2022.08.19
《ブログ》岐阜県美術館さんの秋の記念展は前田青邨展!
楽しみな展覧会のお知らせがとどきました。
今年の秋に開館40周年を迎える岐阜県美術館さんが、
記念展として前田青邨展を開くそうです。
展覧会名は「前田青邨展 究極の白、天上の碧 近代日本画の到達点」、
初期から晩年にかけての100点を超す青邨作品が展示予定です。
青邨作品で唯一重要文化財に指定されている《洞窟の頼朝》は、
重要文化財指定後、岐阜県で初めての展示です。
ちょうど大河ドラマでも注目されている源頼朝が「石橋山の戦い」に敗れ、家臣とともに洞窟に身を潜めている緊張感のある作品です。
また、チラシの表紙に使われている美しい作品は《羅馬使節》です。
早稲田大学内にある「會津八一記念博物館」が所蔵されていて、
九州のキリシタン大名に派遣された天正遣欧使節の伊東マンショを描いた作品です。
ヨーロッパで見た宗教画の影響を感じて、そして、日本画の新しい展開を感じさせる作品だと思います。
チラシ裏面の左下の作品《出を待つ》は、
2014年に岐阜県が1億円で購入して話題になった作品ですね。
他にも地元の十六銀行さんの所蔵作品が公開されるなど、
100点となると普段は見る機会のない作品も見られそうで楽しみです。
会期中には青邨さんの孫で、お茶の水女子大学名誉教授、目黒区美術館長の、
秋山光文さんの講演会など、多くのイベントも開かれるそうです。
岐阜県を代表する画家の展覧会が楽しみですね。
展覧会のパンフレットは柳ケ瀬画廊の店頭にも設置しています。
お気になられる方は、お気軽にお持ちくださいませ。
柳ケ瀬画廊でも同展と同じ9月30日より「熊谷守一・前田青邨展」を開催予定です。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子