2022.11.03
《作品紹介》熊谷守一「夜の月」シルクスクリーン
「文化の日 名品展観《熊谷守一・前田青邨展》」を開催中です。
本展では 両画家の肉筆画15点を展覧していますが、
それとは別に、何点かの版画作品も展示しています。
熊谷守一「夜の月」シルクスクリーン
この作品は、熊谷守一先生の油彩画の名品「夜の月」を原画として制作された版画作品です。
原画の「夜の月」は、1961年、熊谷先生が81歳のときに描かれた油彩画です。
熊谷先生は、若い頃には青木繁と夜道を歩きながら光源について討論したり、過渡期にはものの影を省略したり逆に影を濃く描いたり、晩年には月や太陽のモチーフを描いたりと、初期から晩年までずっと「光」というものを特別に思っていました。
この作品もそうした「光」のシリーズのなかの1点です。
そして、この「夜の月」をもとに制作した作品がこの版画(シルクスクリーン版)です。
摺り師はアンディ・ウォーホルや草間彌生の版画も手掛けた石田了一氏にお願いをして、柳ケ瀬画廊が版元となり出版させていただきました。右下には著作権者(当時)の熊谷榧様に押印いただいた印もございます。
30万8000円(税込)で店頭にてご紹介しています。
ご興味ございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子