2022.09.03
美術の秋 秀作鑑賞展(9/3~9/25)
本日より、柳ケ瀬画廊では「美術の秋 秀作鑑賞展」を開催いたします。
例年、お盆の時期に開催していた秀作展です。
今年は店舗改装工事のため、秋の開催となりました。
下記の作家など15作品を展覧しています。
皆さまの御清鑑を心よりお待ちしております。
《出品作家》(敬称略・順不同・追加変更有)
熊谷守一 黒田清輝 ビュッフェ
梅原龍三郎 中川一政 里見勝蔵
北川民次 三岸節子 山口薫
前田青邨 篠田桃紅 加藤東一

柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2022.08.25
《ブログ》『藝術新潮2022年9月号』さんに掲載いただきました
今月の『芸術新潮9月号』に掲載の 熊谷守一先生の座談会 に、
進行役として関わらせていただきました。
「熊谷守一が結んだ親戚づきあい 文化でつなぐ都市間連携」という企画です。
特別企画「六花亭アートヴィレッジ 中札内美術村」と「ピカソ 青の時代のミステリー 科学調査で真相に迫る」の間に掲載されています。
座談会には、
野田聖子氏(衆議院議員)(祖父の野田卯一氏が熊谷先生と対談)、
高野之夫氏(豊島区長)(豊島区立熊谷守一美術館のある区です)、
柴橋正直氏(岐阜市長)(熊谷先生が3歳から17歳を過ごした地です)、
青山節児氏(中津川市長)(熊谷守一つけち記念館がある市です)、
の四名が参加されました。
熊谷先生は、出生地(中津川市)、幼少・青年期を過ごした地(岐阜市)、後半生を過ごした地(豊島区)の3箇所のゆかりの地があります。また、文学者や音楽家だけでなく、雑誌の対談などで政財界の方たちとも接点がありました。
そうした、いつも美術館で見るのとはちょっと違うモリカズ周辺MAPが感じられる対談になっています。

華麗な「ベルサイユのばら」が表紙の九月号(8月24日発売号)です。
よろしければお手に取ってみてくださいませ。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子
2022.08.21
《作品紹介》熊谷守一「南無阿弥陀仏」(書、掛軸)
熊谷守一先生の『南無阿弥陀仏』のお軸が入りました。
『ほとけさま』『かみさま』と並んで、お探しの方が多い書です。
コレクターの木村定三さんがの木村定三さんが著書のなかで、熊谷先生の書の「からす」の「か」と、「かき」の「か」は違うとおっしゃっていました。
ひとつひとつの文字に熊谷先生の考え方や意味が感じられることが、熊谷作品の書の魅力のひとつに感じます。
木村定三さんは、愛知県美術館に3000点以上の古今東西の美術品を寄贈した大コレクターで、そのなかには熊谷作品も200点以上含まれています。
また、熊谷守一著の『蒼蠅』という御本があるのですが、そのなかに『「南無阿弥陀仏」の字にしても、信心があるのとないのと、書いた人で違いますわね。』という言葉もあります。
「南無阿弥陀仏」は若くして亡くなってしまった長女の萬さんとの思い出の言葉でもあるそうです。今でもご遺族の御手元には、萬さんが書いて、熊谷先生が大事に所蔵していた「南無阿弥陀仏」の字が遺されています。
作品は柳ケ瀬画廊のショーウインドウに飾っています。
お近くにお越しの際はぜひご覧くださいませ。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子