柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

ブログ

2020.06.13

《ブログ》常設展を開催しています

画廊は常設展ですが、
コロナでこの二か月程は 仕事に追われることなく充実した日々を送っています

忙しいという字は 「心」と「亡」で慌ただしい時間を現しているのですが
暇という字は、「日」と「叚(カ)」でたっぷりの時間を表していると学んだことがあります。
念の為調べてみましたがやはり
※「叚(カ)」は、「霞」という字の下半分と同じ。
この「叚」という文字が岩石を切り取ろうとする様子を表し、磨きをかける前の原石のようなものを示しているて「未知数で、大きなもの」。そこから、制約のない茫洋とした時間、「暇」を意味する漢字になったといいます。(白川静博士)

これまで経験したことのない 長い「暇」。
大学時代にアルバイトして買った『世界美術全集』を文明の始まりからゆっくり読んでいます。
また、スターチャンネルに加入して 大好きな映画三昧。
名作映画は ワンカット・ワンカットが絵画の構図のお手本のような一コマばかりです。
思わず一時停止をして、「この風景は油彩画で描いたら綺麗にまとまる。」「テーブルと花瓶と置物のバランスの素敵なこと。」などと考えながら何度も巻き戻しながら映画を見ていました。
画家さんと車ででかけると、ガラス越しに 手で四角をつくって「ここの風景はいい」と考えるのと似ています。

茫洋とした時間も6月に入り 終わりを迎えて、作品点検の仕事も増えてきました。
新しい作品との出会いはいつも心が躍ります。
少しずつ 新しい作品がはいりつつある柳ケ瀬画廊にお出かけください。

柳ケ瀬画廊 市川たけよ

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