柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

ブログ「絵画のたのしみ」

2025.10.09

《ブログ》ノーベル賞とアート

爽やかな秋の季節となりました。
10月上旬はノーベル賞ウィークで、テレビ・新聞にて受賞者の発表が続いていますね。
今年は日本人受賞が発表され、受賞される方々の会見に心がわくわくします。

最初の受賞者、生理学・医学賞受賞を受賞されたかたは坂口志文氏でした。
会見の中で坂口氏は「中学時代は美術部に所属し、絵描きになるのが夢だった」とお話しされていました。理系の学者さんは、美術とは距離がありそうに思われる方が多いですが、アートに興味をお持ちの方が多くいらっしゃいます。

2015年ノーベル医学・生理学賞を受賞された大村智氏は美術品を愛し、山梨県に韮崎大村美術館を開館されたことで有名です。
大村氏は美術館のご案内の冒頭で「これまで40年あまり、絵画や陶磁器などの美術品を蒐集し日々鑑賞しながら楽しんでまいりました。」と述べていらっしゃいます。

また、数学者の岡潔氏も熊谷守一作品に興味を持たれ、著書にも作品について書かれています。
サイエンスとアートはヒトの脳の中で不思議とつながっているのかもしれません。

柳ケ瀬画廊では、今年は10月30日から、恒例の「文化の日 熊谷守一展」を開催いたします。
熊谷守一作品の研ぎ澄まされた線の魅力を楽しみいただければと存じます。
お時間がございましたら、ぜひお出かけください。

 

柳ケ瀬画廊 市川たけよ

2025.10.05

【予告】文化の日 熊谷守一展(10/30-11/24)

今年も毎年秋恒例の熊谷守一展の季節が近づいてまいりました。
今年は10月30日から11月24日にかけての開催予定です。

今週デザイナーの方との校正が終わり、案内状ができあがり、
印刷所の方と色校正を行い、現在納品をお待ちしているところです。

今年は例年通り油彩画、日本画、書、版画を20点ほど展覧の予定ですが、
案内状の内容の通り、墨の作品の名品が揃いました。
日本画の蟻に花に母子、横書きの書など、熊谷作品の名品ばかりです。

「芸術の秋」のお出かけに、ぜひお出かけくださいませ。
皆様の御清鑑を心よりお待ちしております。

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2025.10.04

《作品紹介》北川民次 油彩 ユリとアスター

柳ケ瀬画廊では秋の常設展を開催中です。
ようやく夏の暑さも落ち着き、画廊にお越しのお客様も増えてまいりました。
画廊には熊谷守一、香月泰男、棟方志功、加藤東一などを展示しています。

北川民次先生の8号の油彩画を飾りました。
白い百合と、赤と紫のアスターが花瓶に活けられた構図です。
アスターはキク科の花で、菊のように細い花弁が開く種類もあれば、ポンポン咲きと呼ばれるようなボールのような形の種類もあるそうで、今回の作品はポンポン咲きのタイプだと思われます。百合のすらりと伸びた姿と、アスターのポンポンとした姿の対比がリズミカルな作品です。

愛知県瀬戸市には今も北川先生のアトリエが保存されていて、
静岡のご出身でもありますのでこの地域にもファンが多くいらっしゃいます。
展覧会も瀬戸市美術館、瀬戸信用金庫アートギャラリーなどで時折開かれています。

ご当地の画家の作品をぜひお楽しみくださいませ。

作品は今月下旬まで画廊に展示予定です。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

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