2022.09.17
《ブログ》熊谷守一鑑定登録作品集の第八集が発売されました
柳ケ瀬画廊「美術の秋 秀作鑑賞展」を開催中です。
熊谷守一先生の新刊の御案内です。
熊谷守一水墨淡彩画鑑定登録会から出されている、
『熊谷守一水墨淡彩画鑑定登録会 登録作品集 第八集』が刊行されました。
2019年1月から2022年4月までに、
鑑定・登録された作品が掲載されています。
柳ケ瀬画廊店頭のほか、
柳ケ瀬画廊オンラインストアでも販売中です。
https://yanagase.stores.jp

柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2022.09.16
《作品紹介》北川民次・油彩画「りんごを持つイブ」
「美術の秋 秀作鑑賞展」を開催中です。
会期の半ばに展示替えをいたしました。
現在、国内外画家12名の作品16ほどを展覧しています。

本日は、北川民次の作品をご紹介します。
「りんごを持つイブ」という8号の油彩画です。
1954年制作で、画家60歳のときに描かれました。
りんごを優しく抱きしめる手のひらを強調した表現や、
左手に掴まれている薄いブルーの蛇の配置など、
民次作品の特徴の生命力が感じられる作品です。
戦前、特に第一次大戦前に海外に行く画家が珍しかった中、
民次は1914年に早稲田を中退すると、
渡米をしてニューヨークで絵を学び、
1922年からはメキシコに渡って活動します。
メキシコでは美術の学校の校長先生にもなっていますし、
藤田嗣治など著名な画家たちが彼を訪ねているので、
当時の評価の高さが感じられますね。
また、当時のメキシコは壁画運動が盛んでしたので、
民次作品のエネルギッシュさはそのあたりにも源がありそうです。
本作品は「美術の秋 秀作鑑賞展」に展示中です。
9月25日(日)まで開催予定です。
お時間ございましたら、ぜひご鑑賞にお立ち寄りくださいませ。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2022.09.08
《ブログ》加藤栄三・東一記念美術館さんの鵜飼の展示
柳ケ瀬画廊では「美術の秋 秀作鑑賞展」を開催中しています。
さて、先日のお休みに、
加藤栄三・東一記念美術館さんに出かけてまいりました。
岐阜城のふもとにある日本画家の加藤兄弟の美術館です。
「栄三・東一 鵜飼に魅せられて」展と、
「抒情の旋律 稲元実 日本画展」が、今週末まで開催されています。
美術館の入口では百日紅が綺麗に咲いていました。

「栄三・東一 鵜飼に魅せられて」展では20点以上が飾られていました。
岐阜の夏の風物詩といえば鵜飼ですね。
加藤栄三先生の「篝火」や「鵜飼(総がらみ)」「涼(総がらみ)」
加藤東一先生の「総がらみ」「篝火」、
長縄士郎先生の「長良川」などが鑑賞できました。
また、東一先生の大作「留白」は、
本画、大下絵が3枚飾られています。
本画になったときに中央にいた鵜が一匹省略されていて、
東一先生が構図を考えながら描いていたことが、展示で感じることができました。
第二展示室の「抒情の旋律 稲元 実 日本画展」では、
稲本実先生の大作を含めた16点ほどが飾られていました。
1971年より東一先生に師事して制作を続けていた方です。
展覧会名にある「抒情」や「旋律」という言葉がぴったりな、
雰囲気のある日本画を楽しめました(*^^*)
展覧会は9月11日まで開催されているそうです。
夏の終わりに、岐阜ゆかりの日本画家の描いた、
岐阜の風物詩・鵜飼をご覧になってみてはいかがでしょうか。
***ご紹介した展覧会の詳細***
展覧会名:「栄三・東一 鵜飼に魅せられて」「抒情の旋律 稲元 実 日本画展」
展覧会期:開催中~9月11日(日)まで
展覧会場:加藤栄三・東一記念美術館(岐阜県岐阜市)
加藤栄三・東一記念美術館さんの公式ウェブページ
https://www.rekihaku.gifu.gifu.jp/katoukinen/
柳ケ瀬画廊 市川瑛子