2025.10.10
《ブログ》万博の建築
いよいよ暑さも落ち着き、秋らしい気候となってまいりましたね。
4月に始まった大阪万博も今週末で終わりと報道がされていました。
万博が終わるといよいよ年末が近づく気持ちになりそうですね。
周囲の方々からも万博のお土産話を聞かせていただくことが増えました。
あいにく私は出かけることができませんでしたが、会場ではチェコ館のミュシャ、イタリア館のカラヴァッジョ、そして数多くのパブリックアートや、レアンドロ・エルリッヒなどの現代芸術家によるアートスペースなど色々なアートが見られたようです。公式か非公式かは分かりませんが、アートがお好きな方のための案内マップもあるそうで、それを手に会場をまわったというお話も聞かせていただきました。ちょっとした芸術祭ですね!
そんな大阪万博で特に話題になったのが、
建築家の藤本壮介さんがデザインした木造リングです。
万博ときいてこのリングを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
作品の魅力はもちろん、日本国内でこの規模の建築にアーティストの方が腕を振るうチャンスは決して多くはないので、おおきなものをつくる、という機会があったことも素敵だったなと思っています。
東京オリンピックでもレガシーという言葉が度々聞かれましたが、レガシーには遺産、ですとか、受け継がれるもの、といった意味があります。物質的に目に見えるものを残すというだけではなく、大会運営や企画を通じて、参加した方たちの経験など目に見えない遺産を受け継ぐという意味も大きいのではないでしょうか。
今朝ほど、フランスのルーヴル美術館が1500億以上をかけて行う大改修計画の建築コンペティションで、最終5組に上記の木造リングの藤本さんが入ったとニュースに出ていました。
他にも金沢21世紀美術館の建築などで有名な日本人建築家ユニットSANAAの関わるチームも5組のなかには入っています。国内での経験を糧に海外でも日本人アーティストによる多くの建築が増えていったら素敵ですね。
ちなみに藤本さんは2027年に飛騨に出来上がる予定の共創拠点 「soranotani」でも建築を担当されています。アートのスペースも期待される拠点ということもあり、岐阜にどんなワクワクする場所が新たに生まれるか楽しみです。
なお、柳ケ瀬画廊では秋の展覧会を開いています。
ジャンルの異なる近現代絵画の展示ではございますが、多彩な作家の様々な技法の作品をご紹介しておりますので、お時間ございましたらぜひお出かけくださいませ。皆様のお越しを心よりお待ちしております。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子

