2024.02.12
《作品紹介》熊谷守一先生「白梅」木版画
2月に入ると、画廊近くの梅林公園の様子が気になります。
気温の暖かな日が続きますと、そろそろかしらと落ち着きません。
魅惑の香りの蝋梅の見頃が終わるころから、梅の花が咲き始めて春の気配を感じます。
熊谷守一先生は「白梅」の墨彩画作品を何点か描かれています。
生前制作された版画にも「白梅」の作品が一点ございます。
私はこの作品がとても好きです。
梅の作品といえば、前田青邨先生の絢爛豪華な「紅白梅図」を思い浮かべる方も多いかと存じますが、熊谷先生の描かれる白梅図は、自宅の庭に咲く梅の花といった風情です。
白梅の花からは温かさと優しさを感ます。また、濃い緑色の若い枝が一本力強く空に向かって伸びている、生命力と力強さも感じさせられます。 作品の構図がパッチリ決まっている点も素敵です。
本日、『熊谷守一 木版画「白梅」』作品を画廊のウィンドゥに展示いたしました。お部屋で白梅をお楽しみいただけます(^^♪
近くにお出かけの折には、ご覧いただけますと幸甚に存じます。
柳ケ瀬画廊 市川たけよ