2024.03.28
《作品紹介》熊谷守一 木版画 桜
岐阜市内もようやく少し暖かくなってまいりましたね。
毎年多くの人で賑わう伊奈波神社さんの参道の桜道でも、桜が何輪か花を開かせていました。
いよいよ春ですね。
季節ですので、熊谷守一先生の木版画「桜」を飾りました。
小鳥が桜の花の枝にとまっている構図の作品です。
この作品の原画の油彩画は、東京の豊島区立熊谷守一美術館さんがご所蔵で、絵葉書などにもなって親しまれているのでご覧になられたことのある方もいらっしゃるかもしれません。
以前、鳥にお詳しいお客様から、鷽(ウソ)という鳥で、とても綺麗な声で鳴くと教えていただいたことがございます。
調べてみたら、「古くは人間が吹く口笛のことをオソと呼び、この鳥の鳴き声が口笛のようなのでウソとなったとか」(出典:ウソ 日本の鳥百科 サントリーの愛鳥活動)と書かれていました。熊谷先生は鳥が好きで、数十羽の鳥を飼育されていたこともありましたので、飼っていらしたのかもしれませんね。
作品は、桜の花のピンクと、鳥のグレーやパープルの組み合わせが美しい木版画です。
熊谷守一先生の生前に監修され、世に出た版画作品です。
お気になられましたら、鑑賞にお出かけくださいませ。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子