2025.09.13
《ブログ》G’s dreamさんで「高畠純 絵本原画展」(10/1-10/12)
柳ケ瀬画廊から徒歩すぐに「G’s dream」という施設があります。
今年の春に開館したばかりの、岐阜信用金庫さんのスペースです。
来月、そちらで絵本作家・高畠純先生の展覧会がひらかれるそうです。
岐阜ゆかりの作家の方で、メディアコスモスの公式グッズとしてマグカップやしおりの絵を描いていらっしゃるので、そちらをご覧になったことがあるという方も多いのではないでしょうか。
私も小さい頃から『ペンギンたんけんたい』などの絵本で親しんできて、
岐阜の山県市図書館さんが出されている高畠先生デザインのバッグを長らく使っています。
山県市で暮らしていらっしゃるそうで、過去には同館で展覧会もひらかれていました。
今回のG’s dreamさんの原画展では小さいお子さん向けのワークショップも開かれるそうです。
私も子供になって参加したいほどです^^
小さいお子さんがいらっしゃる方はいかがでしょうか。
詳細はG’s dreamさんの公式サイトよりご確認くださいませ。
https://www.gifushin.co.jp/gsdream/index.html?fbclid=PAZXh0bgNhZW0CMTEAAaeWlS_nUmOtIxYovNu3bGOfPuTEeU6IZ-hvZ6u7G-g7768t4mEwqCXC-39GiQ_aem_XW9NfUm_Zqf5M6zNXFkggA

柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2025.09.11
《ブログ》村田眞宏氏による熊谷守一講演が開催されます(9/15)
熊谷守一先生の生まれ故郷である岐阜県中津川市には、
生誕地を記念した「熊谷守一つけち記念館」が建てられています。
現在は開館十周年を迎えた記念の展覧会が開催されています。
展覧会名を「熊谷守一の庭、そして故郷」として、熊谷先生の邸宅跡に建てられた東京の豊島区立熊谷守一美術館さんからも「白猫」「桜」「アゲ羽蝶(絶筆)」といった代表作を借用した記念展となっています。

開催にあわせて今週末には、
村田眞宏氏による講演会が開かれる予定です。
9月15日14時から、要予約の展覧会です。
村田眞宏氏は長年各地の美術館に関わられた方で、
愛知県美術館では同館が所蔵する百点以上の熊谷作品にも関わっていらっしゃいました。
愛知県美術館のあとで着任された豊田市美術館も熊谷作品の油彩画を複数お持ちですので、熊谷先生のご縁のある学芸員の方です。現在は豊田市博物館の館長をつとめていらっしゃいます。
ご興味のおありの方はご予約の上、お出かけになられてみてはいかがでしょうか。
下記の美術館ウェブサイトよりご予約が可能です。
http://www.morikazu-museum-tsukechi.jp/exhibition/20250915.html
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2025.09.06
《ブログ》熊谷守一展(角川武蔵野ミュージアム)(12/20-3/9)
今年の年末から来春にかけて、
埼玉県所沢市にある角川武蔵野ミュージアムさんにて
熊谷守一展が開催されるそうです。
角川書店の創業者・角川源義氏が熊谷守一先生の無欲な姿に共感し、熊谷先生の生前に、角川氏の最後の句集『西行の日』を出す際に題字を依頼したご縁があり開催に繋がったそうです。
そのため、油彩画のほか、書も多く紹介される展覧会になるようで、句集『西行の日』の題字をはじめ、「ほとけさま」「雪月花」などの書の作品が展示予定とのことです。
熊谷先生の書にスポットライトの当たる展覧会は珍しいので楽しみですね!
展覧会は今年2025年12月20日から来年3月9日の開催だそうです。
詳細は美術館プレスリリースの配信ページ(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000123526.html)をご覧くださいませ。

パンフレットに印刷されている上記の建物が今回の会場です。
巨大な岩をテーマにして、花崗岩を2万枚も用いた建築が評判で、
建築を見にお出かけされる方も多いそうです。隈研吾さんの監修です。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2025.09.04
《作品紹介》加藤東一 静物 鵜飼
柳ケ瀬画廊では常設展を開催しています。
岐阜ゆかりの加藤東一先生の作品が2点入りました。
1点は静物の日本画、もう1点は鵜飼のパステル画です。
岐阜出身の加藤東一先生・栄三先生の兄弟画家は、
柳ケ瀬画廊から徒歩すぐの岐阜市美殿町に生まれました。
現地には今でも記念の木板が設置されています。
東一先生は20代で東京美術学校に入学しますが
当時は第二次世界大戦の戦時下でしたので招集され、
30歳の時に復学して小林古径や安田靫彦に学びます。
その後、山口蓬春に師事し、研鑽を積みました。
先生は日展を中心に活躍されたためお住まいは東京でしたが、
郷里岐阜を愛し、しばしば岐阜に戻り鵜飼などの景色を描いています。
今回も鵜飼のパステル画を飾りました。
鮮やかな篝火と鵜匠の素早い動作、水面に浮かぶ鵜の姿が一枚にまとまって、
岐阜の夏を感じさせてくれる一枚です。
パステルの優しい素材感がありますので、どこに飾っても落ち着く作品かと思います(^^)
また、お隣には日本画の静物画を飾っています。
白い皿とお野菜が描かれた作品です。
背景は東一先生らしい、岩絵具の質感がしっかり出た重厚感のある画面となっています。
市内に加藤栄三・東一記念美術館もある、地元を代表する日本画家の作品です。
お時間ございましたらぜひご覧くださいませ。
皆様の御清鑑を心よりお待ちしております。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2025.09.01
常設展 近現代絵画 岐阜ゆかりの作家を中心に(9月)
柳ケ瀬画廊の九月は常設展を開催しております。
27作品を展示いたしました。
《展示作家》
熊谷守一* / 香月泰男 / 梅原龍三郎
棟方志功 / 北川民次 / 加藤東一*
日比野克彦* / 小笠原宣* / 御宿正司*
(順不同・敬称略・追加変更あり)
*のついている作家は岐阜にゆかりのある作家たちです。
今回の常設展は岐阜ゆかりの作家の作品が多く揃いました。
お時間ございましたらぜひお出かけくださいませ。
皆様の御清鑑を心よりお待ちしております。
岐阜出身作家のプロフィル
熊谷守一(くまがい-もりかず)(1880-1977)
岐阜県中津川市出身。上京後、東京美術学校西洋画科撰科に学ぶ。
二科会を中心に活躍し、1950年代に「モリカズ様式」と呼ばれる
独自の画風を完成させ活躍する。東京に豊島区立熊谷守一美術館が、
岐阜に熊谷守一つけち記念館がある。
加藤東一(かとう-とういち)(1916-1996)
岐阜県岐阜市美殿町出身。東京美術学校日本画科に学ぶ。
山口蓬春に師事し、日展を中心に広く活躍する。伝統的な画題から
しばしば海外に写生旅行に出かけて得た新鮮な画題まで幅広く挑戦
するとともに郷里岐阜の鵜飼や金華山の風景も多く手掛けた。兄の
栄三も日本画家として活躍し、岐阜市には兄弟画家を顕彰する加藤
栄三・東一記念美術館がある。
日比野克彦(ひびの-かつひこ)(1958-)
岐阜県岐阜市出身。多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン画科
・東京藝術大学美術学部に学ぶ。段ボールをもちいた作品で知られ、
近年は美術館の外で地域の人々と共に行うアートプロジェクトも多く
手掛けている。東京藝術大学学長・岐阜県美術館館長。
小笠原宣(おがさわら-のぶ)(1952-)
岐阜県岐阜市出身。生家が上宮寺であったため、京都の大谷大学真宗
学科に学ぶが、在学中から美術に関心を持ち下村良之介に師事した。
画壇の芥川賞と呼ばれ、若手画家の登竜門とされた安井賞を受賞し、
上宮寺での住職としての日々とともに画家としても国内外で活躍した。
上宮寺にて行われるアートプロジェクトの主宰もつとめている。
御宿正司(みやど-しょうじ)(1930-2019)
岐阜県各務原市出身。岐阜師範学校卒業。新制作を中心に活躍すると、
30代で文部省内地研究員として東京藝術大学で美術を改めて学ぶ。
岐阜大学が開学すると直後に美術教官として着任し、後進の育成にも
つとめた。岐阜大学名誉教授。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子