2026.01.12
作品紹介 加山又造 花 小鳥
柳ケ瀬画廊では新春逸品展を開催中です。
開催三日目を終え、昨夕少し展示替えをいたしました。
ウインドウには加山又造「ぼたん」を飾っています。
澄んだガラスの花瓶に活けられた白牡丹が美しい日本画です。
白牡丹は二輪あり、一輪は咲き誇り、もう一輪は今まさにこれから花開こうという姿を見せています。花の開花する時間の流れも一枚の絵の中に込められているようです。
作品の中に異なる時間のものを描き、時間の経過を表現する手法は「異時同図」といい、日本画の古典作品に多くみられる手法です。又造先生は「昭和の琳派」と呼ばれるように古い作品を研究し、それを自己流に表現することで革新的な作品を次々発表していらしたので、この作品もその影響があるのかしらと思います。
又造先生の作品はもう一点あり、小鳥と野菜を描いた日本画も展示しています。
又造作品には鳥がしばしば登場いたします。カラスは自画像とも言われ、ライフワークのように繰り返し制作されました。
展示中の作品は黄色の小鳥ですが、又造先生らしい厳しい線が画面に緊張感を持たせています。背景も又造作品らしい黒に少し金がのぞく空間となっています。
どちらの作品も画廊にてご案内中です。
また、他にも東山魁夷、横山操、杉山寧、小倉遊亀など日本画の名品が揃っています。
ぜひお出かけくださいませ。
皆様の御清鑑を心よりお待ちしております。

柳ケ瀬画廊 市川瑛子
