2021.07.03
《ブログ》愛知県陶磁美術館さんの水滴展
愛知県陶磁美術館さん(愛知県瀬戸市)で気になる展覧会がはじまりました。
「水滴 小さき陶芸 大島国康コレクションを中心に」です。
大島国康さんは愛知県在住の個人コレクターの方で、昨年度、愛知県へ1062点もの陶磁コレクションを寄贈されたそうです。
今回の展覧会は、そのコレクションから選りすぐりの約300点が展示されています。
「水滴」は硯(すずり)に水を差すときに使う、小さな陶磁器です。
手のひらに乗るような小さな姿ですが、根付などと同様に細かい細工や意匠が施されていることが多く、幅広い世代の方に人気のあるジャンルです。
陶製水滴はもともと鎌倉時代から室町時代にかけて、愛知県陶磁美術館さんのある瀬戸で作られはじめ、その後、全国に広まっていったそうなのでぴったりの展覧会ですね。
学芸員の方も、これほど多くの水滴を目にするのは初めてとインタビューで答えていらっしゃったので、とても貴重な展覧会だと思います。
展覧会は9月26日まで。
会場の愛知県陶磁美術館さんは敷地や建物も広く、密も不安ではない館だと思います。
夏休みの美術鑑賞にいかがでしょうか。
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愛知県陶磁美術館ホームページ
https://www.pref.aichi.jp/touji/index.html
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柳ケ瀬画廊 市川瑛子