2020.11.01
《ブログ》無欲であり続けること
仏教学者 佐々木閑氏が日経夕刊新聞にエッセーを書いていらして、毎週楽しく拝読しています。
前回 「才能も諸行無常」のエッセーが心に残りました。
佐々木氏のお母さまは 文学がお好きで わが子に才能を感じていらしたのかもしれませが、 佐々木氏は幼い頃から詩や日記を書くことを強要され、嫌で嫌でたまらなかったそうです。
その抵抗の気持ちを糧に詩を書いたそうですが、
母親が佐々木氏の作品を投稿したところ、まずコンクールで佳作を、
そして 小学五年生には 全国最優秀賞、総理大臣賞・文部大臣賞・賞金10万円 スポンサー東洋紡さんからは母校へのカーテン寄付をいただけたそうです。
その時 佐々木氏は『こんなにもらえるのならもっとがんばろう』と思った、、、とたん、
詩が全く書けなくなり 以降50年 詩が書けなくなったそうです。
詩も絵画も 生涯この世の欲とは 別な世界にいないと 才能は欲に呑まれて泡のごとく消えてしまうものなのか。。。
熊谷守一という画家は稀有な人だったのだなと納得した一日でした。
PS 佐々木氏のエッセーには とても豊かな表現が魅力で、本人の才能はもちろんですが、
お母様の教育の賜物という気がいたします (#^.^#)
市川たけよ