柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

   

画廊ブログ「絵画のたのしみ」

2025.10.18

《作品紹介》熊谷守一 白猫 墨彩画

柳ケ瀬画廊では10月30日より、
秋恒例の「文化の日 熊谷守一展」を開催いたします。

今年は墨彩画、水墨画、書といった墨の作品の名品が多数揃いました。
20点前後を展示する予定です。

熊谷守一展の開催までまだ少し日にちがございますが、
ウインドウに熊谷守一先生の墨彩画の《白猫》を飾りました。

熊谷先生は猫が好きで、『熊谷守一の猫』という画集が出るほど多くの猫を描きました。
熊谷邸には猫たちが家の中を自由に出入りできるように、障子に切れ込みをいれるなど、猫のための様々な仕掛けがされていたといわれています。

そんな熊谷邸での生活が心地よかったのか、本作の《白猫》もとてもリラックスした姿で横たわっています。香箱座り(こうばこ-すわり)と呼ばれる姿勢で、体の下に前足と後ろ足をしまいこんで、箱のような形をとっています。リラックスしたときにとる姿勢だそうです。

お時間ございましたらぜひ白猫に会いにお出かけくださいませ。

10月30日からは熊谷守一展も開催の予定です。
皆様の御清鑑を心よりお待ちしております。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2025.10.17

《ブログ》「月刊美術11月号」に熊谷守一記事が掲載されます

柳ケ瀬画廊では秋の常設展を開催しています。
10月30日からは秋恒例の「文化の日 熊谷守一展」を開催予定です。

また、来週20日発売の美術雑誌『月刊美術 11月号』では熊谷守一先生の掲載記事に協力いたしております。11月号では近代・現代の物故巨匠の特集が組まれるとのことで、そのひとりとして熊谷守一先生が見開きで紹介される予定です。柳ケ瀬画廊では作品画像と寄稿文のご提供をいたしました。

『月刊美術 11月号』は10月20日発売予定です。
全国書店のほか、オンライン書店でも販売されています。
よろしければご覧くださいませ。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2025.10.16

《ブログ》週末の道路混雑のご案内(10/19)

柳ケ瀬画廊では秋の常設展を開催中です。
10月30日からは秋恒例の熊谷守一展を開催予定です。

今週末10月19日(日)は商店街でフリーマーケットが開催されます。
毎週第三日曜日に開催の「サンデービルヂングマーケット」です。

当日はいつも周辺道路・駐車場が大変混雑いたします。
お出かけの際はどうぞお気をつけてお越しくださいませ。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2025.10.11

《作品紹介》香月泰男 赤い花 水彩

柳ケ瀬画廊では秋の常設展を開催しています。
熊谷守一、棟方志功、北川民次、加藤東一、日比野克彦などを展覧しています。

今回の常設展では香月先生の3作品が揃いました。
油彩画の滞欧作、水彩の海外風景と花です。

花の作品は、小さな百合のような赤い花の作品です。
背景には黒色の水彩絵具で色が塗られていて、全体を引き締めています。
ところどころクレヨンも併用されていて、クレヨンは水彩絵具を弾くので、独特のマチエールが楽しめます。

作品は画廊に入って左手の壁に、香月作品3点を並べて飾っています。
お時間ございましたらぜひご覧くださいませ。
皆様の御清鑑を心よりお待ちしております。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2025.10.10

《ブログ》万博の建築

いよいよ暑さも落ち着き、秋らしい気候となってまいりましたね。
4月に始まった大阪万博も今週末で終わりと報道がされていました。
万博が終わるといよいよ年末が近づく気持ちになりそうですね。

周囲の方々からも万博のお土産話を聞かせていただくことが増えました。
あいにく私は出かけることができませんでしたが、会場ではチェコ館のミュシャ、イタリア館のカラヴァッジョ、そして数多くのパブリックアートや、レアンドロ・エルリッヒなどの現代芸術家によるアートスペースなど色々なアートが見られたようです。公式か非公式かは分かりませんが、アートがお好きな方のための案内マップもあるそうで、それを手に会場をまわったというお話も聞かせていただきました。ちょっとした芸術祭ですね!

そんな大阪万博で特に話題になったのが、
建築家の藤本壮介さんがデザインした木造リングです。
万博ときいてこのリングを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
作品の魅力はもちろん、日本国内でこの規模の建築にアーティストの方が腕を振るうチャンスは決して多くはないので、おおきなものをつくる、という機会があったことも素敵だったなと思っています。

東京オリンピックでもレガシーという言葉が度々聞かれましたが、レガシーには遺産、ですとか、受け継がれるもの、といった意味があります。物質的に目に見えるものを残すというだけではなく、大会運営や企画を通じて、参加した方たちの経験など目に見えない遺産を受け継ぐという意味も大きいのではないでしょうか。

今朝ほど、フランスのルーヴル美術館が1500億以上をかけて行う大改修計画の建築コンペティションで、最終5組に上記の木造リングの藤本さんが入ったとニュースに出ていました。
他にも金沢21世紀美術館の建築などで有名な日本人建築家ユニットSANAAの関わるチームも5組のなかには入っています。国内での経験を糧に海外でも日本人アーティストによる多くの建築が増えていったら素敵ですね。

ちなみに藤本さんは2027年に飛騨に出来上がる予定の共創拠点 「soranotani」でも建築を担当されています。アートのスペースも期待される拠点ということもあり、岐阜にどんなワクワクする場所が新たに生まれるか楽しみです。

なお、柳ケ瀬画廊では秋の展覧会を開いています。
ジャンルの異なる近現代絵画の展示ではございますが、多彩な作家の様々な技法の作品をご紹介しておりますので、お時間ございましたらぜひお出かけくださいませ。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

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