2025.02.02
《ブログ》愛知県美術館さんで熊谷守一特集展示開催中(~3/16)
柳ケ瀬画廊では常設展開催中です。
さて、先週のお休みの日に愛知県美術館さんに出かけました。
企画展として大展示室ではパウル・クレー展が、
常設展示室7では熊谷守一特集展示がひらかれています。
パウル・クレー展では50点以上のクレー作品を軸に、
スイスのパウル・クレー・センターの学術協力のもとで
クレーと関係のあった人や組織の作品が紹介されていました。
クレーを取り巻く当時の空気感を感じながら作品を鑑賞できます。
この作品は10年ほど前に愛知県美術館で展覧会がひらかれたヴァシリー・カンディンスキーの水彩画です。
バウハウスという美術学校でともに教鞭を執っていたクレーとカンディンスキーは仲が良く、お互いの誕生日やクリスマスには作品を贈り合っていたそうです。この作品は1929年の誕生日に贈られて以降クレーが長年所蔵していた作品で、クレーの死後、御子息の奥様がパウル・クレー・センター寄贈された作品だそうです。
どんな人とどのような縁を結んでいたかを知ることで、クレーという画家の内面も感じられてとても楽しい展覧会でした。
企画展のあとはコレクション展示室に続きます。
展示室7では特集展示「グッドフェローズ 熊谷守一と仲間たち」が開かれていました。
クレー展の流れを受けて、熊谷守一と関係のあった画家たちの作品が、どのような交流があったかという解説パネルとともに紹介されています。青木繁、坂本繁二郎、中川一政、武者小路実篤など様々な画家との交流がうかがえます。
熊谷守一作品は13点展示されていました。
ファンの多い油彩画《伸餅》《石亀》など、初期から晩年にかけての作品が鑑賞できます。
今どきで撮影可能ということで、展示室内ではお気に入りの作品にカメラを向ける方の姿もみられました。
パウル・クレー展、熊谷守一特集ともに3月16日までの開催だそうです。
ぜひお出かけくださいませ。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子