2021.07.10
《ブログ》「ピカソ リノカット展」最後の週末です
柳ケ瀬画廊「ピカソ リノカット展」開催中です。
まん延防止等重点措置の発令に伴い、当初より予定を延長して開催させていただいたロングランの展覧会もいよいよこの土日で会期を満了いたします。
ピカソの版画作品やセラミック作品はファンも多く、これまでも柳ケ瀬画廊では定期的に取り扱いをさせていただいておりました。
ただ、その時々で1、2点の扱いですので、今回のように10作品以上が揃って展覧することは本当に画廊側としても楽しい一ヶ月半の会期でした。
展覧会は明日7月10日(日)まで開催しております。
お時間ございましたらぜひお出かけくださいませ。
皆様の御清鑑を心よりお待ちしております。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2021.07.05
《ブログ》熊谷守一先生と雨
本日の岐阜市内は強い雨が降っていますね。
こんな日に思い浮かべる熊谷守一作品があります。
《縁側》という油彩画です。
東京にある豊島区立熊谷守一美術館さんが所蔵されている作品です。
2013年に上演された劇団民藝さんの舞台「無欲の人 熊谷守一物語」のパンフレットの表紙にもなりました。
画面はとてもシンプルで、細かい書き込みはありません。
けれど、雨具が置かれて、傘とタオルが物干しに掛けてある様子を見ると、誰かが雨のなかで外からやってきたことが伝わります。熊谷先生自身が帰ってきたのか、ご家族が帰ってきたのか、それともお客様がいらしたのか。想像が広がりますね。
この作品にはバリエーションがあって、水彩画で描かれた同題名・同構図の作品をお納めしたことがあります。
水彩ですと水の感じがより伝わってきて、油彩画とはまた異なる楽しみ方がございました。
今年も11月には「文化の日 熊谷守一展」を開催予定です。
このような魅力のある作品をたくさん皆様にご覧いただけるように、秋に向けて引き続き作品を探して集めていきたいです。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2021.07.03
《ブログ》愛知県陶磁美術館さんの水滴展
愛知県陶磁美術館さん(愛知県瀬戸市)で気になる展覧会がはじまりました。
「水滴 小さき陶芸 大島国康コレクションを中心に」です。
大島国康さんは愛知県在住の個人コレクターの方で、昨年度、愛知県へ1062点もの陶磁コレクションを寄贈されたそうです。
今回の展覧会は、そのコレクションから選りすぐりの約300点が展示されています。
「水滴」は硯(すずり)に水を差すときに使う、小さな陶磁器です。
手のひらに乗るような小さな姿ですが、根付などと同様に細かい細工や意匠が施されていることが多く、幅広い世代の方に人気のあるジャンルです。
陶製水滴はもともと鎌倉時代から室町時代にかけて、愛知県陶磁美術館さんのある瀬戸で作られはじめ、その後、全国に広まっていったそうなのでぴったりの展覧会ですね。
学芸員の方も、これほど多くの水滴を目にするのは初めてとインタビューで答えていらっしゃったので、とても貴重な展覧会だと思います。
展覧会は9月26日まで。
会場の愛知県陶磁美術館さんは敷地や建物も広く、密も不安ではない館だと思います。
夏休みの美術鑑賞にいかがでしょうか。
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愛知県陶磁美術館ホームページ
https://www.pref.aichi.jp/touji/index.html
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柳ケ瀬画廊 市川瑛子