柳ヶ瀬画廊

柳ヶ瀬画廊

創業大正8年
熊谷守一・香月泰男・藤田嗣治など
内外洋画巨匠作品取扱の老舗画廊

展覧会のご案内

2021.06.03

【会期延長】ピカソ リノカット展(6/3~7/11)

(6月17日追加更新)
「ピカソ リノカット展」の会期を7月11日(日)まで延長させていただきます。
岐阜県に発令されていた「まん延防止等重点措置」は6月20日で解除されますが、引き続き感染対策を行って皆さまをお待ちしております。

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本日、柳ケ瀬画廊では「ピカソ リノカット展」がはじまりました。
ピカソのリノカット作品11点、エッチングやリトグラフ作品3点を展覧しています。

リノカットは版画の技法の一種です。
版画には「凹版(銅版画等)」「凸版(木版画等)」「平版(リトグラフ等)」「孔版(シルクスクリーン等)」といった様々な技法がありますが、リノカットは木版画などとおなじ凸版で刷る版画です。出っ張った凸の部分にインクを乗せて刷ります。消しゴム版画などとも同じ要領です。

ピカソは第二次大戦後、南フランスのヴァロリスという町で暮らしました。
海水浴や陶芸などで知られる観光地で、大戦を避けて多くの有名人が当時暮らしていました。
そこで摺師のアルネラという方と出会い、リノカットという技法に魅力を感じたピカソはアルネラとともに多くの作品をつくりました。ピカソのリノカット作品ばかりをまとめた『PICASSO Linoleum Cuts』という画集も出版されています。

版画というとたくさん刷れることが特徴ですが、やはり刷っていると版が摩耗して、線や角が丸くなってしまいます。
今回、画廊で展覧する作品も50部から173部までの限定枚数で刷られました。
全世界でこれだけの制作数ですので、同じ図柄を揃えてみることはなかなか難しいと思います。

今回の展覧会のリノカットは、人物や風景、静物など、モチーフも多岐にわたります。
ぜひこの機会にお出かけくださいませ。

皆さまの御清鑑を心よりお待ちしております。

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2021.05.13

初夏の常設展(5/13~5/31)

本日より、柳ケ瀬画廊では初夏の常設展がはじまりました。

今年の初夏の展示では、
熊谷守一、梅原龍三郎、中川一政、鳥海青児、福井良之助など、
常設展らしく、柳ケ瀬画廊のよく取扱う近代洋画家の油彩画を並べています。

岐阜県では「まん延防止等重点措置」が発令されておりますため、
画廊の換気をしつつ、入口では消毒のお願いをしながら営業をしております。
ご来廊の折は、勝手申しますがマスクのご着用もどうぞお願いいたします。

気の塞ぐ新型コロナウイルスの話題が続きますが、比較的少人数でのご来廊の多い画廊の空間で、美術を楽しんで明るい気持ちになっていただけたらとても嬉しいです。

皆さまの御清鑑を心よりお待ちしております。

 

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

2021.04.01

熊谷守一・藤田嗣治展(4/1~4/25)

本日、柳ケ瀬画廊では春恒例の展覧会の初日を迎えました。
今年は「熊谷守一・藤田嗣治展」を開催いたします。

熊谷守一と藤田嗣治は、現在でも各地で展覧会が開かれるような近代洋画の大家です。
同時に、画家仲間として一緒に展覧会をしたり、語り合う友人同士でもありました。
関連書籍を読むと、オシャレな藤田が熊谷のヘアスタイルに興味をもったり、美術団体・二科会の審査会で審査員をしていた熊谷と藤田の意見がよく合ったことなど、様々な記録がみられます。

今回の展覧会では、そうした二人の作品を展覧いたします。

熊谷守一作品は、蟻や鳥、亀などの油彩画6点をメインに。
藤田嗣治作品は、裸婦や子供などの油彩画3点をメインに。
合計20作品を展覧いたします。

皆さまの御清鑑を心よりお待ちしております。

柳ケ瀬画廊 市川瑛子

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