柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

ブログ「絵画のたのしみ」

2022.11.04

《ブログ》「熊谷守一カレンダー2023」発売中です

柳ケ瀬画廊では
「文化の日 名品展観《熊谷守一・前田青邨展》」を開催中です。

いよいよ来年の足音が聞こえてまいりました。
毎年好評いただいている『熊谷守一カレンダー2023』も、
来年に向けてオンライン販売がはじまりました。

発売元の求龍堂さんのオンラインストアでご購入いただけます。
今年はご機嫌で香箱座りをしている白猫が表紙です!

《求龍堂オンラインストア・公式サイト》
https://www.kyuryudo.co.jp

「熊谷守一カレンダー2023」は柳ケ瀬画廊店頭でも販売中です。

1980円(税込)、月替わりの掛けカレンダーです。
お求めの際はお気軽にお声がけくださいませ。

 

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2022.11.03

《作品紹介》熊谷守一「夜の月」シルクスクリーン

「文化の日 名品展観《熊谷守一・前田青邨展》」を開催中です。

本展では 両画家の肉筆画15点を展覧していますが、
それとは別に、何点かの版画作品も展示しています。

熊谷守一「夜の月」シルクスクリーン

この作品は、熊谷守一先生の油彩画の名品「夜の月」を原画として制作された版画作品です。

原画の「夜の月」は、1961年、熊谷先生が81歳のときに描かれた油彩画です。
熊谷先生は、若い頃には青木繁と夜道を歩きながら光源について討論したり、過渡期にはものの影を省略したり逆に影を濃く描いたり、晩年には月や太陽のモチーフを描いたりと、初期から晩年までずっと「光」というものを特別に思っていました。
この作品もそうした「光」のシリーズのなかの1点です。

そして、この「夜の月」をもとに制作した作品がこの版画(シルクスクリーン版)です。
摺り師はアンディ・ウォーホルや草間彌生の版画も手掛けた石田了一氏にお願いをして、柳ケ瀬画廊が版元となり出版させていただきました。右下には著作権者(当時)の熊谷榧様に押印いただいた印もございます。

30万8000円(税込)で店頭にてご紹介しています。

ご興味ございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2022.10.30

《ブログ》「もじもえもじも」展(西尾市岩瀬文庫)

柳ケ瀬画廊では「文化の日 名品展観《熊谷守一・前田青邨展》」を開催中です。

 

「美術の秋」を迎え、たくさんの美術展がはじまりましたね。
毎週のように各所の展覧会をまわることができて、とても楽しいです。

先日は愛知県西尾市にある「西尾市岩瀬文庫」に出かけてまいりました。
百年以上の歴史を持つ、日本初の古書ミュージアムです。

現在、「愛知県美術館・愛知県陶磁美術館 移動美術館」として、
企画展示「もじもえもじも」展が開催されています。

お出かけした日は、週末の「にしお本まつり」の準備で賑わっていました。
市民の方たちがワイワイ机や書籍を運んでいて、古書目録などもあり、楽しそうです。

「もじもえもじも」展。
「文字も絵文字も」「文字も絵も字も」「文字も絵も磁も」、
様々な区切りもでき、また、回文にもなっている面白いタイトルです。

展示点数は50点ほどですが、
文字と書物にまつわるテーマで、ほぼすべての作品に丁寧な解説文もあり、
展示全体がひとつの本のようにまとまっていて楽しかったです。

「書物に親しむ」というテーマでは、
小出楢重の読書する夫人を描いた油彩画から、
伝・加藤民吉の瀬戸焼で描かれている文人たちの姿、北斎漫画まで。

「物語」というテーマでは、
ココシュカの版画から、小川芋銭の描いた「金太郎とカッパ」まで。
(芋銭の小さなお皿のカッパがとても可愛いのです。)

8世紀の文房具などから、現代のアーティストまで、
たくさんの作家の作品を、いつもとは違った角度から楽しめる展覧会でした。
今まで存じあげなかった作家もいて、もっと作品を見たいと思って調べましたら、ちょうどこの冬に関東で個展を開かれるようなのでお出かけしてもっと拝見したいなと思ったりしています。
グループ展は新しい作品との出会いも素敵ですね(*^^*)

 

***ご紹介した展覧会の詳細***

展覧会名:「愛知県美術館・愛知県陶磁美術館 移動美術館  もじもえもじも」展
展覧会期:9月17日(土)から11月27日(日)まで
展覧会場:西尾市岩瀬文庫 企画展示室(入場無料)
西尾市岩瀬文庫さんの公式ウェブサイト
https://iwasebunko.jp

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

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