで集めてきた水墨画・墨彩画・書の名品を準備して参加しますので、
ぜひお立ち寄りくださいませ。

会期、ブースno.など詳細が決まりましたら、改めてご案内申し上げます。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2023.06.15

《ブログ》愛知県瀬戸市での北川民次展

柳ケ瀬画廊では常設展を開催中です。
巨匠から手ごろな版画作品まで、幅広い16作品を展示しています。

さて、本日のブログは、
お隣の愛知県でひらかれている展覧会のご紹介です。

愛知県瀬戸市にある
瀬戸市美術館さんと瀬戸信用金庫アートギャラリーさんで
同地ゆかりの洋画家・北川民次の見ごたえのある展示がひらかれています。

瀬戸市美術館さんは、寄贈作品を含めた収蔵作品数が約160点に達したことから「北川民次コレクション全員集合!」と題して全コレクション展示をおこなっているそうです。油彩画、水彩画、絵付けした陶器など幅広い民次作品をお持ちなので、民次芸術の全貌が楽しめる展示になっていそうです。

瀬戸信用金庫さんは、1958年から現在まで毎年カレンダーの図柄に民次作品を使っていらして、民次存命中にはカレンダーのために描きおろしていただいた作品も多くあったそうです。
今回はそうしたカレンダー原画や、瀬戸信用金庫さんの歴史や民次とのつながりなども見られる展示だそうです。

瀬戸市美術館

瀬戸信金ギャラリー

民次自身は静岡の生まれですが、奥様が瀬戸市に実家があったゆかりで1943年からは同地で暮らし、アトリエを構え、瀬戸の景色なども何点も描いています。
いまでも市内には民次の作品がもとになった壁画なども見られます(*^^*)

梅雨の時期のお出かけ先におすすめの2つの展覧会です♪

 

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

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