柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

   

画廊ブログ「絵画のたのしみ」

2023.12.07

碧南市藤井達吉現代美術館「須田国太郎の芸術」展(10/28~12/17)

柳ケ瀬画廊ではウッドバーニング展を開催中です。

展覧会と同時進行で、来年の新春展の準備もすすんでまいりました。
来年の新春展も、例年通り近代洋画の名品展となる予定です。
坂本繁二郎や山口薫、麻生三郎の作品等を展覧予定ですので、ぜひお出かけくださいませ。

また、現在、愛知の碧南市藤井達吉現代美術館さんでは、
近代洋画家の須田国太郎展が開催されています。
来年の柳ケ瀬画廊の新春展には出品予定はございませんが、弊社でも時折取扱う洋画家です。

開催会場の藤井達吉現代美術館さんは、近代美術の質の高い展覧会を定期的に開催されている館で、近年では長谷川利行展が印象に残っているという方も多いのではないでしょうか。

今回展示されている須田国太郎は、「真昼の暗」とも評された、暗色の奥底からものの姿が浮かび上がってくるような画風で知られている洋画家です。画家であるとともに、現在の京都大学で美術を学んだ美術史家としての顔もお持ちで、東洋と西洋の美術、油彩画という素材について特に興味を示して生涯文章も発表し続けていました。
ご本人は晩年に高名な画家のひとりに数えられるようになってからもご子息に「自分は本当は画家じゃない。学者の方の一人だ。画家としてはもう少し勉強したい」と語っていたそうです。生涯美術を学者として学びながら、画家として自己研鑽を続けた人柄が伝わってまいりますね。
蛇足ですが須田国太郎の御子息は、JR東海の初代社長の須田寛氏です。須田国太郎も御子息も京都生まれですが、東海地区ともちょっとしたご縁があってなんだか嬉しいですね。

今回の須田国太郎展では、須田芸術の初期から晩年まで、そして須田が旅したスペイン、幼少期から関心を持っていた能・狂言を切り口にして展示が行われているそうです。
須田作品のなかでもとりわけ人気の高い鳥、鷲の作品も展示されているようです。

今年の締めくくりに重厚な洋画展はいかがでしょうか♪
12月17日まで開催されています。

********************
《ご紹介した展覧会の詳細》
展覧会名:「須田国太郎の芸術 三つのまなざし」展
展覧会期:10月28日(土)から12月17日(日)まで
展覧会場:碧南市藤井達吉現代美術館

碧南市藤井達吉現代美術館さんの公式ウェブサイト
https://www.city.hekinan.lg.jp/museum/index.html

********************

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2023.12.03

認定特定非営利活動法人飛鳥「ウッドバーニング展 ~アフガニスタンを想って~」(12/3~12/16)

本日より柳ケ瀬画廊では「認定特定非営利活動法人飛鳥 ウッドバーニング展 ~アフガニスタンを想って~」を開催しております。

岐阜でアフガニスタンの子どもたちの学びや就労支援を長年行っていらっしゃる「認定特定非営利活動法人飛鳥」さんに寄付された作品による展覧会です。
展示中の作品はいずれも「ウッドバーニング」という技法でつくられています。
ウッドバーニングとは、電熱ペンで木の表面を焦がして描く技法のことで、油彩画とも日本画とも異なるあたたかな木のぬくもりを感じさせてくれます。本展では13作品を展覧中です。

12月16日(土)までの開催です。
火曜水曜休廊。11:00~17:00。

皆さまの御清鑑を心よりお待ちしております。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2023.11.23

《ブログ》熊谷守一カレンダー販売中です

「文化の日 熊谷守一展」開催中です。

今週からぐっと寒くなり、冬の訪れを感じますね。
来年の足音も聞こえてきたためか、
来年の「熊谷守一カレンダー2024」のお問合せも増えてまいりました。
今年も全国書店・ショップ、出版社の求龍堂さんのオンラインストア(https://www.kyuryudo.co.jp/shopdetail/000000002182/)のほか、柳ケ瀬画廊店頭でも販売しています。

「熊谷守一カレンダー」は2012年から好評を受けて毎年制作されている月替わりカレンダーで、熊谷先生の作品の魅力に加えて、制作している求龍堂さんが普段は美術書籍や画集をつくっていらっしゃる出版社のため色がとても綺麗なことも魅力です。
美術作品はどの作品もそれぞれの画家が色を選び、どの色とどの色を隣あわせにしたら美しく見えるか、どの色を画面をどの場所に配置したら良いかを考えて制作されているので、一色だけでも色が違っていると全体の作品の印象まで変わって感じられて ガッカリしてしまいがちです。その点、「熊谷守一カレンダー」は色の再現度が高くて、実作品に近い色となっています(*^^*)♪

2024年版のカレンダーの表紙は「茄子と仔猫」です。
真っ白い仔猫が茄子の実の下でくつろいでいる愛らしい作品です。
来年が来るまでは表紙を飾って楽しめますので、せっかくですのでお早めに飾って楽しんでいただけたら嬉しいです。

税込1980円、A4変形判サイズです。
12月の月替わりカレンダーで、どの作品が選ばれているかは店頭にてご確認いただけます。
来年のお楽しみにぜひお求めくださいませ。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2023.11.18

稲沢市荻須記念美術館「長谷川潔展」(10/28~12/10)

柳ケ瀬画廊では「文化の日 熊谷守一展」を開催中です。

 

さて、現在  弊社で展覧会開催中の熊谷守一先生と同時代を生きた版画家の展覧会が、隣県・愛知の美術館で開催されています。
黒と白だけで情感ゆたかな世界を表現した版画家・長谷川潔の展覧会です。
京都国立近代美術館が所蔵している62点が展示されています。

長谷川潔といえば「マニエル・ノワール」(黒の技法)と呼ばれる美しい黒色の発色で知られていて、没後40年以上を経た現在でも根強いファンの多い作家です。柳ケ瀬画廊でも時折展示させていただいています。
マニエル・ノワールはメゾチントとも呼ばれる銅版画の技法のひとつで、17世紀にうまれ、18世紀の画家ターナーなどが愛用した方法です。銅板の表面に細かい傷をつけて作成するため、以前に版画家の方とお話した際には、本当に細かい作業になるので目と腕を酷使してしばらく使うことがおっくうになるほど疲労するとおっしゃっていました。長谷川が生きた時代は既に写真が普及していて、黒と白の陰影は写真でも表現できましたが、長谷川は自らの手の動きと時間から生まれる漆黒の色を愛して、たくさんの作品を残しました。

今回の展覧会では珍しい長谷川の油彩画なども鑑賞でき、画業の全貌が楽しめるそうです。
また、開催されている稲沢市荻須記念美術館さんでは、館名にもなっている荻須高徳作品の常設展示もされていますので、荻須作品の鑑賞もあわせて楽しめます。荻須も長谷川もフランスで活躍していた作家ですので、異国で評価を受けた東洋の画家の見比べも面白そうです♪

********************
《ご紹介した展覧会の詳細》
展覧会名:「長谷川潔展」
展覧会期:10月28日(土)から12月10日(日)まで
展覧会場:稲沢市荻須記念美術館

稲沢市荻須記念美術館さんの公式ウェブサイト
http://www.city.inazawa.aichi.jp/museum/

********************

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2023.11.16

【予告】認定特定非営利活動法人飛鳥「ウッドバーニング展 ~アフガニスタンを想って~」(12/3~12/16)

現在、柳ケ瀬画廊では「文化の日 熊谷守一展」開催中です。

 

本日は来月開催する展覧会の告知をさせていただきます。

柳ケ瀬画廊では、
12月3日(日)から16日(土)にかけて、
「ウッドバーニング展 ~アフガニスタンを想って~」を開催いたします。

長年アフガニスタンの子供たちの学びや働きの支援をおこなってきた「認定特定非営利活動法人飛鳥」さんという団体の企画するアートの展覧会です。木の表面を焼いて作られるウッドバーニングという技法で作成された作品13作品を展覧予定です。

いつも柳ケ瀬画廊で展示している油彩画や日本画とは少し違った、年末らしい新鮮な展覧会です。
お時間ございましたらぜひお出かけくださいませ。

会期初日にはアフガニスタン支援のチャリティーコンサートも開催されます。
12月1日まで参加受付をされていますが、先着順のためご希望の方はお早めにお申し込みくださいませ。

********************
《展覧会の詳細》
展覧会名:認定特定非営利活動法人飛鳥「ウッドバーニング展 ~アフガニスタンを想って~」
展覧会期:12月3日(日)から12月16日(土)まで
開廊時間:11時から17時まで
休廊日 :火曜、水曜
展覧会場:柳ケ瀬画廊(岐阜県岐阜市柳ケ瀬通3丁目21番地)

柳ケ瀬画廊ウェブサイト
https://yanagase-web.com

********************

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

カテゴリー

最近の投稿

アーカイブ