柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

ブログ

2023.08.26

《ブログ》親しい方の絵画

毎年、お盆の頃になりますといただくお尋ねのお電話がございます。
今年も「絵画の買取ではないのですが、亡くなった父が趣味で描いた作品がありますがどうすればいいでしょうか」というようなお問い合わせを数件いただきました。

名前のある画家さんでしたら、作品を拝見して買取させていただきますが、趣味で描かれた作品ですと買取はお断りしております。
ただ、親しい方の作品ですと、どうしたらよいのか困られる方のお気持ちも理解できます。
弊社では「神社さんでお人形供養・写真供養をしていらっしゃいますので、一度お尋ねください。」とお伝えしています。
ただ、最近制度も変わってきているので、このようなお答えでいいのか心配になりましたので、お世話になっています岐阜 金神社さんにお尋ねしました。

金神社さんのお答えは「御祈祷でしたら受け付けますが、亡くなられた方のご供養という趣旨でしたらお寺さんです。また、御祈祷はいたしますが、御祈祷の後、絵画はそのままお持ち帰りいただくことになります。神社で受けとれるのは、御札とお守りだけです。」とのことでした。
人形供養はこの辺りですと金神社さんや美江寺観音さんは有名で、
以前は皆さん人形供養の日には、人形をお焚き上に持ち込んで燃やしてもらっていました。しかし、近年は昔の日本人形と違い、新素材のぬいぐるみやプラステック素材の人形など、ダイオキシンが発生するものが多くなったことや、
平成13年から野焼きは禁止となりましたので、消防署からの指導もあり、昔のように火にくべて燃やすことはできなくなったそうです。

また、親しいお寺さんにもお尋ねいたしましたら
「お寺では絵画のご供養は致しておりません。しかし法事の折に、故人の大切にしていたもの趣味のものを並べて、法事を行いますので、それをご供養とされてはいかがですか」とのことでした。

断捨離ブームですが、個人の方が大切にされたものはご家族にとっても思い出深いものが多いので、このようにお気持ちを切り替えられるのがいいのかなと思います。
絵画とはちょっと関係ない話題ですいません (#^.^#)

 

柳ケ瀬画廊 市川たけよ

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