柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

ブログ「絵画のたのしみ」

2022.05.14

《作品紹介》渡邊綾乃作品

「岐阜アートギャザリング2022選抜作家展」を開催中です。

毎日、出品作家の方を順番にご紹介しています。

本日ご紹介する作家は、油彩画家の渡邊綾乃さんです。


渡邊綾乃《flied  egg》油彩・キャンバスSSM 2万2000円

 

北海道出身で、今は都内で活躍している渡邊先生の作品には、
寓話的であったりブラックユーモアを感じられる詩的な世界が広がっています。

それぞれの作品には詩が添えられていて、画廊でもそれぞれの作品の手前に渡邊先生からおくられた自作の詩を添えて展示しています。
都内での発表の場合には、渡邊先生が会場で詩を読むこともあるそうです。

作品も落ち着いた色のトーンで描かれている一方、
暗すぎることはなくどこか光を感じるような、作者の物語が伝わるような画面です。

渡邊先生の隣には、犬と猫のモチーフを描く田村幸帆先生の明るい色彩の日本画を飾っているのですが、隣に明るい作品が来ても調和して穏やかにまとまっています(猫と鳥なのでお互いに少し意識しあっているような感じもあって面白いです)。

画廊では、ほかにも2点の作品を販売しています。
そちらの2作品にも渡邊先生の詩を添えて展示していますので、そちらも楽しみにぜひお出かけくださいませ。

展覧会は5月27日までの開催です。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2022.05.13

《作品紹介》村田茜作品

企画展「岐阜アートギャザリング2022 選抜作家展」を開催中です。

画廊の正面には村田茜先生の日本画を展示しています。


村田茜《雲と日の光》日本画3号 4万8400円(税込)

 

東京芸術大学を出て、伝統的な岩絵具や金属箔を用いた日本画を制作されています。
本展には小品2点をご出品いただきましたが、どちらも岩絵具の美しさがよく出た作品です。

上記の《雲と日の光》は、画像だとなかなか表現しきれませんが、実作品を見ると手前に川のような流れや、ススキの野原のような平原が広がっています。
制作について語った文章のなかで、「水の中の状態に少し似て、水はつかむことはできませんが、水中で動くとその存在の抵抗を感じることができます。そのような実感を画面に残していきたいです。」とおっしゃっていた言葉がありますが、この風景のある場所の存在感や広がりが絵のなかに描きこまれていて、見るたびに新しい発見があります。

実作品の画材の使い方がとても綺麗ですので、
画廊にお越しの際は近くでぜひご覧になってみてくださいませ。

画廊にはいって正面に小品2点を展示しています。

 

今日のような雨の日には湿地帯のように見え、会期前のからっとした日には気持ちのよい風が吹き抜けるように感じられました(*^^*)
丁寧に作られた作品はその日の天候や、鑑賞する側の気持ちに沿って、いろいろな画面を見せてくれる気がします。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2022.05.12

《作品紹介》田村幸帆作品

企画展「岐阜アートギャザリング2022 選抜作家展」がはじまりました。

搬入中から、8名の出品作家を少しずつご紹介していて、
本日は5人目の作家・田村幸帆先生のご紹介をしたいと思います。(*^^*)

本日、画廊にもお越しいただいた田村幸帆先生は、
猫と犬をモチーフとして、日本画で制作を続けています。

愛猫家・愛犬家のお客様が画廊に入っていらして「かわいい!」と声をあげられる様子が時折みられます。
どの作品も仕草や愛らしさがよく表現されていて、独特の、体のとろっとした柔らかさや体温が感じられそうです。自宅で猫を飼っていたことがあるので、こういう表情や動きが懐かしいなと足を止めてよく眺めています。

また、田村先生は東京藝術大学の日本画を出ていらっしゃるので、日本画の画材の魅力も引き立っています。
上記の作品「Room」は銀を敷いた上に絵具を載せていて、作品を見る角度によってキラキラと美しい表情を見せてくれます。部屋に入る光の量や角度、天候などで様々な楽しみ方ができそうです。

 

上記の「Room」は既に売れてしまいましたが、ミニチュアの作品など10点ほどを継続して販売しています。
ぜひ愛らしい動物たちに会いに遊びにいらしてくださいませ。

中島先生をはじめとする8作家が揃う「岐阜アートギャザリング2022選抜作家展」は5月27日までの開催です。

皆様のご来廊を心よりお待ちしております。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

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