2022.11.20
《ブログ》林武史先生のアートイベント
11月27日に岐阜県美術館さんで、
岐阜出身の彫刻家・林武史先生のアートイベントが開催されるそうです。
イベント名は「林武史さんと月見台を楽しむ会」。
岐阜県美術館さんの前庭には、林先生の彫刻《立つ人 – 月見台》が常設展示されているので、その作品に関してのイベントでしょうか。作者の林先生も参加されるということで、楽しみですね。
参加には 11月25日まで にウェブからの登録が必要だそうです。
登録は、下記・岐阜県美術館公式ウェブサイトより可能です。
月見台の作家・林武史さんと、〜ながラーで月見台を楽しむ会
また、イベントにあわせて柳ケ瀬画廊でも数点の作品を展示しております。
《蝉の声》と、出身地・岐阜がモチーフになった《金華山》です。
こちらもあわせてぜひご鑑賞くださいませ。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2022.11.19
《ブログ》ヤマザキマザック美術館「パリに生きた画家たち」展
柳ケ瀬画廊では、
「常設展(近現代絵画)」と「〈小特集〉日本画家・田村幸帆展」を開催中です。
さて、立冬を過ぎ、岐阜市内も冷え込みが厳しくなってまいりました。
しかし美術業界はまだまだ「美術の秋」!
魅力的な展覧会がたくさんひらかれています。
先日はヤマザキマザック美術館さん(愛知県名古屋市)で開催されている「パリに生きた画家たち」展に出かけてまいりました。
名古屋市営地下鉄・新栄駅から直結の、立派なビルのなかにある美術館さんです。
開催中の「パリに生きた画家たち」展では、
マルケ7点、ユトリロ10点、佐伯祐三8点、荻須高徳27点が展示され、
当時のパリの雰囲気が伝わってくるような会場になっていました。
パリの市内地図などもあり、画家たちの足取りも追える仕掛けも作られています。
特に佐伯がこんなにたくさん見られるなんて貴重な機会ですね。
第一次渡欧期(1924年1月~1926年1月)、第二次渡欧期(1927年8月~)のいずれの作品も見られ、ポーラ美術館さん・四日市市立博物館さん・BBプラザさんから貸し出された作品も飾られていました。
また、佐伯と同じ展示室には、佐伯と交流のあった荻須の作品も飾られていました。
佐伯に影響を受けていた頃の荻須作品を佐伯作品と同じ部屋で見比べられます。
荻須作品は、佐伯が亡くなり、荻須の独自の画風……石造りの重厚な存在感を明るく描きだすようになった時代のものは、次のお部屋に飾られていて、そうした画風の展開していくストーリーもとても楽しい展示になっていました。
荻須作品といえば、ヤマザキマザック前社長で、ヤマザキマザック美術館の礎を築いた山崎照幸氏は、同じ愛知出身の荻須高徳先生と交流があったそうです。展示パネルには、しばしば荻須の自宅を訪ねたり、食事を一緒にしていたり、きしめんやういろうを差し入れに持参していたと紹介されていました。
交流が分かるような書簡や、山崎氏の旧蔵作品なども展示されています。
展覧会を楽しんだ後は、下のフロアにある常設展会場で、同館のガラス・家具類のコレクションも鑑賞できました。アール・ヌーヴォーを代表する工芸家・ガレやドームなどのほか、空間にあわせてマティスやローランサンの作品も登場します。
こちらのお部屋はお写真OKの作品も多く、私もお気に入りのドームの雪割草を撮影して携帯の待ち受けにしました。いつでも美術館気分になれて、嬉しいです(*^^*)
名古屋中心地のアクセスのよい展覧会です。
冬の寒さのなか、美術品でほっとする時間を過ごされてはいかがでしょうか。
尚、柳ケ瀬画廊でも「常設展」「〈小特集〉日本画家・田村幸帆展」を開催しております。
こちらも岐阜にお越しの際はぜひお出かけくださいませ。
***ご紹介した展覧会の詳細***
展覧会名:「パリに生きた画家たち」展
展覧会期:10月28日(金)から来年2月26日(日)まで
展覧会場:ヤマザキマザック美術館(愛知県名古屋市)
ヤマザキマザック美術館さんの公式ウェブサイト
https://www.mazak-art.com/
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2022.11.17
《ブログ》小説家・澤田瞳子先生のサイン会
常設展と「〈小特集〉田村幸帆・作品展示」開催中です。
今年の五月から継続展示している田村さんの展示は、
追加で二点目をお求めくださったり、わざわざ見にきてくださったり、
少しずつファンの輪が増えていて嬉しいばかりです。
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さて、岐阜髙島屋さんの入口に、イベントの予告札が立っていました。
直木賞作家の澤田瞳子先生が、
11月20日(日)にサイン会のために来場されるそうです。
会場は岐阜髙島屋さん9階にある大垣書店さんです。
澤田先生といえば、直木賞を受賞した『星落ちて、なお』が有名ですね。
幕末から明治にかけて大人気だった絵師・河鍋暁斎の娘・暁翠を取り上げた作品です。
お父さんの暁斎については、近年立て続けに「ゴールドマンコレクション これぞ暁斎!世界が認めたその画力」(2017年、bunkamura)、「河鍋暁斎 その手に描けぬものはなし」(2019年、サントリー美術館)、「河鍋暁斎の底力」(2020年、東京ステーションギャラリー)などの展覧会が開かれ、再評価が進んでいます。
そして、娘の暁翠についても、
現在、一宮市三岸節子記念美術館さんで展覧会が開かれています。
特別展「河鍋暁翠展 父・暁斎から娘へ、受け継がれた伝統」です。
澤田先生の『星落ちて、なお』は、この暁翠の生涯をえがいています。
ちょうど展覧会にもタイミングが合っていて、素敵なイベントになりそうですね。
19日までに大垣書店さんでの事前書籍購入と予約が必要だそうですので、気になられるかたはお早めにお出かけくださいませ。
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詳細は下記・大垣書店さんのウェブサイトでも案内されています。
【11/20開催】澤田瞳子先生サイン会 のお知らせ(大垣書店)
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柳ケ瀬画廊 市川瑛子