柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

   

画廊ブログ「絵画のたのしみ」

2022.12.15

《ブログ》アマゾンで出版

二年ほど前にこちらで、従弟の小野さんがアマゾン電子図書で本を出した話題を書きました。
そして、2年が過ぎてまた小野さんが画廊に遊びにいらして、「無料で本が出版できるようになったこと知ってますか?」と、いつものにこやかな笑顔で話してくださいました。

小野さんは退職後、バックパッカーで旅をして、数年前にその記録をまとめてアマゾン電子書籍で出版されました。電子書籍ですので本として手に取ることはなかったのですが、電子書籍だけではなく、一冊の本として販売することができるようになり、チャレンジされたそうです。

『アジア横断』

この本が小野さんの出版した本ですが、画面で 「KINDLE版(電子書籍)」と書かれた隣に「ペーパーバック」という記載があります。 時々 目にしていましたが、それほど気に留めることはなかったのですが、このペーパーバックが本の事です。なんと一切の金銭負担なしに本が出版できるのが魅力です。
本の注文があると、アマゾン印刷所で装丁して翌日届きます。
在庫管理が不要ですし、何といっても出版費用無料というのが魅力です。

画家や小説家の方で、ご自分の本を出してみたい方がたくさんいらっしゃいます。
この方法でしたら、出版初期費用も送料も無く、全くお金をかけず出版できますのでチャレンジされてはと思います。

従弟の小野さんは バックパッカー第二弾にチャレンジ予定ですので
次の出版も楽しみにしています。

 

柳ケ瀬画廊 市川たけよ

2022.12.12

《ブログ》林武史先生の画集・特装版を取扱っています

現在、柳ケ瀬画廊では画集『林武史 凸凹な石』を取扱っています。

岐阜市出身の彫刻家で、
現在は東京藝術大学で教鞭を執りながら作家活動を続けている方の画集です。

内容は、発行元の求龍堂さんのウェブサイトに詳しいです。
https://www.kyuryudo.co.jp/shopdetail/000000001468/

柳ケ瀬画廊ではこの画集の特装版を展示中です。

林武史先生は、初期から一貫して抽象彫刻に身を置いていて、近年、岐阜県内のアトリエで聞いた蝉の降り注ぐような声に刺激を受けて「蝉の声」というシリーズの制作をはじめていらっしゃいます。

特装版にはこの「蝉の声」の小品がついてまいります。

蝉の声はそのまま置いてもよいですし、
裏面にこのようなフックをかけられる穴があるため、壁に飾ることも可能です。

また、お客様からのご要望を受けて、額装(みほん)も展示しています。

画集は、
通常版(画集のみ)が3300円(税込)、
特装版(小品つき)が5万円(税込)、
もし小品「蝉の声」額装をご希望の場合は+2万円で承ります。

また、画廊では、通常制作の大きな「蝉の声」や、大理石で作られた「てふてふ」「金華山」といった作品もご案内しております。

東京拠点の作家のため、地元でも林武史作品をいろいろと見比べられる機会は珍しいと思います。
ぜひご覧にいらしてくださいませ。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2022.12.11

《ブログ》絵具の話

先日、岐阜新聞に  油絵具ブランド「ミノ―」についての記事を見つけました。
今ほど検索しましたら、岐阜新聞WEBページにも掲載がありました。

「ミノー油絵具」なぜ岐阜の地名?72年発売ブランド浸透、プロ画家から根強い支持

油絵を初めて習った時、習い事セットに入っていた絵具はホルペインでした。
その後も絵具が無くなると、ホルペインの絵具を買い足していましたが、大学生になって画材店に出入りするようになって、いろいろなメーカーの絵具があることを知りました。
その中に、minoというブランドがあったことを記憶しています。単純な私はミノーという事で ヨーロッパのブランドかなと勘違いしていました。美濃のminoとはびっくりしました。

熊谷守一先生の時代は海外の油絵の具が一流品でしたが、今では国産の発色の良い高級絵具もたくさん出ていました。
久しぶりに覗いた、クサカベ絵具さんのホームページもリニューアルされていて素敵になっていました。高級油絵の具も充実していましたし、水彩絵の具も充実していて、油絵よりも始めるのにハードルが低い水彩画を好きな色の絵具で描いてみたくなりました。
水彩絵の具で絵手紙を楽しまれる人は多くいらっしゃいますし、著名な水彩画家アンドリュー・ワイエスやエドワード・ホッパーの世界も素晴らしくて大好きです。

アートの世界はいろいろ話題が多くて楽しいですね(#^.^#)

 

柳ケ瀬画廊 市川たけよ

2022.12.10

《ブログ》熊谷守一先生のコンサートのご案内です

来年、東京で熊谷守一先生に関するコンサートがひらかれます。

音楽と絵画のコラボレーションリサイタル、
「北村 陽チェロ・リサイタル  with  熊谷守一」です。

2023年2月19日(日)、
熊谷守一先生が終の棲家を構えた東京都豊島区のホールでの開催です。
演奏者の北村さんは「ハチャトゥリアン国際コンクール2022」で2位を受賞した注目の若手チェリストの方だそうです。

申込は来週12月15日10時開始とのことです。
詳細は豊島区・としま未来文化財団さんのウェブサイトをご覧くださいませ。

https://www.toshima-mirai.or.jp/tabid216.html?pdid1=2675

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2022.12.08

《作品紹介》加山又造、裸婦、銅版画

柳ケ瀬画廊では、12月18日まで、
「小品特選展」「〈小特集〉田村幸帆展示」を開催中です。

会期中、ブログにて展示作品をご紹介しています(*^^*)

*****

加山又造先生「横になる裸婦」

銅版画(多技法)、限定95部、
画面寸法13.5×23cm、1987年制作

銅版画の作品で、エッチング・アクアチント・ルーレットという多彩な銅板技法が用いられています。
銅板画は、銅(または亜鉛)の板の表面にくぼんだ凹部分をつくって、その凹部分にインクを詰めて刷る技法です。凹部分をつくるためには、表面をひっかいたりして直接削る方法(直接法)と、硝酸などの薬品を用いて溶かす方法(腐食法)があります。
この作品は、直接法のひとつの「ルーレット」と、腐食法のひとつの「エッチング」と「アクアチント」が使われていて、木村希八さんという有名な摺り師によって刷られています。

木村希八さんは新潟市美術館で展覧会が開かれるほど版画の世界では有名な方で、熊谷守一先生の版画もいくつか手掛けていらっしゃいます。

加山先生がこの作品が作られた1987年ごろは、先生の名声が高まり、大学で教鞭を執りながら琳派や水墨画に学んだ代表作を多く描いた時代です。有名なシャム猫の連作が多く描かれたことでも知られています。

この作品は、その時代に、ご存命中の加山先生のもとで出された版画です。
発行元は、加山先生とゆかりの深い中央公論社さんです。

年内最後の展覧会ということでお値打ちにお出ししております(*^^*)
お値段はお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

カテゴリー

最近の投稿

アーカイブ