2025.01.18
《作品紹介》ピカソ 陶芸
柳ケ瀬画廊では新春逸品展を開催中です。
近現代の作品13点を展覧しています。
画廊の正面にはパブロ・ピカソの陶器を飾りました。
英題「Goat’s Head in profile」、仏題「Tête de chèvre de profil」、
日本語ですと「ヤギの肖像」という題名の作品です。
若いころは油彩画を中心に作品を制作していたピカソは、
1940年代後半以降、油彩画と並行して数多くの陶器を制作しています。
戦争を憂い悲しんでいたピカソが、
ようやく第二次世界大戦が終わって気持ちが上向きになり、
ヴァカンスで南仏の陶芸のまちを訪れたことが始まりだったといわれます。
その南仏のまち、海岸の美しいヴァロリスという名前のまちで、
ピカソは現地のマドゥーラ工房を経営していたラミエ夫妻と意気投合しました。
1847年からの2年ほどで数百点の陶芸作品を作りだしたといわれています。
そして、以降も多くの作品を制作するととともに、
一部の陶芸作品については数限定で複製作品を作ることもおこないました。
本作「ヤギの肖像」も100点限定で作られたシリーズの1点です。
基本の白土の陶器を100点焼き、1点ずつピカソや職人が色をつけますので、
微妙にそれぞれの色合いが違うこともチャーミングな魅力です。
大きなお皿の作品ですが、
額縁職人の方にお願いして壁掛けできる額縁仕立てにしていただきました。
器として飾っても、壁に絵画のように飾っても楽しめる作品です。
展覧会は26日まで開催しております。
ぜひお出かけくださいませ。
***ご紹介した展覧会の詳細***
展覧会名:「新春逸品展」
展覧会期:1月10日(金)から1月26日(日)まで
展覧会場:柳ケ瀬画廊
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柳ケ瀬画廊 市川瑛子