柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

ブログ「絵画のたのしみ」

2022.08.18

《ブログ》「宵・明けを描く」(三甲美術館)

柳ケ瀬画廊では「夏の常設展」を開催しています。

熊谷守一、北川民次、三岸節子、里見勝蔵など、巨匠作品を展示いたしております。

お近くにお出かけの機会がございましたら、ぜひお出かけくださいませ(*^^*)

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さて、お休みに三甲美術館さんに出かけてまいりました。

岐阜市にある私設美術館さんで、金華山を臨む高台に建てられています。

入口では梅原龍三郎、黒田清輝、林武のブロンズ像が出迎えてくれました。
館内もそうした国内外の巨匠の名画をさまざまに鑑賞できます。

また、入場券に1杯の飲み物がついてきて、
ゆっくり鑑賞したあとは、喫茶室でお庭を眺めながらゆっくり過ごすことができました。

作品を見てすぐに感想をお喋りできることは美術ファンには嬉しいですね。

そんな三甲美術館さんでは「宵・明けを描く」展が開かれていました。

明け(朝)と宵(夜)をテーマにした所蔵品の展覧会です。

小野竹喬や平山郁夫、堀文子、そして岐阜の加藤栄三《鵜飼》が鑑賞できました。

風景画とひとくちに言っても、画家ごとに個性がありますね。
小野竹喬先生のように雲の柔らかさが美しい作品や、
平山郁夫先生のように建築物(薬師寺)を捉えた作品、
加藤先生のように鵜飼のときの水辺の空気感が出ている作品など、
それぞれの先生がなにを画面に留めたいと思って筆をとったか、見比べることでよくわかります。

また、名品展のコーナーではルノワールや藤田嗣治の名画が展示されていました。
藤田嗣治作品は柳ケ瀬画廊でも取り扱いがございますが、
東海地方だと名古屋市美術館さんや愛知県美術館さんで数点見ることしかできないので、
地元で貴重な作品を鑑賞できるなんて嬉しいですね。

その他、茶道具や陶器、刀、甲冑など幅広い展示も楽しかったです。

 

***ご紹介した展覧会の詳細***

展覧会名:宵・明けを描く
展覧会期:6月1日(水)から8月29日(月)まで
展覧会場:三甲美術館
三甲美術館・公式ウェブサイト
https://sanko-museum.or.jp/

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2022.08.12

《ブログ》絵画・陶器 美術品買取のご相談

お盆が近づきますと、毎年美術品の買取のご相談が多くなります。
弊社では、昨日今日と連日ご売却のご相談をいただいております。

” 美術品 ” とひとまとめにご相談がございますが、
洋画・日本画・陶器・茶道具など種類が多い為、分類して一点ずつお調べしての売却となります。

柳ケ瀬画廊はお盆も通常通り営業いたしております。
ご売却をお考えでしたら、お声がけくださいませ。

 

柳ケ瀬画廊 市川たけよ

2022.08.11

8月の常設展のご案内

画廊の改装工事も無事終わり、本日8月11日から通常営業となりました。
壁紙も床もフカフカになり、お客様にもゆったりと絵画を鑑賞いただけるかと存じます。

新しい壁に、ビュッフェの油彩画を2点展示いたしました。どちらも静物画です。
熊谷守一・北川民次・三岸節子・里見勝蔵など、巨匠作品を展示いたしております。
お時間がございましたらお出かけください。

余談ですが
画廊の展示が終わってのんびりしておりましたら、いつも工事をお願いしている工務店の方がいらして少しお話をされていかれました。その方は寡黙で真面目な職人気質の方です。
3年前に突然重い血液の病気を患い、コロナ禍2年間の闘病生活をされていました。
当初は病院のベッドで、何も役に立たなくなってしまった自分に落ち込んでいらしたそうです
そんなとき、ふと「病院で出される食事を描いてみよう」と思い付き、
「誰の役にも立たなくなってしまったけれど、自分の楽しみを見つけて一日一日を生きてみよう」と一日一枚絵を描き続けたそうです。

最初は簡単な人参や豆の絵でしたが、次第に食事以外の花や風景も描くようになり、描くことが楽しみになってきたそうです。
幸いなことに、病気は寛解となり元の職場に戻られました。

病気になる前は絵には全く興味が無かったそうです。
画廊の絵を鑑賞しながら「絵には不思議な力があるんですね。この山口薫の小鳥の作品は特に心惹かれます。」と話されました。
「絵画を描いたり鑑賞することは 生きる楽しさや力をもらえる気がします。自分も楽しみながら人生を過ごしていこうと思うようになりました」と話して帰られました。
ゆっくり穏やかに話された言葉が胸に残りました。

 

柳ケ瀬画廊 市川たけよ

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