2024.07.06
《作品紹介》難波田龍起 油彩画
七月の柳ケ瀬画廊は「身近な美術品展」を開催しています。
多彩な作家による油彩画、日本画、彫刻、版画など24作品を展覧中です。
新しく難波田龍起の油彩画が手に入りました。
難波田龍起は戦後前衛芸術を代表する洋画家のひとりです。
戦前は具象的な作品を描いていましたが、次第に抽象に接近し、幾何学模様の作品や線による抒情的な作品群を描いたことで知られています。特に1970年代から印象的に用いられたコバルトやウルトラマリンの青色のシリーズは、難波田作品の精神性の豊かさをあらわしていて、今も多くのファンに愛されています。
今回の作品もそうした1970年代の青の抽象作品です。
また、難波田龍起といえば、転居した家の隣に高村光太郎が住んでいたことから詩を作っていたことでも知られていますが、今回の作品には難波田が作品に寄せた詩が添えられています。難波田がどのような思いで作品を制作していたかがより深く伝わる美しい詩です。
作品は画廊に展示しております。
お気になられましたらぜひご覧くださいませ。
柳ケ瀬画廊の「身近な美術品展」は7月31日までの開催です。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子