柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

   

画廊ブログ「絵画のたのしみ」

2022.09.01

《ブログ》岐阜県美術館さんの4つの小展示

明後日から画廊では「美術の秋 秀作鑑賞展」がはじまります。
店内の飾り替えも進んでまいりました(*^^*)

さて、先日のお休みに、
岐阜県美術館さんに出かけてまいりました。
お写真でも4枚の展覧会案内があるように、4つの小さな展覧会がひらかれています。
ルノワール、IAMAS関連展示、鯉江良二展、工芸展、色とりどりのラインナップです。

美術館では4本の展覧会が開かれていました。

「開館40周年記念 美術館の名品ってナンヤローネ 岐阜県美術館名品尽くし!(第1部)」
「鯉江良二 紙のしごと」
「いろとかたち 工芸・立体を中心に」
「AMAS ARTIST FILE #08 福島諭《記譜、そして、呼吸する時間》」

名品尽くしの展示室の入口前では、マイヨールのブロンズ作品《地中海》に緑が映えていました。
季節によって様々な姿が楽しめるブロンズ、
この季節は涼しげに風を受けてリラックスしているように見えます(*^^*)

「開館40周年記念 美術館の名品ってナンヤローネ 岐阜県美術館名品尽くし!(第1部)」では、熊谷守一作品《ヤキバノカエリ》《馬》が展示されていました。
洋画では山本芳翠、山口薫、早川国彦、村井正誠などが、
日本画では川合玉堂、伊藤深水、橋本明治、守屋多々志などが、
海外作品ではルノワールやモロー、ドニ、パスキンなどがありました。
岐阜県美術館さんが開館するまでに収蔵されたコレクションだそうです。

また、この日、一番見たかった「鯉江良二 紙のしごと」展では、岐阜に関わる作品を中心に見られました。
鯉江さんは一昨年の夏に亡くなられた陶芸家です。陶芸家と書きましたが、焼き物の世界だけでなく、紙の仕事やインスタレーション、パフォーマンスなどにもチャレンジして、私たち美術ファンだけでなく、アーティストにも愛好家の多い方です。
展示室では美濃和紙と爪楊枝を、揺れる電球で照らした《ミネアポリスの光と影》をはじめ、《証言》シリーズ、和紙に墨で描いた連作などが一室にぎゅっと展示されていました。

 

岐阜県美術館さんでは9月30日から開館40周年記念の前田青邨展もひらかれるそうです。
重要文化財を含む100作品が展示されるとのこと。
こちらも今から楽しみですね(*^^*)

柳ケ瀬画廊でも9月30日より「文化の日 熊谷守一・前田青邨展」を開催予定です。
ぜひあわせてお出かけくださいませ。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2022.08.26

《ブログ》岐阜関ケ原古戦場記念館

今月は「8月の常設展」を開催中しています。
熊谷守一作品や三岸節子作品など18作品を展示中です。
皆様の御清鑑をお待ちしております。

***

さて、先日のお休みに関ケ原古戦場記念館さんに出かけてまいりました。
2020年秋に開館したばかりの新しいミュージアムです。

1階は「関ケ原の戦い」を体験しながら知れる映像展示です。
床面スクリーン「グラウンド・ビジョン」とパノラマスクリーン「シアター」があり、
後者の「シアター」は座席が振動したりして迫力を肌で感じられるようになっていました。

2階は、主に甲冑や武具などを鑑賞できる展示室です。
夏休み期間ということで「ねこねこ日本史@関ケ原2022」展が開催されていました。
展示そのものは博物館らしいオーソドックスで、歴史好きな方にも楽しめるもので、
それを東西の武将たちが猫に姿を変えたキャラクターたちが+α解説しています。

入口では猫の姿の徳川家康と石田三成がお出迎えしてくれました。

また最上階は展望室になっていて、床面の関ケ原の陣MAPを見ながら、当時の距離感などを見られます。
関ケ原はまち全体が観光名所のようになっていて、いくつかの陣跡には武将の旗がはためいているので見つけやすかったです。現地に行くこともできるようで、地図も配布されていました。

アート関係ですと、
1階に挟土秀平さんの作品《関ケ原の合戦》が、
2階に重田佑介さんの映像作品《関ヶ原山水図屏風》がありました(*^^*)

とても楽しかったのでまた遊びに行きたいと思います。

 

***ご紹介した展覧会の詳細***

展覧会名:「ねこねこ日本史@関ケ原2022」
展覧会期:7月16日(土)から9月4日(日)まで
展覧会場:関ケ原古戦場記念館
関ケ原古戦場記念館さんのウェブページ
https://sekigahara.pref.gifu.lg.jp/

 

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2022.08.25

《ブログ》『藝術新潮2022年9月号』さんに掲載いただきました

今月の『芸術新潮9月号』に掲載の 熊谷守一先生の座談会 に、
進行役として関わらせていただきました。

「熊谷守一が結んだ親戚づきあい 文化でつなぐ都市間連携」という企画です。
特別企画「六花亭アートヴィレッジ 中札内美術村」と「ピカソ 青の時代のミステリー 科学調査で真相に迫る」の間に掲載されています。

座談会には、
野田聖子氏(衆議院議員)(祖父の野田卯一氏が熊谷先生と対談)、
高野之夫氏(豊島区長)(豊島区立熊谷守一美術館のある区です)、
柴橋正直氏(岐阜市長)(熊谷先生が3歳から17歳を過ごした地です)、
青山節児氏(中津川市長)(熊谷守一つけち記念館がある市です)、
の四名が参加されました。

熊谷先生は、出生地(中津川市)、幼少・青年期を過ごした地(岐阜市)、後半生を過ごした地(豊島区)の3箇所のゆかりの地があります。また、文学者や音楽家だけでなく、雑誌の対談などで政財界の方たちとも接点がありました。
そうした、いつも美術館で見るのとはちょっと違うモリカズ周辺MAPが感じられる対談になっています。

華麗な「ベルサイユのばら」が表紙の九月号(8月24日発売号)です。
よろしければお手に取ってみてくださいませ。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2022.08.21

《作品紹介》熊谷守一「南無阿弥陀仏」(書、掛軸)

熊谷守一先生の『南無阿弥陀仏』のお軸が入りました。

『ほとけさま』『かみさま』と並んで、お探しの方が多い書です。

コレクターの木村定三さんがの木村定三さんが著書のなかで、熊谷先生の書の「からす」の「か」と、「かき」の「か」は違うとおっしゃっていました。
ひとつひとつの文字に熊谷先生の考え方や意味が感じられることが、熊谷作品の書の魅力のひとつに感じます。
木村定三さんは、愛知県美術館に3000点以上の古今東西の美術品を寄贈した大コレクターで、そのなかには熊谷作品も200点以上含まれています。

また、熊谷守一著の『蒼蠅』という御本があるのですが、そのなかに『「南無阿弥陀仏」の字にしても、信心があるのとないのと、書いた人で違いますわね。』という言葉もあります。
「南無阿弥陀仏」は若くして亡くなってしまった長女の萬さんとの思い出の言葉でもあるそうです。今でもご遺族の御手元には、萬さんが書いて、熊谷先生が大事に所蔵していた「南無阿弥陀仏」の字が遺されています。

作品は柳ケ瀬画廊のショーウインドウに飾っています。
お近くにお越しの際はぜひご覧くださいませ。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2022.08.20

【予告】美術の秋 秀作鑑賞展(9/3~9/25)

夏の常設展を開催しております。

常設展の裏では、次回展覧会の案内状の準備が進んでまいりました。
9月30日より「美術の秋 秀作鑑賞展」を開催いたします。

例年はお盆の時期に開催していた秀作鑑賞展です。
今年は店舗改装工事のため、秋の開催となりました。

《出品作家》(敬称略・順不同・追加変更有)
熊谷守一   黒田清輝  ビュッフェ
梅原龍三郎  中川一政  里見勝蔵
北川民次   三岸節子  山口薫
前田青邨   篠田桃紅  加藤東一

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

カテゴリー

最近の投稿

アーカイブ