柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

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2025.09.04

《作品紹介》加藤東一 静物 鵜飼

柳ケ瀬画廊では常設展を開催しています。
岐阜ゆかりの加藤東一先生の作品が2点入りました。
1点は静物の日本画、もう1点は鵜飼のパステル画です。

岐阜出身の加藤東一先生・栄三先生の兄弟画家は、
柳ケ瀬画廊から徒歩すぐの岐阜市美殿町に生まれました。
現地には今でも記念の木板が設置されています。

東一先生は20代で東京美術学校に入学しますが
当時は第二次世界大戦の戦時下でしたので招集され、
30歳の時に復学して小林古径や安田靫彦に学びます。
その後、山口蓬春に師事し、研鑽を積みました。

先生は日展を中心に活躍されたためお住まいは東京でしたが、
郷里岐阜を愛し、しばしば岐阜に戻り鵜飼などの景色を描いています。

今回も鵜飼のパステル画を飾りました。
鮮やかな篝火と鵜匠の素早い動作、水面に浮かぶ鵜の姿が一枚にまとまって、
岐阜の夏を感じさせてくれる一枚です。
パステルの優しい素材感がありますので、どこに飾っても落ち着く作品かと思います(^^)

また、お隣には日本画の静物画を飾っています。
白い皿とお野菜が描かれた作品です。
背景は東一先生らしい、岩絵具の質感がしっかり出た重厚感のある画面となっています。

市内に加藤栄三・東一記念美術館もある、地元を代表する日本画家の作品です。
お時間ございましたらぜひご覧くださいませ。
皆様の御清鑑を心よりお待ちしております。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

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