2021.11.08
作品のご紹介:小杉小二郎 パリ風景
昨日は展覧会最終日ということで、
たくさんのお客様にお越しいただきありがとうございました。
本日は画廊展示替えで
画廊内を可愛らしい作品で展示替えいたしました。
ご自宅で気軽にアートを楽しんでいただきたくて、
ウィンドゥには 小杉小二郎先生のリトグラフ作品「パリ風景」(5タイプ・各1点限)、
画廊内には 熊谷守一先生のシルクスクリーン作品「豆に蟻」(1点限)も展示いたしましたので、ぜひご覧くださいませ。
コロナで自宅で過ごす時間をより楽しく、アートと共に (^^♪
柳ケ瀬画廊 市川たけよ
2021.10.24
《ブログ》生誕120年記念 荻須高徳展(稲沢市荻須記念美術館)
昨日、愛知県の稲沢市荻須記念美術館さんで「生誕120年記念 荻須高徳展 ~私のパリ、パリの私~」がはじまりました。
荻須先生の作品世界にいるような、建築も美しい美術館です。
荻須先生の作品のファンは全国的ですが、やはり東海地区はご当所なのでコレクターの方も多く、弊社でも時折取扱いをさせていただいています。
戦前の、佐伯祐三作品と響き合っているような作品から、戦後の闊達で明るい作品まで。そこに暮らす人々の生活や、人のあたたかさが感じられるような作風が魅力的ですね。

その荻須先生の生誕120年の展覧会に、さっそく昨日出かけてまいりました。
初日の昨日は、荻須高徳先生の長女・恵美子さんが来館されて、お父様のことなどをお話しになるギャラリートークがひらかれていました。フランスで過ごされていただけあって、おしゃれなファッションで、にっこりと笑顔になると写真でみていた荻須先生に似ていらっしゃいます。
荻須先生が歩くことがお好きでパリのまちを散歩してスケッチをしていたお話や、戦前戦後のパリでの暮らしのお話のことなど、盛りだくさんのトークでした。
とても印象的だったことは、フランスの批評家が荻須作品が「君の石は歌っている」と評したところ、荻須先生は「石を食べたい、自分のものにしたい」とお話になっていたというエピソードです。
そこに過ごす人々の生活や空気感、そうしたものを描こうとしていらした荻須先生らしい言葉だなと感じます。

展覧会では油彩画81点のほか、荻須先生の画文集『私のパリ、パリの私 荻須高徳の回想』のカットや素描も展示されていてボリュームもたっぷりです。
芸術の秋のお出かけにいかがでしょうか(*^^*)
また、柳ケ瀬画廊では、いまは荻須作品の展示はございませんが、同時代の近代洋画家・熊谷守一先生と香月泰男先生の展覧会を開催中です。美術館と画廊では同じ洋画でも異なった距離感がありますので、ぜひ併せてお出かけくださいませ。
***展覧会詳細***
展覧会名:生誕120年記念 荻須高徳展 ~私のパリ、パリの私~
展覧会期:10月23日(土)から12月19日(日)まで
展覧会場:稲沢市荻須記念美術館
稲沢市荻須記念美術館・公式ウェブサイト
http://www.city.inazawa.aichi.jp/museum/kikaku/1006820/index.html
***
展覧会名:文化の日 熊谷守一・香月泰男展
展覧会期:10月7日(木)から11月7日(日)まで(火曜水曜休廊)
展覧会場:柳ケ瀬画廊(岐阜市柳ケ瀬通3-21)
柳ケ瀬画廊・公式ウェブサイト
https://yanagase-web.com/
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2021.10.22
作品のご紹介:三岸節子、花
画廊に、華やかな赤色の花を描いた三岸節子先生の油彩画がはいりました。
三岸先生の花には、赤色のほかに、黄色や茶色、緑色などさまざまな色がありますが、とりわけ赤色は「燃えるような朱に熱狂する時代があった」「赤い色が大好き」と三岸先生自身がおっしゃっているように、情熱的で、絵を描く楽しみやよろこびが伝わってくるようです。
作品を見ていると、三岸先生がそこにいるような、存在感もあります。
柳ケ瀬画廊では作品がはいると、額縁の裏をあけて、家族で点検をします。額縁と絵具が一体化していたり、キャンバスを挟んでいたりすることもあるので、作品を傷めてしまわないように工具を使いながら慎重にあけていきます。
コンディションをチェックすることが本来の目的ですが、画商としてはそれだけではなく、キャンバスの裏にいろいろと書かれている 画家からのメッセージを発見することが楽しみです。
この作品では「大磯にて」という地名と、制作年・制作月が書かれていました。フランスから帰国した三岸先生が、1964年に移り住んだ神奈川県大磯町で、夏の終わりに描いた作品だと思います。
作品は、三岸節子先生の画集にも掲載されています。
コンディションも良く、鑑定証書も付けてございます。
お探しの方がいらっしゃいましたら、お声がけくださいませ。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子