2023.06.22
《ブログ》山中現さんの木版画
柳ケ瀬画廊では常設展を開催中です。
巨匠から手ごろな版画作品まで、幅広い16作品を展示しています。
山中現さんの木版画2点も展示しました。
夜の空気や、星を描いた、山中さんらしいシックな作品です。
山中現さんは東京藝術大学で油彩と版画を学ばれたあと、
国内外で版画作品を発表し、今も活躍を続ける版画作家です。
1980年前後から始まったキャリアの初期には、
モノトーンで宇宙や夜をテーマにして抽象的な世界を展開しました。
そして、10年ほど経ったころから、優しいパステルカラーの作品も展開しています。
今回展示している作品はモノトーンの2作品です。
どちらも限定30部で刷られた少部数の木版画です。
山中さんといえば今年の春に、
群馬県立館林美術館にて個展 「山中現展 描かれた詩」も開かれました。
会期中には山中さんのトークショーもあったそうです。
山中さんとは母が以前お話をしたことがありますが、
作品のイメージそのままの、穏やかな方だったと聞き、
私もいつかお話してみたいなと思っています。
やはり作品と作家はどこか似た方が多くて、作品の世界が会話のあちこちに散りばめられていて、この仕事をしていて作家のかたたちとお喋りできることはとても楽しい時間のひとつです。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子