柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

   

画廊ブログ「絵画のたのしみ」

2020.11.15

《ブログ》岐阜県美術館さんの岸田劉生展

昨日、岐阜県美術館さんで「岸田劉生展 写実から、写意へ」の開場式に参加してまいりました(^^)

岸田劉生の初期から晩年にかけての油彩画、日本画、装丁画、版画が鑑賞できる展覧会です。
近代洋画の大家の展覧会だけあって多くの方で賑わっていましたが、感染症対策がされ、来賓の方たちもマスク姿でテープカットに参加されていました。

岸田劉生展といえば、今年の1月から3月にかけて名古屋市美術館さんで開催された「没後90年記念 岸田劉生展」をご覧になった方も多いのではないでしょうか。あの時は《麗子微笑》《麗子坐像》《童女舞姿》など劉生の愛娘・麗子を描いた作品が勢ぞろいする展覧会でした。

今回の岐阜の展覧会は、初期の油彩画や、劉生が後半生に多く手掛けた日本画、装丁画などが揃い、劉生の画業の全体が鑑賞できるようになっていました。
名古屋市美術館さんで鑑賞された方は、今回の岐阜県美術館さんの展覧会も鑑賞されると劉生通になれそうです。画集の表紙になっているこの《猫図》の猫ちゃんもとても可愛いです。

会期中、12月20日までは並行して「寄贈記念 熊谷守一展」も開催されています。
熊谷守一と岸田劉生、近代の巨匠ふたりが鑑賞できます。

 

(展覧会詳細)
名称 岸田劉生展 写実から、写意へ
会期 11月14日(土)~2021年1月17日(日)
会場 岐阜県美術館さん(http://genso-sayume.jp/

柳ケ瀬画廊 市川えいこ

2020.11.14

《作品紹介》熊谷守一 陶皿

熊谷守一 陶皿 が入りました。
といっても、お皿は陶芸家 安藤先生の制作で、絵付けを熊谷先生がされた作品です。

紙に描く作品とは違い、陶器に描く墨彩画。

絵付けの時の色と焼きあがった色とは ずいぶん違うと思いますので
窯から作品をとりだし 焼きあがった皿を見た時に
先生はとても楽しかったのではないかなと 想いを巡らせます。

これまで、数点陶器の作品は取り扱っていますが、
コレクターのお客様のコレクションに加えていただいています。
お探しの方がございましたら、お声がけくださいませ。

市川たけよ

2020.11.09

《ブログ》駐車場混雑のお知らせ(10/11-13)

柳ケ瀬地区の駐車場混雑のお知らせです。

今週11月11日(水)から15日(日)の5日間、
岐阜市さんの「トランジットモール2020」が開催されます。

この5日間、下記の柳ケ瀬商店街西側の道路が歩行者天国になります。

柳ケ瀬画廊は水曜はお休みですが、もし12日(木)から15日(日)にお越しをご検討のお客様は駐車場の混雑にお気をつけてお出かけくださいませ。

詳細は下記岐阜市役所ウェブサイトをご覧ください。
https://www.city.gifu.lg.jp/39348.htm

2020.11.02

《ブログ》広島・奥田元宋・小由女美術館さんの熊谷守一展

芸術の秋に、広島県で熊谷守一先生の回顧展がひらかれます。

会場は広島県三次市にある奥田元宋・小由女美術館さんです。
日本画家の奥田元宋先生と、人形作家奥田小由女先生のご夫妻の名前を冠して、元宋先生の生まれ故郷の広島県三次市に建てられた美術館です。奥田小由女先生は先日、令和2年度の文化勲章受章が発表もされましたね。

建物の設計は柳澤孝彦先生です。
MOA美術館や、真鶴町立中川一政美術館、東京都現代美術館など、美術ファンの方にとってはおなじみの館もあるのではないでしょうか。

その美術館でひらかれる熊谷守一展は、代表的な油彩画、日本画、書およそ150点が展覧できるそうです。チラシにも《牝猫》や《鬼百合に揚羽蝶》、《アンセリユーム》など、人気の作品が掲載されていますね。

詳細は下記の施設ウェブサイトをご確認ください。

(展覧会詳細)
名称 開館15周年記念 生誕140年周年 熊谷守一展 わたしはわたし
会期 11月3日(火・祝)~12月20日(日)
会場 奥田元宋・小由女美術館さん(http://genso-sayume.jp/

 

2020.11.01

《ブログ》無欲であり続けること

仏教学者 佐々木閑氏が日経夕刊新聞にエッセーを書いていらして、毎週楽しく拝読しています。

前回 「才能も諸行無常」のエッセーが心に残りました。

佐々木氏のお母さまは 文学がお好きで わが子に才能を感じていらしたのかもしれませが、 佐々木氏は幼い頃から詩や日記を書くことを強要され、嫌で嫌でたまらなかったそうです。
その抵抗の気持ちを糧に詩を書いたそうですが、
母親が佐々木氏の作品を投稿したところ、まずコンクールで佳作を、
そして  小学五年生には 全国最優秀賞、総理大臣賞・文部大臣賞・賞金10万円 スポンサー東洋紡さんからは母校へのカーテン寄付をいただけたそうです。

その時 佐々木氏は『こんなにもらえるのならもっとがんばろう』と思った、、、とたん、
詩が全く書けなくなり 以降50年 詩が書けなくなったそうです。

詩も絵画も 生涯この世の欲とは 別な世界にいないと 才能は欲に呑まれて泡のごとく消えてしまうものなのか。。。
熊谷守一という画家は稀有な人だったのだなと納得した一日でした。

PS 佐々木氏のエッセーには とても豊かな表現が魅力で、本人の才能はもちろんですが、
お母様の教育の賜物という気がいたします (#^.^#)

市川たけよ

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