2025.03.22
《ブログ》アートフェアのこと
先々週に出展していた「アートフェア東京2025」、
ご納品・片付け作業がようやく落ち着いてまいりました。
今年は4日間でのべ5万人が来場し、
国内外139ギャラリーが出展していたそうです。
柳ケ瀬画廊ブースにも多くの方が来場くださり、楽しい4日間となりました。
お越しいただきました皆さまに厚く御礼申し上げます。
少し当日のことをブログに書かせていただきます。
会場となった東京国際フォーラムは、
東京駅から徒歩5分、有楽町駅から徒歩1分の立地です。
歩いていると矢萩喜從郎がデザインしたシンボルマークが見えてきます。東海地方の方にとっては、豊田市美術館、豊田市博物館のロゴのデザインで親しみがあるかもしれません。
柳ケ瀬画廊はN007ブースにて熊谷守一展を開催いたしました。
国内外の古今東西の作品が集まるアートフェアのため、
周囲には古美術、工芸、彫刻など色々なブースが集まっています。
中には4mを超す巨大作品もあり、その多彩さに毎年驚かされます。
今年の柳ケ瀬画廊は17作品を展示しました。
熊谷守一の油彩画11点、日本画4点、
藤田嗣治の油彩画、ピカソの絵付け陶芸作品です。
今年の印象は海外のお客様の反応が良くなったことでした。
例年、海外のお客様の来場は多く、柳ケ瀬画廊ブースにも海外のお客様はよくお越しでいらっしゃいましたが、熊谷守一作品を偶然目にして足をとめるといった方がほとんどでございました。中には、いま見ても古さを感じず、新鮮な作風を見て「作家はどこにいますか?話してみたい」とおっしゃる方も何人かいらっしゃいました。
しかし、今年は「熊谷守一が見たかったの」とおっしゃる海外の方が何人もいらして、少しずつ熊谷守一作品の魅力が海外に広がっているのかなと感じさせられました。熊谷先生はまだまだ海外では展示の少ない作家ですが、近年海外のオークションハウスでの紹介や、アートフェアなどで海外の方が購入してくださるなど変化はうまれていて、その影響なのかなと思うなどしています。
これから2027年には没後50年、2030年には生誕150年を迎えますので、節目の展覧会等なども企画されるでしょうし、ファンがさらに増えたら、熊谷守一ファンのひとりとしてとても嬉しいと思います。
柳ケ瀬画廊ではこのアートフェアに続けて、4月10日からは岐阜の画廊で「生誕145年 熊谷守一展」も開催の予定です。
お時間ございましたらぜひお出かけくださいませ。
皆様の御清鑑を心よりお待ちしております。
柳ケ瀬画廊 市川瑛子