柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

ブログ

2021.10.04

《ブログ》映画の絵画作品

映画鑑賞は美術鑑賞と同じくらい、私の大好きな趣味の一つです。
映画を観る楽しみの一つに、アート作品の楽しみがあります。
アートは、一瞬の画面でその主人公の社会的地位や人柄、歴史的な意味や場所の連想などを伝えてくれます。

海外映画のヨーロッパの古いお屋敷の場面では、お約束のように100号越えの大きな肖像画や婦人の美しい肖像画が、階段・廊下にずらりと飾られ、お屋敷の歴史を感じさせてくれます。
また、重厚なお屋敷の居間には、コローやレンブラントらしい作品がさりげなく飾られ、華やかなパーティー会場場面では、ダリ・キリコ・ピカソ・ウォーホルなどモダンな絵画作品やムーア・ザッキンなどの彫刻作品がさりげなく部屋のあちらこちらに飾られていて興味深く観ています。

さて、少し前の映画ですが、クリントイーストウッド監督の「ジャージー・ボーイズ」を観ました。
アメリカのポップスグループの友情と不和、栄光と転落の物語でした。とても良い映画でした。
映画前半の画面で、豪華なパーティーシーンがあったのですが、1959年の設定場面で、アンディー・ウォーホルの「キャンベルのスープ缶」作品が飾られていました。
1959年にこの作品は存在したのかしら??。
「重箱の隅をつつく嫌な奴だ」と大好きなイーストウッド監督から睨まれるかもしれませんが、気になって仕方がありません。
大げさに言えば、「大岡越前」のお白洲にコカ・コーラの赤いロゴ缶が落ちているような気分です。
さっそく調べてみましたら、やはり「キャンベルのスープ缶」は1962年に制作されていました。

映画監督様へ、現代美術の作品を映画で使われるときはご注意くださいませ(^^♪
アートと映画を愛するファンより

市川たけよ

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