柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

ブログ「絵画のたのしみ」

2022.08.26

《ブログ》岐阜関ケ原古戦場記念館

今月は「8月の常設展」を開催中しています。
熊谷守一作品や三岸節子作品など18作品を展示中です。
皆様の御清鑑をお待ちしております。

***

さて、先日のお休みに関ケ原古戦場記念館さんに出かけてまいりました。
2020年秋に開館したばかりの新しいミュージアムです。

1階は「関ケ原の戦い」を体験しながら知れる映像展示です。
床面スクリーン「グラウンド・ビジョン」とパノラマスクリーン「シアター」があり、
後者の「シアター」は座席が振動したりして迫力を肌で感じられるようになっていました。

2階は、主に甲冑や武具などを鑑賞できる展示室です。
夏休み期間ということで「ねこねこ日本史@関ケ原2022」展が開催されていました。
展示そのものは博物館らしいオーソドックスで、歴史好きな方にも楽しめるもので、
それを東西の武将たちが猫に姿を変えたキャラクターたちが+α解説しています。

入口では猫の姿の徳川家康と石田三成がお出迎えしてくれました。

また最上階は展望室になっていて、床面の関ケ原の陣MAPを見ながら、当時の距離感などを見られます。
関ケ原はまち全体が観光名所のようになっていて、いくつかの陣跡には武将の旗がはためいているので見つけやすかったです。現地に行くこともできるようで、地図も配布されていました。

アート関係ですと、
1階に挟土秀平さんの作品《関ケ原の合戦》が、
2階に重田佑介さんの映像作品《関ヶ原山水図屏風》がありました(*^^*)

とても楽しかったのでまた遊びに行きたいと思います。

 

***ご紹介した展覧会の詳細***

展覧会名:「ねこねこ日本史@関ケ原2022」
展覧会期:7月16日(土)から9月4日(日)まで
展覧会場:関ケ原古戦場記念館
関ケ原古戦場記念館さんのウェブページ
https://sekigahara.pref.gifu.lg.jp/

 

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2022.08.19

《ブログ》岐阜県美術館さんの秋の記念展は前田青邨展!

楽しみな展覧会のお知らせがとどきました。

今年の秋に開館40周年を迎える岐阜県美術館さんが、
記念展として前田青邨展を開くそうです。

展覧会名は「前田青邨展 究極の白、天上の碧 近代日本画の到達点」、
初期から晩年にかけての100点を超す青邨作品が展示予定です。

青邨作品で唯一重要文化財に指定されている《洞窟の頼朝》は、
重要文化財指定後、岐阜県で初めての展示です。
ちょうど大河ドラマでも注目されている源頼朝が「石橋山の戦い」に敗れ、家臣とともに洞窟に身を潜めている緊張感のある作品です。

また、チラシの表紙に使われている美しい作品は《羅馬使節》です。
早稲田大学内にある「會津八一記念博物館」が所蔵されていて、
九州のキリシタン大名に派遣された天正遣欧使節の伊東マンショを描いた作品です。
ヨーロッパで見た宗教画の影響を感じて、そして、日本画の新しい展開を感じさせる作品だと思います。

チラシ裏面の左下の作品《出を待つ》は、
2014年に岐阜県が1億円で購入して話題になった作品ですね。

他にも地元の十六銀行さんの所蔵作品が公開されるなど、
100点となると普段は見る機会のない作品も見られそうで楽しみです。

会期中には青邨さんの孫で、お茶の水女子大学名誉教授、目黒区美術館長の、
秋山光文さんの講演会など、多くのイベントも開かれるそうです。

岐阜県を代表する画家の展覧会が楽しみですね。

展覧会のパンフレットは柳ケ瀬画廊の店頭にも設置しています。
お気になられる方は、お気軽にお持ちくださいませ。

柳ケ瀬画廊でも同展と同じ9月30日より「熊谷守一・前田青邨展」を開催予定です。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2022.08.18

《ブログ》「宵・明けを描く」(三甲美術館)

柳ケ瀬画廊では「夏の常設展」を開催しています。

熊谷守一、北川民次、三岸節子、里見勝蔵など、巨匠作品を展示いたしております。

お近くにお出かけの機会がございましたら、ぜひお出かけくださいませ(*^^*)

***

さて、お休みに三甲美術館さんに出かけてまいりました。

岐阜市にある私設美術館さんで、金華山を臨む高台に建てられています。

入口では梅原龍三郎、黒田清輝、林武のブロンズ像が出迎えてくれました。
館内もそうした国内外の巨匠の名画をさまざまに鑑賞できます。

また、入場券に1杯の飲み物がついてきて、
ゆっくり鑑賞したあとは、喫茶室でお庭を眺めながらゆっくり過ごすことができました。

作品を見てすぐに感想をお喋りできることは美術ファンには嬉しいですね。

そんな三甲美術館さんでは「宵・明けを描く」展が開かれていました。

明け(朝)と宵(夜)をテーマにした所蔵品の展覧会です。

小野竹喬や平山郁夫、堀文子、そして岐阜の加藤栄三《鵜飼》が鑑賞できました。

風景画とひとくちに言っても、画家ごとに個性がありますね。
小野竹喬先生のように雲の柔らかさが美しい作品や、
平山郁夫先生のように建築物(薬師寺)を捉えた作品、
加藤先生のように鵜飼のときの水辺の空気感が出ている作品など、
それぞれの先生がなにを画面に留めたいと思って筆をとったか、見比べることでよくわかります。

また、名品展のコーナーではルノワールや藤田嗣治の名画が展示されていました。
藤田嗣治作品は柳ケ瀬画廊でも取り扱いがございますが、
東海地方だと名古屋市美術館さんや愛知県美術館さんで数点見ることしかできないので、
地元で貴重な作品を鑑賞できるなんて嬉しいですね。

その他、茶道具や陶器、刀、甲冑など幅広い展示も楽しかったです。

 

***ご紹介した展覧会の詳細***

展覧会名:宵・明けを描く
展覧会期:6月1日(水)から8月29日(月)まで
展覧会場:三甲美術館
三甲美術館・公式ウェブサイト
https://sanko-museum.or.jp/

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

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