柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

ブログ「絵画のたのしみ」

2021.03.07

《ブログ》展示替えをいたしました

春の常設展を開催中です。

今朝、店内を少し展示替えいたしました。
熊谷守一先生が95歳のときに出された「熊谷守一扇面木版画集」から、《椿》《つゆくさ》《百合》などを額装した作品を飾っています。この版画集は、熊谷先生の版画を多く手掛けた一柿木版社という版画社から出されました。
当時から人気が高かった熊谷先生は版画作品も多く作られましたが、この一柿木版社のシリーズは熊谷先生が版画制作のために描き下ろした作品を原画にしています。

他にもコロコロした姿が可愛い《栗》や、赤と青紫の対比が美しい《朝顔》なども飾っています。

尚、柳ケ瀬画廊のショーウインドウでは、引き続きロートレックを展示しています。
岐阜県美術館さんで開催中の「ロートレックとその時代展」にあわせて展示しておりますので、来週末の3月14日までの予定です。

皆様の御清鑑を心よりお待ちしております。

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2021.03.06

《ブログ》梅林公園さんの梅

2月26日のブログでもご紹介した「梅林公園さん」の話題です。

柳ケ瀬画廊から徒歩15分ほどにある梅林公園さん。
約50種類1300本の梅の花があり、今年はコロナで中止になってしまいましたが、例年は梅まつりで多くの人々で賑わう公園です。

いよいよ梅の花が満開に近づいてまいりました。
広い公園で、敷地内には梅の形の噴水のある池や、蒸気機関車(D-51)の運転席まであがれる展示場や、篠ケ谷神社なども散策できます。今日も親子連れや、大きなカメラを持った愛好家の方で賑わっていました。

いよいよ春を感じます。
柳ケ瀬画廊では、来週3月16日から24日を臨時休廊として、その間に東京で開かれる「アートフェア東京2021」に出展予定です。顔写真や住所などの事前登録を整え、感染対策も行って開催されるフェアです。
その後、岐阜の画廊でも4月1日より「熊谷守一・藤田嗣治展」を開催予定です。

皆さまのお出かけを心よりお待ちしております。

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2021.03.05

《ブログ》篠田桃紅さんの展覧会

今月1日に篠田桃紅さんが亡くなられました。
亡くなる少し前に、偶然桃紅さんの展覧会を見ていて、ブログでご紹介しようと思っていた矢先でした。寂しい気持ちのなかでのご紹介となりますが、2つの展覧会をご紹介したいと思います。

ひとつめは、岐阜県関市の篠田桃紅美術空間さんの桃紅展です。
「桃紅とその時代 百人一首」、3月26日までの開催です。
1983年に刊行された『篠田桃紅書 守屋多々志画 百人一首』の原画が展示されています。桃紅さんが文字をかいた百枚の料紙は、全て異なる唐紙で、紫、黄、水色などの染料で彩られた模様のある姿をしています。
ただ文字が書かれているのではなく、紙の空間全体で百人一首の世界が感じられる作品ばかりでした。

もうひとつは、岐阜県関市の岐阜現代美術館さんの桃紅展です。
「篠田桃紅 1980年代の作品から」、3月19日までの開催です。
桃紅さんは107歳まで長く人生を過ごされたので、その創作活動は90年間にもおよびます。この展覧会では、そのなかでも伝統から桃紅スタイルへと洗練の度合いを増していった1980年代の作品が特集されています。
上の篠田桃紅美術空間さんとは車で20分ほどの距離です。
土日にお休みされていることもある美術館さんなので、お出かけの際はホームページなどをご確認になってからの御訪問をおすすめいたします。

他にも岐阜県美術館さんでも「篠田桃紅と抽象の世界」が開催されています。
エッセイの名手としても知られている作家なので、御本などとあわせても桃紅さんの足跡がたどれそうです。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

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