柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

ブログ「絵画のたのしみ」

2022.01.08

《作品紹介》中川一政 薔薇

柳ケ瀬画廊「新春逸品展」を開催中です。

展示作品の中から、毎日1作品、お薦めの作品を御案内申し上げます。

本展覧会では、画廊の正面に中川一政先生の薔薇の名品を展示いたしました。
今回の展覧会の案内状掲載作品です。

中川先生といえば、薔薇や駒ヶ岳を、力強いタッチと美しい色の取り合わせで描いた近代洋画の名手ですね。その画業をまとめた画集『中川一政 油彩全作品集』も美術出版社から刊行されています。

明治26年に東京で生まれた中川先生は、平成3年に神奈川の湯河原で亡くなるまで、97歳まで長生きされて多くの作品をえがきました。
先生が幼少期を過ごした場所は、東京帝国大学に隣接していたことから多くの学者や文学者が暮らし、”学者町” と呼ばれた地だったそうです。その影響でしょうか、中川先生も油彩画を軸にしながら、墨彩画や書画、茶道具、和歌、エッセイの名手としても幅広く活躍されています。

そんな中川先生が特に後半生に多く描いた油彩のモチーフが ”薔薇” でした。
時代ごとに、薔薇のタッチや表現の仕方、壺やテーブルの描かれ方が様々ありますが、今回柳ケ瀬画廊に展示している薔薇は薔薇の一輪ずつに筆が乗り、みずみずしさがあります。花が活けてある壺も、近くで見ると柔らかい風景の模様が浮かび上がり、画面を引き立てています(*^^*)

今年の年始、お客様から一政先生の著書『うちには猛犬がゐる』をお借りして読んでいました。
中川先生が好きなこと、交流のあった人々のこと、旅した国内外のことなど、様々なお話が載っていますが、そのなかに壺についてのお話が何度か登場していました。どこに行って壺を買ったとか、壺を描くときはこんな気持ちであるとか…中川先生にとって壺という存在もとても重要だったのだなと感じさせられます。
中川先生には神奈川に真鶴町立中川一政美術館、石川に白山市立松任中川一政記念美術館、ふたつの美術館がございます。真鶴の美術館では、以前お邪魔した時に中川先生が所蔵している壺の展示がされていて、とても面白かった思い出があります。

本日からは新年はじめての三連休です。
三連休も柳ケ瀬画廊の新春逸品展は開催していますので、お時間ございましたらぜひお出かけくださいませ。中川先生の作品は、画廊にはいって正面の壁に飾ってございます。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2022.01.07

《ブログ》中日新聞さんで取り上げていただきました

柳ケ瀬画廊「新春逸品展」を開催中です。

今朝の中日新聞朝刊にて、弊社展覧会を取り上げていただきました。
画廊の正面に飾っている中川一政先生の薔薇も掲載されています。

記事でも書いていただいていますが、今回の展覧会は、中川一政先生の薔薇、絹谷幸二先生の富士、舟越桂先生の人物のドローイングと、それぞれの作家らしい作品が揃いました。

16作家の19作品を展覧しています。
お時間ございましたら、ぜひお出かけくださいませ。
皆様の御清鑑を心よりお待ちしております。

記事は中日新聞さんのウェブサイトでもご覧いただけます。

”梅原龍三郎などの名画を展示販売 岐阜・柳ケ瀬画廊”
https://www.chunichi.co.jp/article/396286

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2022.01.07

《作品紹介》舟越桂 ドローイング

柳ケ瀬画廊「新春逸品展」を開催中です。

展示作品の中から、毎日1作品、お薦めの作品を御案内申し上げます。

画廊の左手には舟越桂先生の作品2点並べて展示いたしております。
若い男性像、女性トルソーのドローイング作品です。
一方が木炭と鉛筆、もう一方が木炭とクレヨンコンテでえがかれています。

舟越桂先生は彫刻家でいらっしゃいます。
お父様の舟越保武先生も彫刻家でブロンズ彫刻を多く手がけましたが、桂先生は木の彫刻です。
現代彫刻家の代表作家のひとりとして、昨年は東京の松濤美術館さんで「舟越桂 私の中にある泉」という回顧展がひらかれました。東海地方でもメナード美術館さんがよく展示されていて、個展もひらかれたため、画廊で飾っていてもファンの方がよくいらっしゃいます。

今回柳ケ瀬画廊で展示している作品は、桂先生のドローイング(素描)です。
彫刻家の方が描かれるドローイング作品は画家の方とは少し違った魅力があるように思います。
板やキャンバスに描く画家と、3Dの制作をされる彫刻家ではアプローチの仕方が異なるのかもしれませんね。

明日からは三連休、美術を楽しまれてはいかがでしょうか。
三連休も柳ケ瀬画廊では新春逸品展を開催しています。

 

柳ケ瀬画廊 市川たけよ

カテゴリー

アーカイブ